725日()曇→雨 6:15登山口→9:00コマドリ沢→12:10山頂→17:20登山口

展望に恵まれなくても山上公園に魅了される名峰 2141m 上川郡新得町

外では耳馴染みがないが、百名山の深田久弥もあこがれた、北海道の岳人あこがれの山。
札幌へ転勤前、以前、北海道にいた上司に聞かされ、北海道で一番登りたかった山にいよいよ登る。
トムラウシ温泉唯一の宿:国民宿舎東大雪荘(大きく立派)を、おにぎり・缶詰の朝食を済ませ、5:40発。
林道を8キロで広い駐車場とトイレのある登山口着。すでに数台の車。曇天に雨にならないことを祈る。
しばらく樹林帯の平坦路。昨夜の雨でぬかるんでいる。カムイ天上まで急登、一頑張りで稜線上に出る。
広く刈り払われた新道は趣がないが平坦な楽チン路。コマドリ沢への急な下りはドロドロ道。
雪の残る沢へ下り切り、最初のステージを終え、休憩。長い雪渓の登りは、ドロドロ道と対照的な快適さ。
雪渓から離れ、岩の大海を横切り、登る。お馴染みのイワブクロを始め花々が多くなる。
コマクサを見つけてはしゃいでいたら、次々と現れ、広々した前トム平に出ると大群生に驚く。
ここまでが第2ステージ。ハイマツの丘を越え、岩の海を突き切ると、トムラウシ公園が現れる。
公園から山頂までがハイライト。初めて経験する岩の造形美に感動。花々も咲き誇り、
エゾコザクラ、チングルマ、白山イチゲなど多彩。ガスが立ち込め、さながら幽玄の桃源郷。
緩やかな登りが続くが、見とれて疲れを忘れる。詰めは山頂までの岩ゴロゴロの急登。
最後の岩場をよじ登り、三角点に触れ、遂にヤッタ!同様な思いでコツコツ山頂を目指す人多いようで、
道中、行き違った中年カップルが登頂に涙したことを、宿で聞く。帰途、雨になり、コマドリ沢まで急ぐ。
ナキウサギを先行者が見たのに見れず残念。沢からの急登が最後の正念場。
中年カップルの女性が疲れ切った表情で休んでいる。普段、山登りしていないとのこと、無謀!
雨が上がり、新道から山並み越しに頭を覗かせる本山を遠くに見上げ、感動新た。
正面にニペソツ山、いつの日か登りたい。ナキウサギは見損なったが、シマリスが眼前をチョロチョロ。
所要11時間、標準的なタイムか。相当な鍛錬を積んでからチャレンジする山。アイヌ語で「花の多い所」。
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