職場の年度末決算がひと段落、久しぶりにくつろぐ。関西全域、快晴の予報、残雪の氷ノ山へ。中国道:山崎ICから
国道29号を北上。この冬、県北も雪マークの日が多かったが意外と雪がない。坂ノ谷林道から登れるか。楽観に反し、
戸倉峠に近づくと、車道の両側、厚い雪の壁。林道入口は雪で埋まっている。気温0度、路面凍結の不安。幸い
新戸倉トンネル手前に広い駐車場あり。以前、戸倉峠の南、1216m三角点の赤谷山へ縦走したが、峠から氷ノ山へ
の大縦走にチャレンジ。地図に道はないが、残雪期、登れるはず。旧道は厚い雪に覆われ、峠まで40分もかかる。
ハイカーの踏み跡が多数あり、楽観を強める。ただ、踏み跡は峠を通過。峠の手前、取り付きやすそうな所から登る。
急斜面、アイゼン装着。雪は締まって、足が深く沈むことはまれ。一苦労で尾根上に出、植林中、緩やかな起伏の
尾根を進む。小鞍部で足跡と合流、尾根端を回り込んできたようだ。緩やかに登り続け、植林帯を抜けると、平坦な
雪原が延々続く。樹間、本山の白い大ドームを仰ぐ。単調な歩きにダレてきたころ、ブナが点在し始め、
その容姿、趣を鑑賞しながら進む。雪原中、スノーシューを敷いて軽食。氷ノ山東山麓からのメインコースは結構
シビアな登りだが、南面、坂ノ谷コースは楽チン暖傾斜、それ以上に暖傾斜。樹林帯を抜け、いよいよ大ドームの登り。
展望も大きく開けてくる。背後、赤谷山方面の山塊。秀麗な三角は三室山。東南、藤無山、須留ヶ峰、
西南、沖ノ山、東山か。眼前、思い描いたとおり、雪の大ドームと空のみ。先行者の足跡は吹き消され、
自分の足跡だけが伸びる。果てがないような登り。展望舎、避難小屋が現れ、ドーム上に立つ。坂ノ谷方向から
登ってきた高齢男女と会う。眼前、優美な扇ノ山。氷ノ山まで雪原が続くが、時間不足、ここまでで十分満足。
氷ノ山は次回、往路を戻る。ドームに登りながらストックがないことに気づく!過日の山行中、紛失、
購入したばかりの高価な物。休憩場所に置いてきたよう。探しながら往路を戻る。無事、発見、ホッ。物忘れがちに
なっている。峠手前で尾根からはずれ、足跡をたどってみる。鞍部からすぐに林道に出、楽だが、林道歩きが長く
ダレる。峠から尾根端に取付く方が良い。⇒トップページへ
2012年4月2日(月)晴 8:40新戸倉トンネル入口前駐車場→9:20戸倉峠→12:25山頂→14:40峠→15:15駐車場
ブナの点在する長い雪原歩きを経て大展望の大ドームに立つ さんのまる 1464m 兵庫県養父市