電子パルスドライバ WM 14DBL

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なまえ: 電子パルスドライバ WM 14DBL

メーカー名: HiKOKI

入手方法など: 本体、ケースのセットをネットショップで購入。

コメント: 戸建て住宅から共同住宅に引っ越してから、あまり大きな工作はしていないのだが、たまに使うとインパクトドライバの音はあまりにも大きい。

使用していたWH 14DBSL2は「弱1」モードがあり、「バリバリバリ」という感じより、トリガーを軽く引きながら「タタン、タン、タン」という感じでコントロールはしやすいのだが、それでもネジを締め込むためにはかなり大きな音を長く発生することになる。

ドライバドリルの交代に当たって、ネジ締めへの使用を再開(15年以上前は電動ドリルでネジを締めるのが普通だった)したが、ネジ頭はなめるし、ビットはあっという間に摩耗するし、やはりドリルドライバでは無理!となってしまった。

さてどうするか?
  1. たまに使用なのだから、WH 12DBAL2 を使い続ける。
  2. 10.8Vスライドバッテリーシリーズで静音インパクトドライバが出れば買い替える。
  3. 重いが静音インパクトドライバ WHP 18DBL(14.4V対応)に買い替える。
  4. モデルは古く、大きく重いが、電子パルスドライバ WM 14DBL に買い替える。
ダメなんですね。待ってられない悪い癖が出てしまった。

結局 機能、データ上の静音性をカタログなどで調べ、ネットで調べた結果・・・ 4. のWM 14DBL購入を決意。
フリマで探すが球数が少なく、かなりくたびれたものか、業者の新品販売。
いくつかのネットショップに出品している店が、少し安く直販してくれるということで、ケースと本体のみのセットを購入。いわゆる「バラシ」の販売だが、ネット上では多分最安。

ケースは、WH 12DBAL2 のものと基本的に同じ。取手がグリーンなのとロゴが HiKOKI になっていることが違う程度。

(住所から見るとマンションなので、多分自宅保管。在庫期間が長かったのか、かなり強い煙草の臭いがした・・・実店舗があったりなかったりで、このあたりは当たり外れがありそう。)

wm14dbl2 左が WH 14DBAL2、右が WM 14DBL
10年前に発売された機種ということで、今ほどコンパクト化はされていない。
ヘッドの「後頭部」に制御回路が入っているらしい。
左が WH 14DBAL2、右が WM 14DBL
こう見ると、なんか残念な気分になる。
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wm14dbl4 でもここがいいんです。
左側のダイヤルが、モード切替。
「パルス」はインパクトドライバとして使うモード。強・中・弱の3段階。本当に静か。モーターの回転音のほうが気になる位。
その他「ボルト」「テクス強・弱」「ドリル」「クラッチ1~5」と機能を切り替えて使うことができるのが最大の特徴。
驚くことに細く短いねじ用の「クラッチ」モードでは、ただ「バリバリ」言って空回りするのではなく、モーターが止まるようになっている。
トルクが示されているのは「ボルト」モードの30N・m、「ドリル」モードで10N・mと小さいが、ドライバドリルはDS 12DDを使うので問題ない。
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wm14dbl6 本体左側のスイッチ。
ライトのスイッチは ON と OFF のみ。これも余計なお世話が無くていい。
右側は電池の残量表示。●●、〇、〇〇の3段階。
ラベルに「eモーター」の記載あり。
スリットから基盤が見える。
金属粉や金属片が入ると故障するかもしれない。
ここだけ注意必要。
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10年前に発売されたのだが、まだカタログ落ちしていない。(18V版は在庫過少とのこと。)多分、まだニーズがあるのだと思う。

大きなトルクを必要としない場合や、室内での作業、家具の組立、小規模なリフォームなどには最適の機種のように見える。

比較的新しい「静音インパクトドライバ WHP 18DBL」は、オイルバス方式のインパクトで、セールストークとしては静音はもちろんだがカムアウト低減がうたわれていて、HiKOKI としてはこれのほうが売りたいらしい。多くのユーチューバーに無償提供し、好評のようなので、実は期待をしていた。で、とても迷った。

実際に触って、同じ条件で作業をできれば迷わず決められるのだが、今はネットの情報、ネットでの購入に頼らざるを得ない。
決め手は、あくまでデータ上の騒音の数値。70dB と 68dB。たったの 2dB の差とは言え、測定方法が同一であれば音圧(エネルギー)としては約2/3になる。

カムアウトやネジ頭のナメについては、「静音インパクトドライバ」についてのユーチューバーの評価とは異なり、片手でも生じないというわけにはいかない。回転に関してはドライバドリルのように連続的に回転し続けるのではなく、正転→ハンマーがアンビルに当たる(締込み)→ハンマーが逆転→正転・・・・とインパクトドライバに近い動きはするが、ハンマーがアンビルを軸方向にたたく機能はないようだ。
カムアウト(ネジ頭を外れてビットが材料に当たるなど)は、まだ評価できないが、ネジ頭のナメの軽減にはあまり期待ができない。
このあたりがちょっと残念。下方向には「体重」が効いてくるが、不安定な水平方向や上方向へは注意が必要かもしれない。

ここまで来て、もし10.8Vスライドバッテリーのシリーズでオイルバス方式の静音インパクトドライバが出たら・・・多分出るでしょう。 出たら・・・買っちゃうかも。


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