最初に
 最初に眼鏡をかけるという事です。子供の体はやわらかく、どんどん変わっていきます。これを成長と考えます。この成長過程で”良い成長”ができる環境作りの一つがメガネです。見る力を助けて”見る”という能力を低下させないように、また”見る”とういう能力の成長を停止させないように手助けします。見にくい事で必要以上に目を酷使するのはスムーズな成長の妨げになりますし、見ない事で体が見る事を諦めると眼と脳の成長が止まってしまいます。また、見にくいために目を細めていると人相も悪くなりかねません。当店ではきちんと見えるメガネをかけることで、より明るく活発になり、食欲も増し、大きく成長する子供を多く見てきました。体もほぼ完成し、そう変化のない大人用のメガネとは違い、子供のメガネとは視力矯正というだけでなく、治療用として、成長を助けるものとして存在します。


目は大丈夫?
 もちろん”視力が低い”という判断は3歳児検診や学校での健康診断になりますが、普段の生活の中で物を斜めに見たり、目が寄っていたり、階段の上り下りが苦手だったりという場面で発見する事もできます。何事でもそうですが、少しでも疑問を持たれた場合は眼科に相談する事をお薦めします。普段のお子様を注意深く観察する事が大切です。ですが「自分の子供は大丈夫」という思いこみがお子様の成長を妨げる事にもなりますので気を付けましょう。


悩まないで相談を!
 メガネをかけることはショックかもしれません。当店でも涙を流されたご両親を多く見ています。しかしこれを乗り越えてメガネをかける事で弱視や斜視に一生悩むような事は少なくなります。納得いくまで眼科やメガネ店で相談し、悩みや悲しみをぶつけ、納得いくまで話し合いましょう。そういう気持ちをぶつける事ができる眼科やメガネ店を探し、一人悩むのではなく二人三脚で頑張りましょう。


メガネが必要かも・・・
 学校の視力検査は簡易検査になりますので正確な視力は測定できません。しかし参考にはなるので眼科へ行き、目の疾患も含めて詳しい検査をしましょう。仮性近視などでメガネをかける必要がない場合もあります。眼科の先生のいう事をよく聞き指示を守りましょう。視力検査はメガネ店でもできますが、お子様の場合単純に視力検査をし、メガネをかけるのは絶対に止めましょう。先ほども話しましたが子供の体は柔らかく、柔軟に適応する事ができます。しかしその適応能力が問題で、少々合わないメガネでも体で順応する事ができるからです。しかし順応することで体に負担をかける場合もあるので視力検査は絶対に眼科へ行きましょう。


さぁ!メガネ店へ
 眼科でメガネが必要と言われたなら、処方箋を持ってメガネ店に行きましょう。街にはメガネ店が溢れ、メガネは1万円が当然のように書かれる時代です。しかし安売り店に行っても安い商品は極わずかで、品質的にも割高であったり、、「子供の体のために」という言葉でどんどん高い商品をすすめられて結局高い買い物だったという話はよく聞きます。値段に幅があるのはレンズですが、高価なレンズにすれば体に良いという訳ではありません。大切なのは成長を助けるために必要なメガネです。それは、眼科医が考えるメガネであり、快適なメガネであります。そして一番大切なのは、良い状態を維持し続けるためのアフターサービスやフィッティングです。売るだけに力を入れる安売り店ではなく、満足いく説明を聞けて、相談でき、気軽にメンテナンスができ、適正な価格の快適なメガネを提供してくれ、フィッティングが上手く、子供のメガネに経験豊富なメガネ店を探しましょう。全ての条件が揃うメガネ店は必ずあります。ただ、年齢の低い子供のメガネ程、メガネ店はより高い技術を必要とされます。


こどものメガネってどんなの?
 「子供のメガネ」というからには大人のメガネとの違いがあるのか。レンズは子供・大人に区別はありません。フレームもきっちり分けられてる訳ではありませんが、フレームメーカーから”子供用”として発売されています。
 それではまずフレームの話になります。大人用と子供用の違いはサイズです。フレームにもサイズがあるのです。SMLではなく、もっともっと細かく分かれています。子供用フレームは特にたくさんのサイズに分かれています。それは根拠を元にそれだけ注意してサイズを決めないといけないからです。しかしそれを無視するメガネ店がとても多いのです・・・。素材も重要です。形状記憶合金は非常に優れた素材ですが、適材適所で必要以上にグニャグニャのフレームはメガネの矯正能力が安定しないので要注意です。眼科の先生方もお薦めするKOOKI(コーキ)は昔から子供用の小さなフレームに力を入れ、素材や形状にも工夫を凝らし、部品供給も安定しているので当店でも安心してお薦めしています。
 中学生で最適なフレームサイズを幼児にすすめられ買われた方が弱視になってしまったという不幸な出来事もあります。しかし不幸というよりもメガネ店の責任ですね。メガネ店として怒りすら覚えます。


レンズの話
 先ほども申し上げましたように、レンズの価格は性能差です。注意していただきたいのは、”性能”とはよく見える見えないではなく、レンズを薄くできるかどうかと考えていただければよいでしょう。しかし安売り店では外国製で非常に質の悪いレンズを販売している事も多いので、レンズがどこのメーカーかしっかり聞きましょう。では薄いレンズが良いか?薄ければ見栄えも良く軽いので快適です。しかしお子様は比較的アバウトですので有名一流メーカー品であれば薄さの性能を追求する必要はないでしょう。それよりも幾度と無く変わる度数に合わせてレンズ交換ができるように、金銭的にも無駄な性能を追いかけることは必要ないと思われます。薄すぎると強度も低下しますので、活発になってくるお子様の事を考えると無駄どころか危険な場合もあります。目一杯高価で薄いレンズ販売したあげく、厚みが足りなく別注で厚く指定する安売り店もあるそうです。これでは詐欺ですよね。それとフレームとレンズは別です。レンズ交換だけでも可能です。すぐに買い換えと言う店は要注意ですね。レンズはプラスチックしかないでしょう。ガラスに比べればキズは付きやすくなりますが、割れる危険が圧倒的に少ないという安全性を考えればプラスチックしかないでしょうね。高価なレンズを使わなくてもレンズを薄く出来る方法はいろいろあります。


キズが付いた!歪んじゃった!壊れちゃった!
 使っていればキズは仕方がありません。自分の目のためにキチンとメガネをかけているという証。お子様を褒めてあげましょう。よほど大きなキズで目線に入る場所なら眼科に相談して交換するべきでしょうが、子供の場合少しくらいのキズは気にならないでしょう。
 歪みも同じように仕方がありません。歪む(曲がる)事で怪我を防いだり衝撃を分散させたりするのです。たいていの場合手直しで修理できます。ずったり歪んだりした場合はご両親が見逃さず早め早めにメガネ店に行って直してください。しかし直すというのは後に書きますフィッティングになります。できればフィッティングに自信を持つお買い上げ店での修理をおすすめします。ずるから近くのメガネ店で直したら余計ひどくなったというのを多く聞きます。
 壊れた場合。フレーム(金属部分)が切れたりした場合でしょうか。この場合でもKOOKIなどの安心できるメーカー品であれば壊れた部品だけの交換も可能です。当店はお子様に成長の手で助となるメガネを少しでも体から離して欲しくないのでできるだけ部品を常備しています。部品交換で済むのを買い換えと言う店は要注意ですね。


レンズのキズについて
やはりお子様のこと、レンズにキズをつけることはあります。ぶつかって、メガネが飛んでいって、弟に・・・。上手に使っていても、たった一度のから拭きが、たまたま砂を噛んでいてキズを作ってしまったなど、いろいろな原因で残念なことになる方がいらっしゃいます。
ほとんどの場合は、交換するほどのキズではありません。しかし、交換する必要がある場合もあります。気になってしまうお子様もいらっしゃいます。
そこで、当店では、「見えにい」「気になる」キズの場合は、レンズ代金を半額にして同レンズ・同度数に交換させていただくことにしました。あえて、期間も作っておりませんのでご相談下さいませ。
やはり、快適に装用できることも大切です。精神的にも実質的にも治療の妨げになるべきではないと考えた結果です。



フィッティングの重要性
 メガネ製作は簡単です。処方箋通りのレンズを注文し、レンズを削ってフレームにはめればできあがり・・・ではありません。眼科医の検査結果、レンズの性能などを生かすも殺すもフィッティング次第です。逆に言えば検査結果通りの視力にならないのもレンズの性能通り見えないのもフィッティングが不足しているからです。さらには子供がメガネを嫌がるのもフィッティングが悪いからです。メガネで一番重要なのはフィッティングです。
 せっかく眼科でキチンと視力を測定しても”ずる”メガネではまともに見えません。成長を助けるどころか妨げにもなります。”ずる””痛い”メガネではお子様も不快だし格好も悪く嫌がるでしょう。適正なフレームサイズで”ずらない””かけてることも忘れる”ようなフィッティングでピッタリフィットしたメガネをかけさせてあげましょう。”ずって当然””痛くて当然”なんて思わないでください。包み込まれるようなフィッティングで走り回っても飛び回っても大丈夫なメガネはできますよ。しかし歪んだり、成長したりで痛くなる場合もあります。ですからご両親は常にメガネに気を配ってあげてください。


発見!!
メガネを作ってすぐのとき、小さなお子様の場合、なかなかメガネをかけさせてくれない、かけようとすると手で邪魔をする場合があります。そういうときは目に見えない角度から装着するとうまくいく場合があります。具体的にはメガネを前から差し込むのではなく、頭上からストンと下ろすようにメガネを装着すると良い場合があります。目を突きそうで怖いということもなくなります。もちろん見えない角度からだと怖がる場合もありますので、一つの方法としてご提案させていただきます。


身近な人の心配り
 お子様がメガネをかけるようになる前に、身近な人たちに一言伝えるべきでしょう。学校の先生や祖父母や親戚など。どうしても「子供がメガネをかける」イコール「可愛そう」の公式になりがちです。「まだ小さいのに、もう目が悪いの?可愛そうに・・・」特にご年配の方々に多いようです。お子様にしても身近な人にそういう言葉を掛けられると良くありません。「可愛いのしてるね!」と笑顔で声を掛けてくれるように伝えて下さい。実際にキチッとしたメガネをかけたお子様は可愛いですからね。まわりの人はメガネが目の悪い目印のような考え方で同情するようですが、悲しい限りです。先入観ではなく見たままに「可愛い」と言って欲しいものです。こどものメガネは治療用目的で目が悪くなるの阻止するもの。子供の成長を促進するもの。見る力を補うだけの大人のメガネとは違うのです!乳幼児には遠視がほとんどですから、そういうときは「いえいえメガネは今だけで、将来メガネは必要なくなるんですよ」とニコっとしましょう。


最後に
 このように特別高価なレンズも必要ないのです。眼科で定期的に検査・検眼し、知識あるメガネ店で購入し、フィッティングまでキチンとしてもらうこと。そして毎日洗浄し、歪んだら早い目にメガネ店で直す事がお子様の体のためになるのです。
 メガネは辛い物ではありません。成長を助ける”からだに美味しい物”です。大人がどうこう考えるより、出来るだけ早く行動してください。お子様は素直に体に良い物を受け入れてくれます。体のために頑張ってメガネをかけてくれるお子様を見て、どんどん成長するお子様をを見ていただければ「良かったな」と絶対に喜んでいただけます。そんなお子様をほんとにたくさん見てきました。この仕事をして幸せと思うのはそういう瞬間です。いずれメガネが必要なくなったお子様を見ると寂しくもなりますがとても嬉しい事です。
 ただ、自己管理が難しい年頃なので、いつもご両親が気にかけてあげて、調子が悪いようであればできるだけ早くメガネ店に行ってください。そして体によい環境、目によい環境を与えてあげてください。場合によってはレンズ交換など金銭的に負担になるかもしれませんが、最低限の費用で済むような方法をメガネ店に相談してください。最近は子供のメガネに対して理解あるシステムも出来つつあります。まだまだいろんな事はお話したいと思いますが文章では限りがありますのでこの辺で終わります。

 何度も言いますが、子供用のメガネは”治療用”、将来に向けての大きな目的があります。それを忘れず安心して任せられる技術と経験をもったメガネ店を見つけて下さい。そして眼科・メガネ店に任せられるところは任せてしまいましょう。それがご両親、お子様に一番良い環境なのです。

人生80年を超える現代、夢と希望がいっぱいの子供達が将来も健康で楽しく暮らせる手助けをしたいと思います。


ご挨拶
 当店は眼科先生方の理想とするメガネに近づけるよう努力し、お子様の体の事を第一に考え、快適で格好の良く、メガネ店としての理想のメガネを提供し、満足度を重視し、安心を買っていただく事を目指しております。
 又当店は多くの眼科様の信頼を受け、数え切れない程の”子供のメガネ”を作らせていただいております。3ヶ月の赤ん坊から、子供用の遠近両用・遮光眼鏡・強度遠視近視・乱視・プリズムレンズの他、特殊なメガネも多く作り、43年の経験を元にお客様に満足のいく商品を提供いたします。




その他
最近は小さいうちからスポーツをするお子様が増えてきました。メガネが運動の妨げになるというイメージがなくなってきたは大変喜ばしい事です。運動能力の発達を考えると、小さい頃からのスポーツは素晴らしいと思います。さらに、きっちりフィッティングされたメガネは飛んだり跳ねたりしてももんだいありません。しかし本格的なスポーツや特殊なスポーツは、それなりのメガネが必要になり、安易に考えると危険でもあります。
スイミングゴーグルや剣道用やサッカーゴーグル。最近特に増えているのがサッカー用です。しかし球技とメガネは相性があまりよくありません。しかも、一般的なゴーグル(スイミングゴーグルを除く)は大人用(大きなサイズしかない)であったり、レンズ交換に対応されていたかったりします。レンズ交換対応と謳われていても品質が悪かったり、構造上非常に見え辛いゴーグルが多いように感じます。その中でもよく考えられているゴーグルもございますので、インターネットや広告を鵜呑みにするのではなく、一度信頼できるお店にご相談されてからの購入をお勧め致します。
こどものメガネ
   《日々拡張中!》
604-8452 京都市中京区西ノ京伯楽町24
tel&fax 075-467-2018
営業時間 10:00〜18:00
定休日 火曜日&第三月曜日
メガネ・宝飾・時計YAMADA
多くあるディスカウント店でも大型店でもございません。
小さな店ですが信用を第一に考え、安心をお買い上げいただきます。
きっと満足していただけると思います。

是非一度ご来店いただき、ご相談下さいませ。
一同心よりお待ち申し上げます。