渓相の良い入門級の沢だが下山に難あり 奈良県川上村 
201476日()小雨 8:45駐車場→9:15谷入口→10:10入渓→12:10二俣→13:05廃小屋→15:55駐車場 
先日の唐谷川遡行の印象が濃く、しばらく沢登りは休みたい気分だったが、貴重な週末、惰性で沢へ。出発後まで行き先に迷うが、短時間で遡行できそうな本谷へ。南阪奈道から国道169号を快走後、大迫ダム湖沿い県道224号を走り詰める。広い駐車場に先行車1台。老人に駐車代600円を払う。車道を少し進み、大台ケ原への登山道標に従い、本沢川沿い山道を進む。すぐ左下、本沢川の趣が良い。遡行できるようだが、水量が多く、泳ぎ必至。五色湯跡らしい廃屋を見て進む。本谷入口に着かず、不安になりだしたころ到着。小橋上から入口を見下ろす。容易に取り付けそうになく、無難に巻くことに。巻道入口を見落とし、山道を進み過ぎて引き返す。小橋を渡ってすぐに入口。予想より不明瞭な巻道、進路に迷う。小尾根上からスラブ滝を見下ろす。ゴルジュ帯を巻いて、自然と沢に降りる。前回、沢山のヒルに両下腿を噛まれたのに懲り、予防薬をスパッツ内側に塗布。眼前の滝の左端へ回り込み、古ロープに助けられ、滝上に出る。曇天の予報が小雨。雨具を着用するほどではない。心身ともなまってモタモタ。幸い滑滝が主、安気に歩ける個所が多い。総じて渓相は良い。小滝も現れるが無難に巻ける。危険な高巻きはなく、入門級。前回同様、オタマジャクシが多く、足の踏み場にためらう。明瞭な二俣、右の5m滝は、ガイド本では右から巻くが、左の枝谷から容易に巻ける。次の滝は直登。小雨に濡れ続け、水流も冷たく、身体が冷え込む。終盤、ガイド本にあるトイ状滝、目立つ大岩を通過、ゴールの廃屋を見落とさないよう進む。ようやく左上に小屋を見る。渓相も平凡化、切り上げ所。ネット情報では下降が難しい。下降点を探すが、明瞭な入口も目印テープもなく、小屋の対岸、少し下流の入口とおぼしき辺りからとりあえず進む。かすかな踏み跡もすぐに不明になる。もっと明瞭な道を求め、小屋まで戻り、上流の二股まで進んでみるが、明瞭な道はなく、また元の所へ戻る。踏み跡らしきをたどったり、進みやすそうな方へ進んだり、山腹の急斜面をトラバース。所々小谷を渡り、慎重を要するが、幸い危険個所は少ない。山腹をたどれば必ず戻れるはずと覚悟して進む。ネット情報では、上方の尾根に道があるようだが、尾根筋を間違えると、白倉又谷へ迷い込む。急斜面を這い登るのも面倒、トラバースを続けていると、明瞭な道に出る。安心して下っていると、小谷を渡る個所などで迷いそうになる。最終、植林中、緩やかに下り切り、往路の山道に出、短時間で駐車場に戻る。下降に3時間近く要す。下降路のない場合の訓練と割り切ればよい。道迷いに陥ることに備え、翌日が休みの日などに行くのが無難。⇒トップページ