先週の金勝アルプスの岩稜がとても面白かったことから、その南の湖南アルプスへ期待して出かける。
登山口まで宅地化されており、JR石山駅から登山口へのバス便は多い。車窓から低山の晩秋の山肌が美しい。
東海自然歩道の道標と案内板に従い、天神川沿い車道歩き。落葉の初冬の気配の中、散歩気分で歩む。
ハイカーの車が数台通過。不動橋あたりまで車で入れる。広い河原越し低い岩稜が連なるが自然美に乏しい。
途中、磨耗した素朴な迎不動の祠。ハイカー用駐車場の先で車の侵入禁止となり、少し先から山道となる。
低山らしい雑林の中、暖傾斜の落葉の自然歩道をのどかに進む。小岩上に泣不動、素朴な容姿が良い。
少し先で矢筈ヶ岳への分岐を見送り、進むと二尊門。阿吽の狛犬や仁王なら分かるが、なぜか男女二尊、
その容姿が何とも心を和ませる。男性は金棒を持っているが杖代わりにして休んでいるように見える。
大木を見上げながら進むと広い境内着。数人の人が落葉を履いている。休憩所、トイレあり、くつろげる。
少し登った所にも杉木立に囲まれた静まった広場あり。ここから急傾斜の石段、手すりを掴んで登り切ったところに
名刹:不動寺。岩上、高い足場を組み、巨岩と一体になったような桧皮葺の本堂。めずらしい作りの国重要文化財。
平坦路を奥之院へ進む。三角点の標示に従い土手を登ると、ポツンと三角点。神域のせいか山頂標示はなく、
全く山頂らしさがなく拍子抜け。展望も得られない。分岐点まで引き返す。松茸シーズン入山禁止の掲示、
ビニールテープが張ってある。道中ずっとこの掲示とテープがあり興醒め。9月中旬〜11月下旬まで。
自然歩道からはずれ、道標が少なくなるがテープが多い。暗い樹林の中、緩やかな起伏の狭い道が続く。
矢筈ヶ岳への急登が始まる地点は、道標のない十字路、直進、短時間で急傾斜を登り切る。平坦路を少し進むと、
地元高校山岳部の山頂標示。眼前、笹間ヶ岳、晩秋の山肌が美しい。比叡山や琵琶湖大橋も見えるが、
樹林に遮られ展望には恵まれない。御仏河原への下り道は、緩やかな広い路。渓流の岩場に出ると、
自然歩道の道標が現れる。笹間ヶ岳への分岐点。期待の岩場が始まるが、小規模で自然美も乏しい。
明治時代に作られた滋賀県最古の石積み堰堤を見て、行きの車道に戻る。バスに乗り遅れないよう少し走る。
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太 神 山
石仏は良いが岩稜は期待はずれの湖南アルプス たのかみやま 600m 滋賀県大津市
2007年12月2日(日)晴 9:00アルプス登山口バス停→10:45山頂→11:45矢筈ヶ岳→13:00バス停