妙 義 山
切り立った岩峰の尾根を鎖頼みで渡るスリリングなコース みょうぎさん 1103m 群馬県富岡市
2021720日()晴 4:50白雲山登山口→5:35大の字→7:30大のぞき→8:20天狗台→9:00相馬岳山頂→9:25タルワキ沢下降口→10:30中間道→11:35妙義神社地図 
昨日、荒船山から下山後、国道254号、県道51号を走り、道の駅みょうぎ着。車の出入りで安眠できそうになく、すぐ向かの市営駐車場に停める。他に市営駐車場が数か所あり。登山口を下見した帰途、神社参道の旅館東雲館のご夫婦が表におられたので縦走できるか尋ねる。中間道歩きだけではつまらないと言われる。一方、毎年滑落死が数件発生していると聞く。皮手袋が必要と言われ購入。ヘルメットを持参忘れ。昨日までの車中泊は、上着を着て窓を閉め切っても深夜寒い位だったが蒸し暑くてたまらない。いつしか眠り込み、3時半起床。明るくなるのを待って出発。神社への参道の途中、右へ延びる道を進むと登山口。杉林中の登りが続く。大の字までの鎖場は難なく通過。鞍部に出ると、眼前に大の字へ登る垂直の岩場。足場があり一頑張りで岩上に立つ。人工の大の字あり。下界を見晴らすがもやっている。眼前、これから向かう岩峰。岩上で進路にとまどい、無理な下降をして滑落しかける。結局、大の字は寄り道。反対側が進路。大丈夫か不安を抱えながら進む。大小数か所の岩場が現れる。鎖だけが頼り。切り立った痩せ尾根、滑落すると致命的。皮手袋必要。昨夕の助言に感謝。岩場は痩せているが足掛かりが多く、落差も短い。ひどく蒸し暑く、気だるくノロノロ歩き、短時間で休んでは水分補給。最も危険なコースで最低の状態。何とか最高点相馬岳に立ち、タルワキ沢コースで下りたい。大ノゾキから眼前、天狗岳の絶壁。本山は長いあこがれの山。東京にいた30歳代、出張で信州へ向かう列車から見た奇怪な岩峰にインパクトを受ける。今その山上を歩いていることに感慨。大ノゾキからキレットの長い岩壁の下降、足掛かりが少なく、鎖に命を託し、思い切りよく靴底を岩壁に押し付けて下り切る。猛暑の日に来る山ではなく、だれとも遭わないかと思いきや、天狗岩上で高齢男性に追いつかれる。ヘルメット、手袋持参、金洞山まで縦走とのこと。少し元気になり、先行。この先難所はなく、タルワキ沢のコルAに出、安堵。山頂までは急傾斜もあるが普通の山道。山頂部の雰囲気も良い。山頂から金洞山方面を見る。あそこまでの縦走は無理。もっと危険個所があるようで、本周回が限界。Aまで戻り、沢を下降。急だが危険個所はなく、涸れ沢下降の面白みもある。左は切り立った岩壁。鎖場もあるが難しくはない。バテて休み休み下降、ようやく中間道Bに出る。樹林の雰囲気など良く、危険個所はないが急な階段などあり楽ではない。危険覚悟なら妙義を体感できる山上縦走がよい。バテ切って神社着。東照宮のようなカラフルで精緻な彫刻を巡らした立派な神社。⇒トップページ