ck510 PARTY
at ROCK WEST on 2004.12.18
数々のヒット曲をリリースし、TV出演等で私の記憶に強烈な印象を残したZYYG。 いつかはLiveを、と願いながら結局一度も彼らのステージにお目にかかることはありませんでしたが、 時を経て、ギタリストの後藤康二さんが新しいバンド「ck510」を結成。今年からLiveを開催することに。 その前にインディーズアーティストの曲を集めたオムニバスアルバム『NEO GENERATION vol.1』 (2004年ミュージックオブザイヤー獲得)にも参加していましたし、 バンドは違っても我々のもとに音楽を届けてくれるのは嬉しい限りです。
前置きが長くなりましたが2004年12月18日、資格試験を受けていた私は会場に直行。 移動中の列車の混雑に辟易しつつも開演20分程前に到着。 入り口でチケット代金を支払い、中に入ると・・・人少なっ!僅か数人でした(本当)。 Web先行予約の番号も私は2番でしたからね。 会場も収容人数は推定100人くらいの小さな場所でした。 さてck510の皆さんを始め、ほかの出演者の方々もどんな音を届けてくれるのか・・・ 何れもLiveを観るのは初めてとなる人たちばかりでした(アツミサオリさんは店頭Live観たことありますけどね)。
ck510 feat. m@ru
順番が前後しますが、4組目に登場したのが本日のメインアクト・ck510 feat. m@ruでした。 この頃になると会場には後ろのほうまで人がびっしりに。オープニングSEはあの名曲 『夜明け』!この曲をぜひ生で聴きたいって思ったのは私だけではないはず。 『夜明け』が流れてる間にメンバーと今日のヴォーカリストm@ruさん、そしてゲストの キーボーディストの方も登場して、次の曲は・・・CD化されてないのでタイトルがわかりませんでしたが 歪んだギターがかなり激しい曲でした。ZYYGの頃の面影はサウンドに残ってましたね。 これが後藤さんのギターの音か・・・と暫し衝撃。さすが、愛内さんのLive等に出演してるだけのことはあります。 一方のm@ruさんのヴォーカルも、バックの歪んだ音に負けないくらい激しいシャウト! しかし『NEO GENERATION vol.1』で聴いていた印象とは180°異なりましたね。 初めてLiveを観た人は、本当に同じバンドなのか?と疑わずにはいられないでしょう。
もう1曲挟んで、続いては『NEO GENERATION vol.1』にも収録されている(私が唯一知っている) 『Baby Tell Me Why?』。ところがこの曲も、CD版での幻想的な雰囲気は微塵も感じさせず 後藤さんのギターがガンガンに鳴ったバージョンに代わっていました。 これこそがLiveですよね!ちょっと音がハウリング気味だったのが残念ですが・・・。 ヴォーカルもCDでは涙を誘うような切ない感じだったのにm@ruさんのパワー炸裂で。 次に披露された曲も、MCでは幻想的な切ない感じの曲だと紹介されていたのに、 後藤さんのギターの激しいこと激しいこと。しかしギターを弾いてる後藤さんの姿が これほどかっこいいものだったとは。
次は一変して再びアップテンポの曲に。MCではm@ruさんは「『こんなにあなたのことが好きなのに どうしてわかってくれないの』っていう女の怒りや怖さを感じてください」と紹介してました。 そして早くも6曲目が最後の曲。これもタイトルは忘れましたがみんなで盛り上がれる曲。 私も最後まで残ってた体力を使い切るように動きましたね。 メインアクトなんだから10曲くらいやってくれてもよかったのに・・・と思いましたが まだオリジナル曲もそんなに無いでしょうから、次以降に期待ですね。
すぐさまアンコールでメンバーが再び登場。 今日はギタリストの後藤さんの誕生日!ということでメンバー全員缶ビールを持ってステージに。 客席からはクラッカー&おめでとうの言葉が一斉に。 そして!本編のMCでは一言も発しなかった後藤さんがマイクの前に! 誕生日にLiveができて嬉しかったということや、今日の出演者(RIP TRAP、ラヂカルコンバーター、アツミサオリさん) へのコメントを語って、メンバー紹介へ。 今日のLiveではドラマーとして元ZYYGの藤本さんが参加! 後藤さん曰く「10年来の親友」だそうですが、藤本さんは「親友と思ってんのはコイツだけやから」 と突っ込んでました。やがてm@ruさんの「トゥギャザー!」の掛け声でラストの曲へ。 ところが途中で演奏ストップ。m@ruさんの「間違えた〜!!」の声と共にイントロから仕切り直し。 これもLiveの醍醐味・・・かな。初ck510体験でしたがすごく魅力的なステージでした。 まあ、いちばん感動していたのはやはり後藤さんかもしれませんね。
RIP TRAP
1組目に登場したのはRIP TRAP。HIP HOPやレゲエの基礎やダンスをステージで披露。 見事に会場とステージが一体になる時間を作り出してくれました。 『NEO GENERATION vol.1』に参加していたとはいえ、知ってる曲は1曲もありませんでしたが、 ck510の後藤さんがギター参加した曲も披露(本人が登場しなかったのはぞっとしない。
ラヂカルコンバーター
2組目はラヂカルコンバーター。略称の「ラヂコン」が先に決まってて、そこから 正式名称のラヂカルコンバーターを思いついたという珍しいパターン。 バンド編成も、3人組でベーシストがヴォーカルを担当する珍しい編成でした。 彼らは『NEO GENERATION vol.1』に参加しているわけではなく、当然知ってる曲は1曲も無し。 それでも楽しめたのは彼らのMCでした。
「液体石鹸のポンプの出るところって、石鹸が固まってることあるじゃない」
観客「あるあるあるー(笑)」
「それでポンプ押そうとしたとき先で固まってたんで力かけて押したんですよ。
そしたら中の石鹸が勢い良く飛び出して・・・。
白い服だったからいいようなものの、オレの私服に白いカピカピが付いてても、それは違いますからね!」(会場笑)
ほかにはギタリストの方がえなりかずきの物真似に挑戦したり、
最後の曲の前にトイレに駆け込んだりと、なかなか笑わせてくれました(演奏はかっこよかったですけどね)。
「何が辛いって、歌うだけでいいかと思ったら、喋んなきゃいけない」などと言ってましたが
十分笑えましたよ。全4曲を披露して次のアツミサオリさんにバトンタッチ。
アツミサオリ
今日の出演者の中では唯一メジャーデビューして大活躍中のアツミサオリさん。
今日もギター1本での弾き語りを披露してくれました。1曲目は「美鳥の日々」のEDで、
メジャーデビュー曲でもある『もう少し・・・もう少し・・・』。
この人の魅力は、体ではなくて心を揺さぶってくれる歌い方。
生で聴いて感動するに限りますね!最初のMCではこれがED曲になっている
美鳥の日々を
「男の子の手から女の子が生えてくるものすごいアニメ」
と紹介。
私は知っていたからいいのですが、ほかの観客がこの説明だけで内容を窺い知ることができたのかどうかは疑問です。
続いては2ndシングル『びいだま』のカップリング曲である『大人になれない』を・・・ 「手拍子が欲しいなー」の一言により、観客からの手拍子に合わせて熱唱。 この曲は『びいだま』共々ck510の後藤さんがアレンジとギターで参加していることもあり、 その御礼と誕生日祝いのコメントを語っていました。次の曲も手拍子に乗せて『コーヒー』。
早くも次が最後との信じられない知らせ。まあ彼女もオリジナル曲がまだ少ないですし・・・。
ラストは最新シングル曲『びいだま』でした。曲の前のMCでは
「この曲はげんしけんというマニアックなアニメ(間違いではないね)のEDです」
と説明していました。また曲の中に道玄坂という地名が出てくることもあり、
「週末の渋谷って何であんなに混んでるんでしょうね?
初めて上京したとき、祭りかと思いました(会場笑)。
なんか500m歩くだけなのに1kmくらい歩いた気がしません?」
加えて12月25日発売のアルバムの告知と、同日静岡県磐田市で行われるワンマンLiveの告知がありました。
「ここにいる人たちは(アルバムを)1人5枚ずつ買ってくれると信じてます」(会場笑)
アツミサオリさんも僅か4曲で終了。ワンマンLiveならアルバムの曲も披露してくれるでしょうが これを書いている時点(12月20日)では行けるかどうかはわかりません。
こんな具合に各出演者の持ち時間が短かったせいか、Liveはあっという間に終わりました。 次・・・はどうかわかりませんが、何れもっと大きな会場で、たくさんの曲を披露できるLiveが開催されることを 願ってやみません。ck510はそれだけの実力を兼ね備えたギタリストであることは確実なんですから。