三 尾 

一昨年、北側の中山から急斜面を直登したが、本周回コースの方がダイナミックな展望を楽しめ、醍醐味がある。
佐仲峠への分岐点(*分岐点までは「鋸山」参照)から、急傾斜を一頑張りで開けた山頂に出る。「三尾城址」の
立派な石柱あり。高齢男女グループでにぎやか。四方の展望が良いが、山頂手前の岩上からの展望が素晴らしい。
東方、三嶽への多紀アルプス稜線を望む。南方、これから向う黒頭峰と夏栗山の二つのドーム。
譲葉山〜向山の連なりを一望。グループが去り、静かになった山上で軽食休憩。鋸山からの稜線上の寒気は厳しく、
耳当と手袋を着用したが、山上は小春日和で穏やか。本山のハイライトは、急峻な岩峰、前三尾からのダイナミックな
展望にあるが、午後の行程に備え、今回は足を延ばさず、引き返し、佐仲峠へ下る。道標や案内板の整備された
雰囲気の良い峠。素朴な古石仏も良い。「丹波森の径」道標に従い黒頭峰へ。夏栗山との分岐を過ぎ、登りが始まる。
鋸山縦走路から見ると、鋭角の秀麗な三角の山。山頂に近づくにつれ急斜面、木枝を掴みながら登る。平坦な山頂に
三角点と山頂標示。雑林中、展望なし。趣も乏しい。少し東から樹林越し、迫力ある三尾山の屹立を望める。幸い
山頂から夏栗山へ進む道あり、急斜面を下らずに済む。樹林中、進路やや不明瞭だがテープをたどり、地図にある
明瞭な道に合流。夏栗山の南側へ回り込むと、山頂への道標あり。やや急な登り後、広いなだらかなドーム上に出る。
雑林中を進むと、ぽっかり開けた空間に出る。山頂標示はないが鉄製の展望台あり。眼前に白髪山と松尾山の双耳峰。
北面の展望がなく残念。道標に従い夏栗山観音菩薩の方へ。この先、ややブッシュ化。東へなだらかな尾根を進む。
道は不明瞭だがテープが多く、不安はない。しばらく東進、植林帯で尾根が左右に分岐、左、北東方へ。ダム湖へ下る
明瞭なジグザグ道があるが、利用者がなく荒廃、ブッシュ化。広いテラス状地に出て、適当に進み、下に見える湖畔の
車道へ降り立つ。登山口標示はない。ダムのやや北側にいる。車道を時計回りに進んでみる。ダム湖北西に
ハイキング道案内板あり。佐仲峠への林道が延びている。今日の目的は鋸山と黒頭峰、夏栗山だったが、展望、趣に
乏しい両山を省略し、鋸山〜三尾山の周回がお勧め。⇒トップページ

鋸山からの縦走がお勧めの篠山の名峰 みつおさん 586m 兵庫県篠山市

2009228日()晴 8:25佐仲ダム湖畔→9:45山頂→10:35鏡峠→11:45三尾山→12:15佐仲峠
            →12:45
黒頭峰→13:20夏栗山→14:15ダム湖畔駐車点