2021/7/27
2021/6/3
一の塔遠望 | 草刈り後の一の塔頂上 |
7月14日
世の中コロナ禍、オリ・パラピックで大変な中、今年も朝日連峰小国口登山道整備を過日実施しました。
登山道整備というと皆さんは障害物を除去したり、階段や木柵などをイメージされるかも知れませんが、朝日連峰では雑草を除去する草刈り作業が最大の作業になります。東北地方の山々はアルプスの様には高度が高くはなく、森林限界は稜線。その稜線は日光がサンサンと照り付けるので、灌木や草類(高山植物)が良く茂ります。
草が茂ると朝は下半身が露で濡れたり、足元が見えずに事故の原因にもなります。
今年は後期高齢者はコロナの予防ワクチン接種が一般の人々より一足早く、5月から受け付けが始まりました。
私も6月19日に第1回、7月10日に第2回目を予約できました。
迂闊であったのはオリンピックの影響で、7月の祭日が変更になったことを知らずに登山道の整備日程を進めていたことでした。7月に入ってからこの事に気付きましたが、梅雨明けとの関係も有るのでそのままの日程にしました。
10日に接種を受け2〜3日様子を見て、13日に出発しました。
初日は大石小屋に1人で泊まり、久しぶりに小屋の静けさと大石沢のせせらぎを子守唄に休みました。
2日目の14日は梅雨間の快晴。3時半に起き、ご飯を炊き、弁当を作り6時前には出発。
小雨の陽気ならば涼しくて良いのですが、気温が高く汗が噴出。飲み水を3リットル持参しているので、ザックは空身感覚でも道具類も含めて8kg位あります。
作業開始はいつもであれば一の塔まで登るのですが、今回は途中の水場の鈴出での水場から始めました。
近年の私の作業道具は篠藪も刈れる「藪刈り鎌」(鉈鎌ともいう)と小型鋸、鉈で、いたってシンプルです。
実を言えば肩がけ式草刈り機を持ち上げる体力が無いのが理由です。
15時ごろ今日の作業を終え下山開始。
異常に汗をかき、体力が減退して思いの外作業は進みませんでした。
例年は未だ梅雨の真っ最中ですが、今年は何とこの日辺りに東北地方も梅雨が明けたようです。
それを後で知りましたが、体が暑さに慣れていないため、水を大量に飲んでバテていたのです。
7月15日
朝寝をしてゆっくり起床。
暫く整理をしていない小屋の中を片付ける事にしました。
先ずは屋根に近い壁際の棚を整理。雑然と色々な物が置いてあるのを、一旦床に出し雑巾掛け。そして種別ごとにそれぞれ区画してある棚に戻します。
片付け終ると小屋の中がスッキリして気持ち良い。
昼飯はソーメン。ゆで上がった麺を沢で冷やしツルツル流し込む。美味い!!
日中に来客? 飯豊町在住の釣り師・山好きの方が来られたので暫しコーヒータイム。彼はキノコ採りも大好きとか。話が合いしばし歓談する。
7月16日
一の塔まで登り頂上直下の縦走路分岐点までの草刈りをしました。
この日も暑い陽気で、疲れると灌木の日陰に潜り休息。それを繰り返して15時ごろに分岐点に到着しました。
到着点の景色がいつもと違うことに気が付きました。例年は草藪の登山道が、刈り払われているのです。嬉しくなり思わず写真を撮ってしまいました。
隣りの市の担当ですが、気を入れ直したのかもしれません。
登山道は路側の灌木の枝が自由にはびこり、歩くのに支障になリます。ですから草を刈るのと枝を掃う作業を並行して進めています。
今日はこの分岐点に到着する頃には、掌の握りが辛くなるほど疲れました。足腰は一応トレーニングをしてきたのですが、掌は鍛えませんでした。
夕方すかいさんと初男さんが小屋に来て、3人で久しぶりに懇親会をしました。
7月17日
昨日小屋に入ったすかいさんは、朝一で大玉沢出合に向けて出発しました。
ここのところ毎年すかいさん他で大玉沢出会いから、此処大石小屋までの登山道の草刈りをお願いしています。
大朝日岳への登山道で、この部分は荒川の流れに沿っているので緩い登り道が続きます。しかし途中には急崖もあり、荒川側に落ちないように慎重に作業をする所もあり、怪我の無いようにお願いしています。
相変わらず足腰が達者なすかいさんは、夕方早目に小屋に戻りました。
お疲れ様でした。
聞くところによれば、明日18日は移動日で尾瀬ヶ原の方に行くそうです。相変わらず行動力も健在です。
山さんは小屋でゆっくり休養日。小屋の中の整理・清掃をしてのんびり過ごしました。
7月18日
刈り残してある中間部分の作業です。最鞍部から一の塔までを刈りました。
刈り終えて下山していると後方から誰か下山してきます。休みながら待っていると、以前にお会いしたことのあるハンドルネーム「ウタマルマン」さんでした。
彼は隣の市の山岳会の会長を昨年からされているとのこと。
来週の連休に祝瓶山周辺の登山道整備のため、草刈り機や燃料の荷揚げをしたとのこと。
驚くのは彼の趣味。星空の写真撮影が趣味なのだそうです。それで昨夜は荷揚げと同時にカメラ一式を担ぎ北大玉山に登り幕営。
スマホで場所毎に時間と星の位置データが採れるのだそうです。星座皿は今は昔の道具。スマホで何でもデータが採れる便利な時代です。
昨夜彼は祝瓶山と縦走路の真上に天の川がかかる時間を待ってシャッターを切ったのだそうです。
ウタマルマンさんのブログ 生きている証 (naturum.ne.jp)
祝瓶山 登山道整備 で検索してみて下さい。
祝瓶山から大朝日岳への縦走路は、祝瓶山頂直下の分岐点から北に向かって一直線。
中間辺りに北大玉山が有ります。此処は小国口と縦走路の交差点でもあります。テントを張るのはかなり難しいのですが、水を担ぎ上げ一寸したスペースに張ったのでしょう。そして夜中のベストタイムまで待ってシャッターを切ったという写真が見事です。明るい時間帯にこの構図は良く私も撮りますが、縦走路(尾根)と天の川が垂直線状に重なる写真は発想も含め見事です。
余談ですがもう20年も昔(2001)に、私達は大勢で蛇引きの清水でテント泊しながらの登山道整備の夜の事。
焚火を囲み歓談中に、ブナの枝間から見える宵の明星を観ながら☆談義。参加者の一人が「僕は学生時代に☆同好会でした」と言うので「詳しいのなら今から稜線に登り星を観ようじゃないか」ということになり、初男さんが「飲んで夜道を登るのはよせ」というのを聞かずに4人でブルーシート1枚を持って登ってしまいました。
稜線の適当な場所に皆で座って星空観賞。詳しい岩坂さんが「あれがサソリ座。赤いのはサソリの心臓アンタレス」などの解説。
眠くなるまで星空を眺めたことを思い出しました。その後はブルーシートにくるまり朝まで雑魚寝。(2001登山道整備)
作業は実質3日。休養日3日。をかけて何とか今年も祝瓶山ルートの整備は終了しました。
以前と違い一晩寝ても疲れが回復しない山さん……。
仕事を終えて
18日で仕事を終えて19日は移動日。
小屋の中を片付けて下山。
自分へのご褒美として山形県立博物館へ行き、国宝 縄文の女神(土偶) とデートすることにしました。
山形市内のキャンプ場は馬見が崎川公園の一角。夕方到着して早速テント設営。
この夜は4組のテントが張られました。何方もマナーが良く、静かでゆっくりとした夜を過ごせました。長年山形市は最高気温日本一でしたが、この日も風も無く暑い夜でした。
翌日博物館へ。
1992年(平成4年)山形県船形町で道路工事の事前発掘調査で 土偶縄文の女神 が発掘されたそうです。
発掘調査で整理箱に750個もの遺物が出土し、その中に土偶もありました。5片(頭部、胸部、腹部、腰部、脚部)に分かれて出土。
調査の結果約4500年前の縄文時代中期のもので、高さ45cmで日本一の大きな立像土偶です。
リンクを張ってあります山形県立博物館を開いてご覧ください。
縄文時代の土偶は、長野県出土の「縄文のビーナス、仮面の女神」に代表されるようにグラマーな女性像です。
この縄文の女神は八頭身でスマート。それにパンタロン姿。とても縄文時代の腰蓑を付けた職人が造ったとは思えない像形です。
2019年に東北地方を旅したおり、出土地舟形町の資料館でこのレプリカにはお目にかかっていましたが、今回現物に会う事が出来ました。
博物館は山形県の地質時代から現代に至るまでの諸々の資料が展示されていて、大変勉強になりました。
此処のキャンプ場には2泊し、その後はブラブラと放浪をしながら帰途につきました。
トピックス
山形県の遺跡は含まれませんが、2021年7月27日北海道・北東北の縄文時代遺跡17箇所が世界文化遺産に登録されました。
新たな世界遺産を決めるユネスコ=国連教育科学文化機関の世界遺産委員会は、日本時間の27日午後6時半ごろからオンライン形式で審議を行い「北海道・北東北の縄文遺跡群」を、新たに世界文化遺産に登録しました。
過年、上記の遺跡を現地に訪ね、静かな環境で遺跡群やその資料館を見学しましたが、これからは日を追うごとに見学者が増えて賑やかになることでしょう。
その中でも大平山元遺跡は、青森県外ヶ浜町蟹田の静かな場所。資料館も旧小学校の建物を再活用した施設。
世界遺産ともなれば、今後大勢の人々が見学に訪れることでしょう。静かな街の今後の変り様に心配しています。
[まるごと青森さんのHP] http://www.marugotoaomori.jp/blog/2019/05/20739.html
をご覧いただけると、大変詳しい情報を観る事が出来ます。
はじめに
6月になりました。
昨年、今年は日本中、世界中が新型コロナ禍に翻弄されています。
昨年もコロナを心配しながらも、朝日連峰小国口登山道の整備を実施しました。
今年も悩んでいましたが、先日初男さんと相談した結果「実施の決断」をしました。
今年も山さんは大石小屋をベースに、祝瓶山コースを先ず実施します。
気力体力に少し心配していますが、これから鍛え直して当日までには何とかさせたいと考えています。
今日はいつもトレーニングをしている香取市の城山公園に行き、階段、坂道トレーニングではなく、階段の両サイドの夏草を成敗しました。
公園管理者も程ほどはしていますが、夏草の生長、繁茂には追い付かず、半袖の腕がススキや雑草で擦れるので、私が成敗を始めた次第です。
作業中に顔見知りの仲間が来られて、公園の作業資材置き場から熊手を持ってきて、刈り取った草を片付けてくれました。
先ずは登山道整備の腕試しというところでしす。
祝瓶コースは山さんが「藪刈鎌」で灌木の枝払いや草刈りをしています。
草刈り場が長い場合は「草刈り鎌」を使用します。
草刈り鎌での草刈りはサクサク刈れて快調です。
海の日あたり
今年も実施時期は梅雨明け前後の海の日あたりを予定しています。
今年は7/19が海の日です。
山さんは7/10土曜日にコロナウイルス予防接種第2回目を予約しています。
2度目の方が痛みや気怠さが増す傾向にあるというので、2〜3日様子見をしてから出発しようと考えています。
先ず大石小屋に入り、翌日から祝瓶山コースを処理しようと思います。
昨年を参考にすると、初日は一の塔まで登り、山頂直下の縦走路分岐点から草刈りを始めましょう。
一の塔まで刈りながら下り、夜までには小屋に戻るつもりです。
昨年は前夜に飲み過ぎ、朝食をしっかり食べずに出発したことを反省して、今年は朝飯をしっかり食べ、弁当も十分用意します。それに行動食も!!
翌日も体力が有れば前日の続きの作業をします。
もしくたびれていれば休養日とします。小屋でゴロゴロしながら昼寝でもしましょう。
7月17日からは蛇引きの清水泊で本隊が作業を始めます。
それに同行できる自信はほとんどありませんが、気力を醸成して行けるようにトレーニングをしてはいますが…??
装備はなるべく少ないこととしています。
草を刈る鎌と小枝も落とせる藪刈り鎌。それに小型鋸、鉈、虫除けとして殺虫剤、防虫ネットなど。
それに常装備の雨具、水筒、弁当、行動食。重量としては6〜8kgでしょうか。
作業中飲む水が重いですね。
昨年は皆無であった頂上直下の残雪が有ることを祈る思いです。
2021/7/6
蛇引きの清水ベースキャンプ
掲示板にもありますが、今年も すかいさん が荷揚げをして下さるとの連絡がありました。
すかいさんは つくば100kmウォーク の会長さんでもあり、脚の強さは別格です。
私も付いて行けるようにとトレーニングはしていますが、加齢を理由には出来ないけれど大分弱りました。
20kg近いザックを背負い近くの城山公園の階段や坂道を利用して、鍛えてはいますが思うようではありません!!
取敢えず、祝瓶山コースの草刈りを済ませ、その後の元気度を計り、行動を考えるつもりでいます。
テント番で食事担当が出きれば、本隊の作業性にも貢献できてよろしいかと考えています。
先日7月3日に発生した熱海市の土石流災害の件もありますから、梅雨末期の豪雨も睨みながら手っ取り早い作業が必要です。
体力が残っていれば、岩手県一戸町の鳥越もみじ交遊舎で、スズダケ細工を見学し、日頃疑問に思っている事々を館長さん他に教えを乞うて来たいと考えていますが? 有るかどうか??
* 昨日まで今年は海の日がオリンピックの影響で変更になったことに気が付きませんでした。
オリンピックの事が日頃の会話に載らなかったこともその原因かもしれません。昨日話の中で「今年は19日の月曜日から22日木曜日になった」と聞いてそれに気が付いたのです。毎日が曜日とは関係なく生活している暇老人のお粗末でした。