南アルプス南端の光岳に対面する双耳の鋭鋒:300名山 いけぐちたけ 2375m 長野県南信濃村 
20131014日()晴 3:55登山口→5:45黒薙→6:35利検山→8:05山頂→8:35南峰→12:55登山口 
ガイド本では登山口までの林道歩きを含め12時間の行程、テント泊が前提。車で登山口まで上ったので、11時間。連休最終日、少しでも早く下山したく、3:00起き。数日前から奥歯が痛み、食事を摂りにくいが、しっかり朝食後、出発。ヘッドランプ頼りに進む。序盤、植林中の暖傾斜。少し進路に迷うが、キラキラ光るテープが点々と誘導する。暗いうちに出発する人への便宜か。登山用テープも所々。同じく登山口で車中泊した中年男性に早々に抜かれる。相当の健脚。5時半ころから薄明るくなる。暗いうちに出ると、歩くのに夢中で、距離と時間の感覚が薄れ、行程がはかどる。特に往復コースの場合は良い。中間点の黒薙に快ペースで着く。黒薙と利検山の中間、唯一南アルプスの展望が開ける。山並みのシルエット。帰途に期待。程なく利検山着。道標はあるが山頂表示はない。気持ちの良い樹林中、小休止。下ると、笹原のザラナギ平。テント泊適地、テント一張り。快ペースの楽観を裏切り、この先急登続き、本山の手厳しさを痛感。あえぎあえぎ登り続ける。痩せ尾根の岩稜もあり、2か所、ロープあり。ピーク目指して頑張り登るが、その先、またピーク。その繰り返しの末、ようやく登頂。苦労した割にやや変哲ない山頂。テント泊で登頂した高齢男女、日帰り山行者に追い付かれ苦笑。他にもテント泊数人と会う。ザラナギ平まではシビアではないので、テントを残せば、テント泊もゆっくりできて悪くないと思う。時間短縮のため、南峰まで行くか迷っていたが、北峰山頂が物足りず、迷わず南峰へ向かう。笹原の急斜面の下り、やや進路不明瞭。予想以上に道が険しく、シビア。南峰山頂手前から眼前、光岳。山名の由来になった突端の岩場が見える。50代の日、3度くらい足を運び、北から縦走した南アルプス。南端の光岳の岩に立ったことを鮮明に思い出す。帰途、写真に撮ろうと登頂を急ぐ。自分を抜いた健脚が下山して来る。山頂部の雰囲気は北峰より良い。三角点もあり、北峰との道中もシビアだが悪くないので、足を延ばした方がよい。ガスが湧き昇り、思い出の光岳を隠してしまい残念。南峰から見る北峰の険しさ。恵那山がすっきり見える。道中、南面の山並みがよく見えるが山名同定できない。山腹の崩壊が進み、切り立った個所もある。そんな岩場の紅葉がきれい。急な登りも下りは比較的楽。テント泊の人たちを抜きながら帰途を急ぐ。総じて展望の開ける個所が少ないのが残念、往路の展望箇所から南アルプスと、昨日登ったしらびそ峠〜奥茶臼山への平長な連なりを見れたことに満足。振り返り、往路、シルエットだった本山を再確認。往路、暗い中、分からなかったが、樹林の趣が良い。終盤、小走りで下り、ジャスト9時間で往復。帰路、国道418号から151号を北上、中央道:飯田山本ICから高速に乗るが、米原を過ぎて京都まで大渋滞。帰宅が20時を過ぎる。⇒トップページ