唐 谷 川 |
美しい渓相に大小の美瀑を配した感動的な沢 からたにがわ 1309m 三重県松阪市 |
2014年6月27日(金)小雨 8:50迷岳登山口駐車場→9:05入渓→10:40一ノ滝→11:55二ノ滝→12:45三ノ滝→14:10奥の二俣→16:05迷岳山頂→16:501079m北肩のコル→17:55林道終点→18:35駐車場 |
天候不順と用務でしばらく山行できず。仕事休みの日、関西全域好天の予報。沢に対し前向きの気持ちが高まった勢いで中級の沢へ。予報に反し、走るうち雨になる。国道166号から県道569号へ。ホテルスメール右側の道を進み、迷岳登山口手前の広い駐車場着。雨中、沢装備と雨具上着着用、登山道へ。飯盛山への登り口を過ぎてしばらく、杣道が不明瞭になった辺りで沢へ降りる。最初から渓相が良い。雨も風情を添えているが増水が心配。沢沿いに杣道、山道があり、安心。美瀑が続く。釜を持った滝が多い。岩は苔むしている。美景に感嘆しながら進むと、迫力の一ノ滝。左の急斜面を這い登る。落差60mの滝、高巻きの落差も大きい。かなり登った所で岩壁に阻まれ、左へ回りさらに登ると、山道に出る。しばらく山道を進み、下降点を伺う。立木に助けられ、急斜面を下り、沢へ戻る。小休止。薄暗い中、濡れた岩肌、水面の光、鮮やかな緑に癒される。30分ほど進むと、二ノ滝。15mほどの滝が2段。右から難なく巻ける。2段目の滝が優美。明瞭な二俣を右へ。美瀑を巻いたり直登したり進むと、三ノ滝が姿を見せる。真近で見たいが大岩に進路を阻まれる。迂回、よく見える場所に立つ。すぐ左の急斜面に取付けそうだが、手前の滝の下まで戻り、テープの地点から左の急斜面に取付く。木の幹、根っ子頼りに登り続け、メゲそうになるころ山道に出る。相当の高巻きを続け、下降できるのか不安。ようやく下に沢が見え、それほど苦労せず沢へ戻る。しばらく先で、沢上にロープ。山道の渡渉点か。渓相が穏やか、幽玄になる。左上に小屋を見て、奥の二俣を右へ。その先も優美な滑滝など、本来の渓相は終始美しいが、終盤、伐採の倒木が沢の風情を台無し。終盤の遡行が長く、ヘトヘト。細い滑滝の傾斜がきつくなり、根気よく沢筋を詰め登るがギブアップ。左の急斜面へ逃げ、力尽きそうな自分を励まし、疎林の立木を頼りに登り続ける。ようやく暖傾斜の尾根に出る。登り続け、山道に出る。登り着いた先に迷岳山頂表示を見てホッ。ガイド本では山頂北に出るが、かなり東に出ており、終盤、分岐を間違えたよう。山頂一帯、自然林の趣がとても良い。明るいうちに下山したく先を急ぐ。1079m北肩のコルから唐谷へ下る。歩きやすい道。下り切り、往路、ロープの渡してあった地点で渡渉。左側、深い谷、慎重に進む。支流を渡渉後、林道終点に出る。窮地を脱した安堵感、安気に林道を下る。眼前、飯盛山北の鋭鋒が目を引く。廃業した遊園地を見て駐車場へ戻る。余裕なく、沢靴のまま下山したが、渓流スパッツを外すと、ヒルが沢山!出血が止まらず、ズボンははかず、靴下を二枚重ね履き。首筋、腕は草木にかぶれて痛い。感動的な沢だったが、終日の雨と最後のダメージ、ついてない。奥の二俣から杣道と山道で下山すれば無理なく日帰りでいける。隣の初級の中の谷と比べ、本谷の方が時間はかかるが安全。中級というより初級。⇒トップページへ |