果 無 谷
初級の秀渓だが倒木、土石、伐採木による荒廃が無残 はてなしだに 奈良県十津川村
 2017910日()曇 5:35果無トンネル口→7:25鉄橋→10:35取水設備→11:00出渓→11:30熊野古道→12:00果無峠→14:40国道168号→15:00果無トンネル口
前日、子ノ泊山から下山後、熊野本宮大社参拝。近くの駐車場で車中泊。3時半起床。久しぶりにオリオン座を見上げる。果無トンネル手前の広い路肩に駐車。モチ2個入り汁粉の朝食後、身支度。本谷に架かる橋の左脇から踏み跡をたどり、奥へ少し進むと、枯れた枝谷に入る。そこから無難に沢に降り立つ。昨夜の雨による増水が心配だが遡行に問題なさそう。すぐに10m滝、右側の急斜面を木枝頼りに無難にクリア。続いて優美な2条の滝。陽が差し込まず渋い雰囲気の谷。断続的に小滝が現れるが、難所はなく、無難にこなし進む。2条6m斜滝でやや難渋。足掛かりあり、滝身を直登できそう。大巻くのは格好悪い。雨具着用、岩壁に取り付くが、わずかに身体を上げられない。大石を運び、足掛かりにしてクリア。途中、左側に仕事道あり、枝谷に鉄橋が架かる。橋越し細い10m滝を見上げる。8:20、左斜面が大崩落、土石、倒木が沢を埋め尽くしている。一見唖然とする堆積量だがそれ程難渋せず通過。少し景観が戻るが、この先、伐採木も加わり、無残。2段6m滝をきわどく直登後、取水ホースが伸びた先、6m滝横に箱型の取水装置が見える。その横を難なく通過。伐採木で埋められた沢をつまらない気持ちで進む。最後にお重ね餅を3つ積み重ねたような段差のある12m滝に出会う。直登できそうで取り付くが容易には上れない。左から大きく巻き登る。沢が細くなり、伐採木に埋め尽くされた辺りで、右の取付きやすそうな斜面を登る。幸い、短時間で明瞭な作業道に出、水平に進むと、じきに熊野古道:下辺路に出る。観音堂と水場がある。果無峠1114mまで登ってみる。ブナ林中、雰囲気が良い。引き返し、よく整備された平坦路を気持ちよく進む。果無トンネル近くに出るため、下辺路から離れ、細い山道に入る。道が分岐したり人家や車道が現れたり、進路にとまどい迷う。地理院地図持参で助かる。北東方へ下り続け、ダム湖を見下ろし、無事、国道に降り立つ。遡行に時間がかかる上、沢が荒れており、お勧めできない。⇒トップページ