Chicago Poodle 犬フェス2011 in OSAKA -僕らをつなぐもの-
森ノ宮ピロティホール // 2011.7.9
Chicago Poodle(以下シカプー)史上最大規模のLIVE!観客数は初の4桁!インディーズ時代からここまで長かった! しかも去年のツアーはガラガラだったので、よくこれだけの観客を集められるまでになりました。すごい成長です。
記念すべき1曲目は、去年のツアーの最後で披露された『アイノタネ』。 これが1曲目ということは、去年のツアーの続編という位置づけだったのでしょうか? あと今日はキーボードを2台使って5人体制でした。
2曲目は『PEACE!!』。「全身全霊でピースサイン」のところでは、花沢さん(Vo,Key)に合わせて観客もピースサイン。
次はインディーズ時代のアルバム『ピアノロマン』からの『フワリ』。懐かしい選曲に会場がどよめきました。
花沢さんからの挨拶
「今日はしっかり、たっぷり、どっぷり、(中略)楽しんでいってください!」
を挟んだら『No Regret』『Is This LOVE?』『ネオン』を披露。
ここまでの流れだけから判断しても、メロディセンス、歌詞、演奏技術、いずれもシカプーにしか作れない世界観だと思います。
ここでほかの2人からも挨拶
花沢さん「ヴォーカル・ピアノの花沢です。そして!」
辻本さん(B)「ピロピーロ!」
観客「え、何それは(ドン引き)」
花沢さん「すみません、彼は今日のLIVEに熱い思いを抱いていたようなんですが、それが空回りしてしまったようです」
相変わらず辻本さんはおいしいですよね。山口さん(Dr)はもっと喋ってください。
「次からは座って聴いてもらいましょう」
ということでアコースティックアレンジが施された『Listen to my heart』に始まり、『夢』『Hello』といった
インディーズ時代の名バラードが続きました。
次のMCでは、今年シカプーがニューシングルをリリースしたこと、その2日後に例の震災が発生したこと、
そのためニューシングルの意味が予定と違ったものになったことなどについて説明がありました。
そして
「この曲を直接仙台に届けに行ってきます」
と言って最新シングル曲『桜色』へと続きました。
次の『流星』でやっと私のリクエスト曲が選ばれました。次の『If』も含め、ウェディングソングが続きました。
前述のとおりこのLIVEは全曲リクエスト曲で構成されています。
花沢さん「選んでくれた曲を見ると最新の曲からインディーズの曲まで幅広く入っていて、メジャーデビュー後に僕らを知った人たちが
インディーズまで遡ってチェックしてくれているのが嬉しかったです。これは入ると思ったものは入っていて、これは入らへんやろと思ったものが入らなかったり」
辻本さん「入らへんやろってやつ、何?」
花沢さん「らせんブルース」(会場笑)
花沢さん「『らせんブルース』はね、僕を入れて6票でしたね」
辻本さん「自分で入れたんですか?」
と、ここで、山口さんが『らせんブルース』のリズムを刻み始め、花沢さん・山口さん以外のほかの3人もそれに乗っかり、
曲が始まってしまいました。ワンコーラスでしたけど。
花沢さん「練習にない曲がいちばん盛り上がっとる!」(会場笑)
花沢さん「でもこういうところで聴く『らせんブルース』、ええもんでしょ?」(会場拍手)
辻本さん「みんな場の雰囲気に流されすぎ!」
花沢さん「さて、時代は夏ですよ」
辻本さん「季節じゃないかなー」
花沢さん「時代は夏です。ということでね、ここからはシカプー夏スペシャルをお送りしようと思います!」
と、シカプーがこれまで発表した夏の曲をメドレーで披露。
『愛燦燦』『ナツメロ』『線香花火』『Ebony&Ivory』『Twinkle Little Stars-星が降る町-』と新旧織り交ぜた夏の曲を演奏してくれました。
会場ではシカプーに内緒で「Twinkle Little Stars Light」(ペンライト)が販売され、ステージ上のスクリーンでは『TLS』のイントロで、
それを使うよう指示が出ました。しかし前の観客にそれを使われると、後ろの観客としては邪魔でしたね。
あと、『TLS』の曲の最中には、歌詞の舞台になっている岡山県美星町(現井原市)の天文台や七夕まつりの映像が映し出されました。
続いては花沢さんの
「みんなそろそろ歌いたくなってきたんじゃないかなー?」
の一言から『GET UP!-不屈のファイティングマン-』へ。花沢さんと観客とのコールアンドレスポンスで盛り上がりました。
そして辻本さんの
「次はリクエスト1位の曲です!」
の曲紹介でデビューシングル『ODYSSEY』!
更には、LIVEで最も盛り上がる曲『ネガポジ』まで!
間奏ではサポートギタリスト・工藤さんの超絶ギターテクが披露されました。
歌詞の当てはめ方にしても、シカプーにしか作れない曲だと思います。
これはもう「シカプー」という1つの音楽ジャンルが出来たようなものじゃないですかね。そして『Fly-風が吹き抜けていく-』へと続きました。
『Fly』では客席に飛んだ紙テープが綺麗でした。
本編の最後は『旅人』。ラストのアカペラ部分を観客全員で歌ってLIVEは一旦終了。 アンコール1曲目は花沢さんのピアノから始まる『one more time, I say "Love you"』。 イントロのピアノもそうですが、最後に入る泣きのギターも、シカプーだからこそ作れる曲なんだろうなと思います。 次に発表されたのは未発表曲の『太陽は知っている』。会場を訪れた人たちへのシカプーからのプレゼントでした。
ここで花沢さんは「お知らせ担当」辻本さんに話を振ろうとしますが、辻本さんは、
シカプーがこの大勢の観客の前でLIVE出来るようになったことに号泣で、暫く会場全体が感動に包まれました。
私も冒頭に書きましたが、ここまで長かったですよね。
しかし花沢さんは
「僕は武道館まで泣かないって決めてるんで」
まさかの武道館発言!
また、漸くお知らせが出来るようになったかと思ったら
辻本さん「犬フェス第2弾が早くも決定しました!チラシが出来てるんで、帰りに貰って帰ってください!」
スクリーンにチラシが映し出されるも、よく見ると「堂島リバー以下略」。また大阪か。しかも12月。申し訳ないですが12月の大阪はNG。
花沢さん「最後はみんなが幸せになれる曲で終わりたいと思います!」
でアンコール最後の曲『ハレルヤ』へ。しかしこれだけでは終わりませんでした。
最後アンコールに応えて『さよならベイベー』を披露してくれました。
この日昼間訪れていた場所がこの曲にぴったりの場所、夜にまた聴きたいと思っていました。実際によるに生演奏で聴くことができて、いい一日になりました。
また、スクリーンでは、まだ学生時代の(4人ときの)シカプーの映像が映し出されていました。
これでLIVEは終了し、全員ステージから去ったんですが、スクリーンには『One』に合わせて リハーサル風景やスタッフロール、「来てくれてありがとうございました」のメッセージが。 本当に彼らは、最後の最後まで、観客を感動させることに関しては恐ろしい執念を見せてくれますね。
浜田麻里さんの場合は、デビューから30年近く経った現在でも、多くのファンが彼女のために会場に足を運びます。 ほぼ同じ年代の氷室京介さんは、今年東京ドーム公演を2日間実施し、約10万人の観客を動員しました。 最近のBANDで将来同様のことが出来るのは、シカプーだけではないかと思います。 何故なら、彼らの活動内容には「聴いた人を感動させる活動」以外の余計な行為が一切含まれていないからです。
最後にどうでもいい話。スタッフロールの中に、元tambourinesのオカタツさんの名前を発見しました。 解散後も仕事はあったんですね。安心しました。