ZYYG LIVE ROCKIN' HIGH "Final" -One and Only Memories-

at hillsパン工場 on 2006.02.11


ZYYGが解散前に最後にLIVEをやったのが今から9年前。 当時は受験やら何やらで結局一度も生のステージを観ることはできず。 後藤さん(G)のソロ・ck510のLIVEには行きましたが 高山さんら他のメンバーにお会いする機会は皆無でした。 解散前にLIVEに行けなかったことは、 いくら悔やんでも悔やみきれませんでした。 しかし!解散した彼らが再び4人で集うことを知りました。 2006年2月11日、大阪市のhillsパン工場へ!

この日は昼間は東京で別の用事があったのでそれを途中で抜けて、 500系のぞみで新大阪へ。この辺は当日の日記を御覧ください。 会場に着くと開場30分前にも関わらず既に大勢の人たちが 列を作っていましたが、それはメールによるチケット予約の 引き換えの列だったんですね。私はカフェで寛いでいました。 するとスタッフの中にFEEL SO BADのドラマー・PONさんを発見! 直接お会いしてお話できるなんて夢にも思わなかった・・・。

17:30を過ぎ、いよいよ開場。四ツ橋駅のコインロッカーは全て 塞がっていて、会場にはコインロッカーもクロークも無いとのこと。 私は公演中もずっと荷物を気にしなければいけませんでした。 地下2階のライブハウスは、縦に長い構造。 私はその後方、ステージから離れた位置に立ってました。 ステージが見えない・・・。でも耳鳴りは避けられました。 モニターには『微笑みだけをくれないか』『Something』 『この情熱のそばで』のビデオクリップが流れてました。 『微笑みだけをくれないか』は初めて観ました。 この曲はZYYGのメロディの流麗さをうかがい知るにはバッチリの バラード曲で、LIVEでも披露してほしい曲だったんですが、 この曲は演奏してくれませんでした。

定刻から10分程遅れてオープニングSEが流れました。 そしてメンバー1人1人が登場し、1曲目はちょうど10年前に発売されて アルバム未収録のシングル『GYPSY DOLL』。 解散して9年も経っているのに、全く衰えてません。 これは本当に解散してたバンドか?勢いもテクニックも 当時のままでした。続けてデビュー曲『君が欲しくてたまらない』、 10年前に発売されたアルバム『Noizy Beat』から『ECSTASY』と、 激しい曲を披露。しかし後藤さんは本当に楽しそうにギターを 弾くんですね。

高山さんの 「4人が集まって(今回再会して)初めて合わせた曲です」 という紹介に続いて、前述のアルバムのタイトル曲『Noizy Beat』。 歌詞も、そして洗練されたアレンジも、今の時代に充分通用しますね。 曲後のMCでは高山さんが今回のLIVE開催の経緯について語って くれました。
高山さん「きっかけは、バーに行ったとき『後藤が来てたよ』って言われて、 それなら久し振りに会おうかってことになって、 4人で会いたいってことで久し振りにみんなと再会しました。7年振りくらいに」
高山さん「つい10日前思い出したんだけど、藤本とは俺が別のバンド やってるときにいいドラマーが見つからなくて、 藤本にドラム叩いてくれないか、って言ったんですよ。 そしたら藤本は『やだ』って」(会場笑)
藤本さん(立ち上がって)「すいません」
観客「仲悪いん?」
高山さん「仲良かったら解散なんかする訳ねーだろ!」
さらに2月11日を選んだ理由についても。ZYYGとは何の関係も無い日なんだそうですが、 実はZYYGの初期ベーシスト・栗林さんの誕生日でもあります(偶然でしょうね)。 会場の大阪も、後藤さんが神戸出身なくらいで特に繋がりは無いんですよね。 私としては高山さんの出身地(久留米)じゃなくてよかったな、と。

高山さんは次に「バラードをやるならこの2曲は外せない」と紹介して、 『Noizy Beat』収録曲『最初で最後のLOVE SONG』、 シングル『Something』カップリング曲『CRYING MOON』の2曲を披露。 激しいギターリフやパンクロックというイメージが 一般的に浸透していると思いますがこの2曲に代表される リスナー泣かせのバラードも彼らの大きな武器です。 2曲のみの披露でしたが観客に与えたインパクトは絶大でした。

高山さん「ZYYGは解散LIVEをやってないってことがずっと心残りで、解散LIVEを 諦めずにいてよかったと思います。・・・それを教えてくれたのがスラムダンクの安西先生」(観客笑)
というMCから、スラムダンクのOP曲だった『ぜったいに誰も』に突入。 ここから会場のテンションは急上昇し、アルバム『Noizy Beat』から 『REAL IMITATION』『NO MERIT LOVE』『Rendezvous』、シングル『GYPSY DOLL』の カップリング曲『BLOOD ON BLOOD』と次々に激しい曲で盛り上がりました。 後藤さんも跳ぶ跳ぶ。

次に高山さんが「9年前のツアーでしか披露してなかった曲を、タイトルや歌詞を書き直した」 と紹介し、未CD化の曲『only only you』へと突入しました。 これを今CD化してもらえたら・・・というくらい、新たにZYYGの代表曲になりそうな楽曲でした。 ラストアルバム『SWEET PUNKS』からも『WEATHER LOVE』『TOKIO SLUM』といった名曲が披露されました。 前者はよく学校帰りに口ずさんでたくらい好きな曲(をい)。当時を懐かしむように聞き入ってました。 後者は場所に因んで『OSAKA SLUM』と歌詞を変え、観客・ステージが一体となって盛り上がりました。

終盤に向けてさらに熱い曲。今の(当時の、ですがこの時代でも当てはまる)社会情勢を憂う『MAD CITY GANG』、 ZYYGの曲中最もテンポの速い『POOR BOY』と、観客も残り僅かとなったZYYGのステージに弾けまくりました。 そしていよいよ本編最後の曲。この日のために用意された新曲『alive』でLIVEは終了しました。

アンコールではラストシングル『この情熱のそばで』。ミディアムテンポのこの曲は アルバム『SWEET PUNKS』でもラストを飾る、切ないメロディに温もりある歌詞を載せた、隠れた名曲。 LIVEの最後にこれほど相応しい曲もないです。曲の後のMCで
「解散してもZYYGのホームページを続けてくれている人がいて、そこに『LIVE凄く楽しみです』 って書いてるのを見ると、本当に嬉しかったです。」
と語り、そのZYYGファンページのタイトルになっている『Dreamer』へ。

これで本当に最後、と思ったんですが、再度アンコールに応えた彼らは『JULIA』で 熱く盛り上げてくれました。この4人でのZYYGの方向性が明確に定まった曲だけに、 とにかくギターリフがかっこいい!最後の曲の前に次のMCでは、メンバー全員から一言ずつ最後の言葉。 高山さん以外の3人がMCで発言するのは珍しいらしく、観客は一言一言を噛み締めるように耳を傾けてました。 ご当地だけに後藤さんの「おおきに!ZYYG最高やろ?」の発言が印象的でした。 残る時間はあと僅か。それでもデビューからの13年もの日々に別れを告げるべく観客・ZYYG共に全力疾走。 アルバム『SWEET PUNKS』の疾走間溢れるナンバー『Something』『SO WHAT?』、 追加でもう一曲、再び『Dreamer』で2時間超のステージは幕を下ろしました。 4人で肩を組んで最後の挨拶をして・・・。 高山さんはこの日集まってくれた人やZYYGを応援してきた人たちに対して何度も「ありがとう」を 口にしていました。

ゲストパフォーマーが誰か来るのかと思ってたのに、誰も出ませんでしたね (FEEL SO BADの復活LIVEには愛内さんが来ました)。 私としてはZYYGのベーシストを務めた栗林さんがゲストとして来てくれれば嬉しかったんですが・・・。 もしかしたら観客に紛れて観に来ていたかもしれませんね。


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