白 滝 谷

雨模様の天気続き、沢は増水が心配だが、昨日購入した沢靴をはきたく、かねて行きたかった白滝谷へ。
名神:京都東ICから国道367号を快走、自宅から1時間半で坊村着。予報より天気が悪く、小雨。路面も濡れている。
それでもハイカーがチラホラ。牛コバまで長い林道歩き、緑が慰め。沢の増水は目立たない。奥ノ深谷との出合から
沢の雰囲気は良く、入渓したくなるが、ガイド本に従い白滝谷いの道を進む。入渓点、2つ目の木橋は倒壊。
倒木も目立つ。渡渉に難渋するハイカー尻目に新品の沢足袋、沢靴をはき入渓。この渡渉点は見過ごしやすく、
直進してしまった高齢女性が渡渉できず困っている。沢中から進路を助言、靴を濡らして何とか渡渉。手を貸せば
よかったと反省。白滝谷沿いの道は好きなコースだが、沢中からの景色はもっと良い。道から見ると、
容易な沢に見えないが、入門コース。落差の大きな危険な滝は白滝と夫婦滝だけ、他はほとんど直登できる。雨で
岩が濡れ、身体の動きにキレがなく、無難なコース取りをしたが巻くのも容易。入渓後しばらくで沢が分岐。左手奥に
落差の大きな布ヶ滝。寄り道してみる。垂直な板壁のような岩上、布を引くような細流が落ちる。分岐の右手、3m滝
はどう越えるか迷うが、滝左側の大岩の下をくぐれそう。無難に登山道から沢に戻る。休憩中のハイカーの眼前、
沢中を進む。趣の良さは、比良一の名溪:奥ノ深谷にそれ程劣らず、写真を撮りながらゆっくり進む。ナメ滝を楽勝で
こなすと、落差の大きな滝にぶつかる。どうこなすか。ガイド本を見ると、大巻きする白滝のよう。本コース中、
一番の高巻き、右手の草付の斜面を登る。踏み跡もあり、沢への下りも容易。草付を登り過ぎないこと。小規模な岩
の廊下中、小滝を無難にこなすと、18m斜瀑。中央凸部、岩が濡れてなければ迷わず取付くが、濡れて不安。
巻けそうだが、入門の沢でここから逃げるのは不面目。水しぶきをあびながら慎重に取付く。取付きがやや難しいが
後半難なくこなす。程なく2条垂直の滝を見上げる。ゴールの夫婦滝。滝前の狭い岩上、沢靴を脱ぐ。岩も服も
濡れ、早く上の東屋へ避難したい。ゴールの満足感、達成感は少ない。すぐ上に滝見物の道あり。東屋に同年男性、
沢登りをしてみたいという。少し講釈。軽食休憩後、穏やかになった沢沿いの道を進む。この上流の心和む風情も好き。
沢中も歩いてみたい。汁谷手前でクリンソウの群生。鑑賞路あり、人が栽培したものか。⇒トップページ

沢登り初心者にお勧め、危険が少なく、趣の良い比良の名溪 しらたきだに 滋賀県大津市

2012610日()曇×小雨 7:25坊村駐車場→8:10牛コバ→8:45入渓→9:30布ヶ滝→10:50夫婦滝→12:00汁谷