ノウナシ谷 |
滝と緑の淵、自然林の織り成す美渓 1680m 奈良県天川村 |
2014年9月14日(日)晴 7:50神童子谷林道入口→8:40入渓→9:15赤鍋ノ滝→10:50釜滝→12:35ノウナシ滝→13:20千手滝→14:55馬頭滝落口→15:30ハリンド谷分岐→16:40出渓 |
ようやく天候回復、仕事休みを合わせ4連休、テント泊でかねて行きたかった大峰の名渓へ。5:00自宅発。南阪奈道から国道169号、309号を南下。昨日登山の車が下って来る。狭い国道、すれ違えずバック中、後続車に衝突。幸い車は軽傷。もめることなく、弁償することに。大川口の小橋手前で神童子谷林道へ。道標あり。少し先で路面に土石、陥没箇所もあり、路肩に駐車。先まで進む車もある。1年程前に買って未使用のままのテント泊用具一式を入れた大型リュックが重い。テント泊は若かりし日に数回やっただけ。林道終点手前で高齢男女数名が入渓準備中。本谷と分岐する犬取谷へ向かうとのこと。林道終点から小橋を渡り、直進、ブッシュ中、踏み跡をたどるが進路を失う。引き返し、小橋の先で左へ下る。明瞭な道が現れ、鉄橋が川沿いに続くが、崩落個所あり。広河原に降り、やっと入渓と思いきや、広い流れの岸が傾斜、川中へ滑落しそう。後続グループに追いつかれ、熟慮せず川中へ入る。足がつかず、泳ぐしかない。沢で泳いだ経験は無に等しいのに。リュックの浮力が大きく、リュックにヘルメットが押し上げられ、メガネが落ちそう。パニック!溺れる恐怖!大ピンチ!もがき少し泳ぐと、幸い足が着く。意気消沈、帰りたい。再び現れた鉄橋を進むと、崩落。また河原へ降りる。釣師に軽く会釈して前進。幸い苦情なし。また釣師。気づかれないように迂回。ようやく「へっついさん」入口。切り立った岩壁の間、エメラルドグリーンの水流。、神秘的な雰囲気。この先、この緑が続き、本沢の魅力。腰下まで水につかるが難なく通過。10分後、赤鍋ノ滝。優美だが直登は無理そう。右から大巻く。踏み跡明瞭、ロープもあり、難渋せず進めるが、続く滝を見ずに通過。しばらく穏やかな渓相が続く。釜滝は左から難なく巻ける。その先で犬取谷と分岐。滝の淵の緑が美しい。凡流が長く続き、ややダレる。ハイライトのノウナシ滝35mに見惚れる。右の急傾斜の尾根沿いあえぎ登る。テープなど目印がなく、登りをやめる判断に迷う。見当で滝側へ移動、正解。踏み跡をたどり、下降点を求めながら大きく巻く。長く斜行、苔むした岩ごろごろの中を無難に下降、何と千手滝前。ネット情報ではこの滝の巻きが難関。空身で淵を渡り、ルートを探す。滝右側の垂直の岩場に目印のテープや残置カラビナがあるが、重荷を背負っては危険。戻り、大巻きするルートを探すがなさそう。9割方あきらめるが再度ルート探し。垂直の岩場の右手からよじ登り、土付の壁をトラバース、木枝、根っ子頼りによじ登り、巻きに成功。リュックを取りに下降中、男性が岩壁に取り付き、気合でクリア。見てても怖い。激励される。結局、1時間半を要し、千手滝上の馬頭滝落ち口へ降り立ち安堵。続く地蔵滝は右から難なく巻く。滑滝や岩壁間の小滝を直登しながら快適に進む。疲労と時間に追われ、テント場を見つけたいが、岩ごろごろの急傾斜。ようやく源流域入口のテラス状地着。一帯自然林、雰囲気が良い。整地、テント設営、更衣後、ようやく人心地着き、インスタントの夕食。19時半、就寝。テントの居住性は予想より良いが寝付けない。翌日、奥駈道を縦走、大普賢岳を経て天川辻から駐車点近くへ下山予定。ガイド本では初級の沢だが中級に近い感じ。⇒トップページへ |