両岸の崩壊が残念だが、自然林の雰囲気の良い入門級の沢 あらたに 1098m 滋賀県高島市 
2014427日()晴 8:40細川休憩所→10:1518m滝→11:20二俣→12:30出渓→13:20尾根道→13:35釣瓶岳→14:25ササ峠出合→15:20登山口→15:35細川休憩所 
心身がなまって、先週、初級の沢で怖い思い。気持ちが後退、ガイド本で優しそうな沢を探す。「続 日帰り沢登り」(ナカニシヤ)紹介の本沢へ。以前遡行した八幡谷の北の谷。名神高速:京都東ICから湖西道路を経て国道367号を北上、細川休憩所前に駐車。国道沿いしばらく北上、小橋:荒谷橋のかかる川が本谷。川沿いに進むと、小堰堤が4つほど続く。沢の左に林道、伐採された木枝が沢岸に堆積、雑然。最後の堰堤を過ぎ、林道から入渓。最初から傾斜がやや急な小渓。両岸の崩壊がひどく、木枝が沢中に散乱、雰囲気を壊している。仕方ない気分で淡々と進む。直登できる小滝が続くが、水流が冷たく、無難に水流に当たるのを避けて通る。1時間ほどでようやく崩壊地を通過。程なく、最大の18m滝。滝前のテラス状の岩場から右後ろの急斜面に木枝、根っ子頼りに取付く。手掛かりを求めてよじ登ると、杣道に出る。沢へ下降、しばらく進むと、次の難所8m滝。右の急斜面を登れそうだが大巻き。滝の右手前を小さく巻く。手掛かりの木枝が少ない上、すべりやすい不快な草付。慎重に這い登り、滝側へトラバース。滑り落ちそうで怖い。一気に通過。何とか滝落ち口へ下降。この後、直登できそうな小滝ばかり、緊迫感なく進める。沢は小規模で迫力に欠けるが、両岸の自然林の雰囲気の良さが魅力。所々大樹も出現。明瞭な二俣を右へ。左も様子は悪くないがガイド本に従う。小滝や斜瀑が続く。暑い時季なら快調に直登できそう。トユ状の個所を過ぎ、一層小規模になってくる。疎林中、苔むしたゴーロ帯を進むと、奥の二俣。軽登山靴に履き替える。左へ進みたくなるが、ガイド本に従い水流のある右へ。急傾斜だが、足掛かりの多い岩場、着実に登り詰める。溝状の沢筋から脱出、木枝頼りに疎林の急斜面を登る。少し暖傾斜になり、尾根道に抜け出る。雰囲気の良い疎林中を登り、釣瓶岳登頂。展望が開け、気持ち爽やか。沢登りは、沢を登り詰め、山頂に立つのが一番。草木の少ない禿山状の斜面を降る。正面、蛇谷ヶ峰。右手、岩阿沙利山と琵琶湖、左手、白倉岳方面の山並み。イクワタ峠から釣瓶岳を仰ぎ、残雪期、峠側から武奈ヶ岳へ縦走した日を思い出す。余りの様相の違い。新緑の展望をしみじみ鑑賞。ホトラ山まで気分よく尾根道を下る。植林中、ジグザグに下り続け、国道に出る。しばらく車の多い国道を歩く。鯖寿司の店が数軒。ネット情報でおいしいとあった「へん朽」の寿司、またの機会に。⇒トップページ