長時間の苦労を強いられる日本300名山 くろぼうしがだけ 2067m 静岡県浜松市
2017425日()晴 4:00戸中川ゲート→5:00シブロク歩道入口→6:45主尾根上→8:00バラ谷の頭→9:40山頂→10:35等高尾根分岐→11:20丸盆岳→12:25等高尾根分岐→14:00登山口→15:30ゲート
アプローチが難しく、長時間を要する山、熊伏山と併せて目指す。前日、熊伏山から下山後、ガソリンスタンドで林道の状況を聞く。通行止めの掲示はあるがゲートまで行けるとのこと。水窪ダム堰堤を渡り、林道へ。未舗装の林道としては良い方。途中、落石のため通行止めの小ゲートあり。ゲートを動かし進む。崩落個所なくゲート着。2台駐車。少し戻り、趣の良い渓流近くの広い路肩で車中泊。3時起床、簡単な朝食後、ゲートへ車で移動。ヘッドランプを点けるがじきに薄明るくなる。500m毎にゲートからの距離表示あり。4.5km地点でシブロク歩道の道標あり。ネット情報ではバラ谷の頭への登山口。等高尾根往復より周回コースの方が面白そう。ここから小渓流沿いに巻き登る。道を補強する丸太とピンクテープに誘導され、迷わず進める。作業小屋を通過後、右へ移動、尾根を登るようになる。次の小屋から道が不明瞭になるが、疎林中、テープを探しながら適当に登り続ける。樹林越し、どっしり見えるは前黒法師か。主尾根上に出ると、小道標あり。バラ谷の頭手前、笹薮の急斜面に難渋。踏み跡か獣道かがかすかにある程度。雪解け後の笹薮は汚れてホコリが舞う。ようやく山頂に抜け出る。晴天の予報に反し、ガスって視界がない。山頂標柱はあるが進路表示がない。加えて残雪が踏み跡を隠している。ドーム状の山頂、進路に迷う。幸い北東へ伸びる踏み跡に気づく。ガスも晴れてくる。眼前に山頂手前の高み。何と樹氷!この先所々に残雪。スパッツがなく足元を汚す。雰囲気の良い丘状地を適当に進み、山頂を見上げる。樹氷に飾られ、きれい。急登前に軽食休憩中、後続者!気の良い若者と言葉を交わす。笹薮の急斜面をこなし、登頂。三角点上部の刻印が+ではなく×、三角点マニアには有名なようだが雪に埋もれている。樹林に囲まれ、展望は乏しい。等高線尾根分岐まで下降。時間的に迷うが丸盆岳往復。予想より急斜面に苦労。中間のカモシカ平は開けた平坦地、テント泊向き。丸盆岳が優美。本山を振り返る。山頂からの展望は期待したほどではないが南アルプス南端、光、池口岳などが見えているよう。薙嶺へ縦走、大周回できるが無理はやめる。等高尾根の下降も急だが踏み跡は明瞭でテープも多く、安心感あり。比較的短時間で登降できる点も良く、等高尾根往復で本山と丸盆岳へ往復するのが、時間的な無理がなく、無難。本コースは熟練者向き。長い林道歩きの道中、暗い崖にピンクの山ツツジ、急峻な渓流と滝が断続的に目を惹く。⇒トップページ