狗奴国は出雲か(旧説)

 「あなた、大変よ、オオクニヌシの直系という人が実在するんですって」、この書出しで始まる出雲に関する空前絶後の1冊、『謎の出雲帝国』(徳間書店、吉田大洋著、昭和55年)に全ては書いてあります。これを読んで、私は出雲の神がクナトノ神であることを知り、魏志倭人伝の狗奴国は出雲ではないかと確信するようになりました。

 出雲はたび重なる侵攻を受けたにも拘わらず、現代に至るまで生き続け大族となってる古代からの名門です。出雲神族代々の伝承もあるようです。近年では荒神谷遺跡から銅剣358本(1984年)、銅鐸6個と銅矛16本(1985年)、また加茂岩倉で銅鐸39個(1996年)が発見され近畿銅鐸文化圏の構図が崩れました。出雲は特に銅鐸文化との関わりが大きいと考えられます。魏志倭人伝には当時(3世紀後半)に存在したはずの出雲が明示されていませんが、出雲はクナトノ神を奉ずるので狗奴国として表わされたと思われます。

 クナトノ神については記紀(神代、イザナギの命)にも記載があります。また神無月伝承にもクナトノ神が登場します。以下、クナトノ神についてかいつまんでみます。

1.クナトノ神の名称:

 岐(フナト)神、来名戸之祖神(クナトノサエノカミ)、道祖神、道陸神(ドウロクジン)、幸の神(サイノカミ)、塞の神(サエノカミ)などと呼ばれています。

2.クナトノ神を祭神とする神社:

 熊野神社(出雲)、出雲井神社(出雲大社の近く)、道祖神社(場所?)、幸(サキワイ)神社(場所?)、鹿島神宮(常陸)の摂社、など。

3.その他:

・ クナトノ大神はいろいろな知識を持ち、前からこの地に住んでいた人々に鉄のとり方や布の織り方、農耕の方法などを教えた。

・ クナトノ神は竜蛇神である。

・ 天孫族もこの神を畏敬している。

・ 聖武から桓武までの各天皇はクナトノ大神の力を恐れ、平安京、長岡京、信楽京などではサイの大通りを作って祭り、6月、12月には道饗(ミチアエ)祭りを催し、祝詞(ノリト)を捧げた。

・ 信州には道祖神が多い。

・ クナトノ大神の子孫には、オオクニヌシ(オオナムチ)、コトシロヌシ、タケミナカタ、ヒメタタライスズ姫(神武皇后)、クシミカタマ(ホツマ伝へ著者)、オオタタネコ(同)、イズモフルネ、などが該当し、またトミノナガスネヒコ、菅原道実、柳生氏(徳川お庭番)なども該当するようです。

・ 他.....



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