2019/07/16
2018年の記録
一の塔現る | 縦走路の堰(尾根)から流れ落ちる雲海 (滝雲) | 草刈り後の登山道(一の塔をのぞむ) |
令和元年という記念すべき年の朝日連峰小国口登山道整備を実施しました。
今年の梅雨は陰性で良く雨が降ります。関東地方や太平洋沿岸地域は記録的な梅雨です。
日照不足で胡瓜や茄子の夏野菜が育たないそうです。
天候不順が予測されますが、今年も朝日連峰小国口の登山道の整備は一部を残しましたが昨夜帰宅しました。
7月7日七夕の朝家を出て夕方小国町五味沢に到着。農家民宿 ふもと で大石小屋のカギを借り受け小屋を明けました。
この晩は私一人です。七夕ですが雲が多く天の川は見えません。一人で薪ストーブに火を入れ静かな小屋生活です。
10日 祝瓶山登山道整備
4時起床。朝ごはんを炊き、弁当を作り6時出発。
天気予報では今日は雨の心配は無さそう。私の脚では一の塔まで3時間はかかる。若い人なら2時間で登れるだろう。5割増しだ。
鈴出の水場まで30分近くかかり到着。8時45分一の塔着。小腹が減ったので飯を少しかき込む。9時作業開始。
風が無く蒸し暑い。たちまち汗が噴き出す。例年よりも吸血虫が少なく助かる。
祝瓶山から大朝日岳への縦走路の稜線を境にして、長井市方面から雲が東風に流され、滝のように西側の角楢小屋方面に流れ落ちる風情は実に良い。
雲海が縦走路からこぼれ落ちる様である。雲海は高山では良く見かけるが、この様に雲海の端が尾根に堰止められ、反対側へこぼれるのはめったに見かけない風情。しばし癒され見惚れる。滝口の向う岸は大朝日岳。右側にちょこっと確認できる小さな平岩山。大朝日岳が大中小の三つのコブの様になっている。右端の小さいコブは小朝日であろうか?
作業は「藪刈鎌」という草を刈る鎌よりも丈夫でがっしりした鎌(鉈鎌ともいう)は、少々重くて右腕が疲れる。微風が通り抜けるような場所に着くと休憩。
その繰り返しをしながら14時過ぎに山頂直下の縦走路分岐点まで刈り上がる。
此処から頂上までと縦走路の赤鼻間の整備は他市の担当と聞く。写真を撮り、下山を始める。
一の塔15時。計画通りに作業を終えた。心配した体力も大丈夫だ。「トレーニングは裏切らない」と誰かに聞いた台詞を思い出す。
30分位下山した頃から両足の人差し指の甲が痛い!! 地下タビの親指と人差し指の仕切りが人差し指に当たり、靴ヅレと同じ現象。テーピングテープは小屋の荷物の中。歯を食いしばり18時前に小屋に到着。
小屋には 山梟さん が到着してチビリチビリやりながら待っていた。焚火ではなくガスコンロ派。私が早速薪ストーブに火をつける。
煙を嫌い虫も外に出て行く。外で石鹸を着けゴシゴシ。大汗をかいた体を水洗いし、さっぱりしてビールで乾杯。
明日からの仕事の話をしながらゴクゴク。米沢で仕入れたサクランボを肴に。山梟さんが茄子の洋風料理も出る。
11日
4時30分起床。雨模様だ。12日の予報は雨だから今日は夕方まで降らずに持ってほしい。。昨日と同じように飯を炊き弁当を作り準備完了。
昨夜は相棒が出来て少し飲み過ぎたか? 食欲が余り湧かないのでインスタント焼きそばで済ます。腹が減ったら飯盒の飯を食おう。
今朝は昨日痛かった人差し指にテーピングテープを巻く。
山梟さん は大玉沢まで登り、刈り下る計画。無理のないように安全を第一にお願いする。
今日の作業は水場の上の尾根に上がった所から一の塔まで刈り上がる予定。
この尾根に登ると、このコースで初めて一の塔の全容が見える場所だ。ここまでは松とブナの混生林で、下草があまり繁茂しない。
連休のせいなのか登山者が時々通過する。やはり年齢の高い人が多いように感じる。
午後になり時々小雨が降り出す。雨具を着るほどではないのでそのまま作業をする。15時までには一の塔に着きたいが??
結局30分超過で15時30分に一の塔まで刈り上がった。
汗を拭き一休みして下山。
昨日痛かった人差し指が気になっていたが、今日の下りは大丈夫。18時に小屋に戻った。
今日は一人増えて すかいさん が到着していた。
すかいさんもガスコンロ派。早速私が薪ストーブに火を入れる。
今夜も肴はサクランボ。これは9日に米沢市の農家に寄った際に頂いた物だ。流石に山形のサクランボ。美味い!!
3人とも山をやるので料理は出来る。それぞれ思いつくままに調理。昨夜は茄子の洋風料理だったが、今夜は茄子と豆腐のマーボ豆腐
胡瓜を味噌でモロキューならぬ味噌キューも口がさっぱりする
今夜は3人で賑やか。
12日
昨夜から屋根を叩く雨音。
沈殿だ。若い頃を思い出す。雨のひどい時はテントで沈殿。本音はホッとした骨休めだったなぁなどと。
昼前に 山梟さん は下山した。昨日は2日分の作業を1日で仕上げたのだ。毎年の参加には本当に頭が下がる。(感謝感謝)
お疲れ様でした。ありがとうございました。
次の写真は すかいさん からいただいたものです。
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米沢市のサクランボ紅秀峰 | マーボ豆腐 | 梅雨時の女王 ヤマアジサイ |
13日 祝瓶〜大朝日岳縦走路整備
生憎の雨模様。
すかいさんにテント用具一式を蛇引きの清水に荷揚げしていただくのが気の毒な雨。
5時ごろ初男さん達が3人で小屋を覗く。彼らの今日の作業は重労働。大玉山を越えて赤鼻から刈り上がるのだから。
私達も食材その他を詰めて出発する。
合羽を着けての歩きは気が重い。
大玉沢出合の吊り橋からの急登は、すかいさんには追いて行けないので、先行していただくことにした。
蛇引きのテント場ですかいさんに手伝っていただき2間×3間のブルーシートをフライシートとして張る。その下に4人用テントを張る。
これで少々雨が降っても焚火も出来る。
すかいさんには下山していただき、今夜の食事の用意を始める。先ずは燃料収集。何故か枯れ枝が少ない。やっとの思いで今夜の燃料を確保する。休み休み食事の準備。稜線で草刈りの人達は、雨に打たれて苦労しているだろう。テントに戻ったらジャストタイムで始められるように順序立てて食材を並べる。
山の煙 |
焚火の点火時間。飯盒での飯炊き開始時間。肴の作り方等などを考え考え準備である。
予定の時間を過ぎても戻らない。心配して待っていると上の方から「オーイ」と呼び声が聞こえてきた。
この夜は皆さん疲れていて、先ずビールで乾杯。焼酎を暫く飲んで歓談していると食事の要望。それぞれバラバラに食事を摂り早々に就寝。
山さんは明朝の食事の準備を整え同じくシュラフに潜り込む。相変わらずパラパラとフライシートに雨音が聞こえる。明日が心配しつつも、いつの間にか爆睡し4時に目を覚ます。
14日
今朝は7時出発とややゆっくり目の予定なので5時に朝食準備を始める。焚火を再火し鍋をかける。
朝飯は八幡平のネマガリダケ入りのトン汁風味噌汁で。これは昨年6月、仲間のハチマキさんが熊との遭遇を心配しながら採取した貴重なタケノコ。秋田県でタケノコ採りで熊との遭遇で有名なあの筍です。太い立派な筍の缶詰、豚肉、茄子、キノコはワカイ(薄ヒラタケ)、用心に蛯原さんが持参のシイタケを味噌汁にしたものです。
それに有合せのおかずと卵掛けご飯を皆でいただく。食事の〆は緑茶を飲み作業開始。昼飯はキャンプに戻り摂ることとして出発していきました。
朝遅かったのが原因ではありませんが、作業を頑張り、予定時間を過ぎて3人は戻りました。
下山は少々遅くなりましたが、夜は反省会。
酒田市から一交さんが沢山の酒肴を持参し、参加して下さった!!
一交さんとは積もる話が沢山あり、遅くまで語り合った。
一交さんは環境省のレンジャーを辞し、家業の農業をされている。日焼けをした精悍な顔に、その仕事ぶりが見て取れる。
今の時期は水稲の追肥の真っ最中で、7月いっぱいは猫の手も借りたい状態との話です。
この夏に予定をしている「東北遺跡巡り旅の帰りに寄って休んでいくように」と誘っていただいたので、時間を作り寄らせていただくことを約して明朝に分かれました。