Micro Four Thirds mount

マイクロフォーサーズ 一眼を使うのなら、レンズ交換を楽しみたいものです。でも、レンズが増えればかさばるし、望遠レンズなんかは大きく重たくなります。さらに予算も無視できません。そこで、トータルバランスが大事になってきます。人によって許容範囲は異なるんでしょうが、僕が個人的にバランスがいいと思うのは、マイクロフォーサーズです。
愛用してきたレンズの中で一番大きいのがテレ端300mm(換算600mm相当)の望遠ズームですが、423gと軽量でカメラに付けっぱなしで持ち歩いても気にならないくらいのサイズです。費用については、身の丈に合っていると思うし、ちょっと奮発するとかなりいいシステムを手に入れることができます。解像度や画質など十分な質に満足しています。A3ノビの用紙に印刷して部屋に飾っていますが、全く問題ありません。

もっと大きなセンサーサイズのカメラには高感度耐性や高い解像度などメリットがあることは分かりますが、大きさ・重さ・値段等々・・・。やっぱり、カメラは軽快に使いたいです。レンズを含めた軽快さと性能のバランスから、マイクロフォーサーズは使いやすいと思います。
レンズも豊富にそろっています。特にマクロ並に寄れるレンズが多いのはうれしい。選択肢が多いのは悩みの種にもなりますが・・・。
そこで、使ってみたレンズの中から、お薦めのレンズを紹介したいと思います。

  • フィッシュアイボディーキャップレンズ BCL-0980(9mm F8.0 Fisheye)
  • LUMIX G 14mm/F2.5 II ASPH.
  • Voigtlander NOKTON 25mm F0.95
  • M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO
  • M.ZUIKO DIGITAL ED 75-300mm F4.8-6.7 II
  • M.ZUIKO DIGITAL ED 75mm F1.8
  • LUMIX G VARIO 7-14mm / F4.0 ASPH.
  • LUMIX G VARIO 12-60mm / F3.5-5.6 ASPH. / POWER O.I.S.

  • m4/3 お薦めレンズ

    フィッシュアイボディーキャップレンズ BCL-0980(9mm F8.0 Fisheye)
    「ボディーキャップレンズ」というシリーズなので、写りの良さを期待するレンズではないです。というわけで、画質に関してお薦めというわけではないですが、マイクロフォーサーズのカメラを持っているのならぜひ使ってみたいレンズです。このレンズのお薦めポイントは、安くて、軽量コンパクト、そして楽しいことでしょう。僕が購入した時の価格は8千円程。大きさはまさにボディキャップに毛が生えた程度で、重さは30g。そしてフィッシュアイならではのユニークな写真が撮れます。フィッシュアイなんてそんなに使わないという人は結構いるでしょうが、これならカバンの隅に入れておいたらどこかに紛れ込んでしまいそうなサイズです。それこそボディキャップ代わりに使うのもOK。マニュアルフォーカスですが、それもまた楽しい。というか、MFレバーを「パンフォーカス」にしておけばほとんどの場合対応できそうです。絞りはF8固定なので暗いレンズのようですが、超広角ですし、最近のオリンパス機の強力な手振れ補正と優秀な高感度特性で、暗い環境でも案外手持ちで問題なく使えてしまいます。「画質に関してお薦めというわけではない」と書きましたが、必要にして十分な画質だと思います。

    m4/3で180度の画角を得るには、7〜8mmくらいの焦点距離にする必要があります。9mmでは140度程。ちょっと物足りないと思うこともなくはないですが、このくらいの画角の方が使いやすいと思うこの頃です。もっとも、ボディキャップ程度の薄さで180度の画角にしたらボディを握る指が写り込んでしまうんでしょうね。






    LUMIX G 14mm/F2.5 II ASPH.
    単焦点レンズですが、F値を2.5に抑え、とてもコンパクトです。重さは55g。オリンパスのボディーキャップレンズの次に軽いです。外装も新しくなってスタイリッシュに。パナソニックのGFやオリンパスのPENに、よく似合います。個人的にパナソニックのレンズの中で一番気に入っています。14mm(換算28mm)という画角もなかなか使い勝手がいいです。広角なのでそれ程ぼけは期待できませんが、18cmまで寄れるので、表現の幅が広がります。兄貴分の20mmF1.7は神レンズと言われるくらい良いレンズですが、14mm(換算28mm)の画角の方が僕にはしっくりきます。写りも申し分ないと思います。
    軽量コンパクトなスナップレンズをお探しなら一押しです。





    Voigtlander NOKTON 25mm F0.95
    このレンズの特徴はといえば、何といってもF0.95という開放値でしょう。「1」を下回る開放値は、「NOKTON」の名前の通り夜に強いレンズであり、やわらかいボケを生かした写真を撮ることができます。しかも、普通は嫌われる収差などをあえて残すことで開放付近ではにじんだような独特なボケになり、開放からシャープな写りを求めると程遠いことになります。この辺りの表現をレンズの味わいとして楽しめるなら、良き相棒になってくれると思います。もちろん絞ればシャープにもなり、いろいろな表情を楽しめるレンズです。
    もうひとつの特徴は、オールマニュアルであるということ。マニュアル操作はオートに比べて手間がかかりますが、これがなかなか楽しいです。マニュアル車の運転を楽しむのと同じですね。17cmまで寄れるのでハーフマクロ的な使い方ができるのもうれしい。
    高価な部類に入ると思いますが、値段以上に楽しめるレンズです。欠点を挙げるとすれば、重いこと。410gもあります。サイズはいい感じですが、見た目以上に重いです。パナのSUMMILUX25mm/F1.4は200g。オリのM.ZUIKO25mm F1.8は137g。同じ25mmとはいえ、F値が違うし狙うところが違うので比べてもしかたがないですが・・・。もっとも、このずっしりとした金属とガラスが詰まった感じが魅力といえなくもないです。
    個人的には超お薦めのレンズですが、とても個性の強いレンズです。相性が合えば魅力的なレンズになるし、合わなければ使い物にならないかもしれません。

    nokton25mmには動画対応のTypeIIが出ています。動画にはあまり興味がないので、僕には旧バージョンで十分ですが、他に17.5mmと42.5mmがあります。10.5mmも出ました。気になるレンズたちです。でも高い。まあこれは仕方がないかな。手を出しかねるのはその重さ。大きさは許容範囲と思いますが・・・。愛用中の25mmは410g。これも十分に重いです。テレ端300mmの望遠ズームm.zuiko75-300mmを持っていますが、こちらも当然大きいし重さは423gあります。が、17.5mmは540g。さらに42.5mmは571gもあります。そして10.5mmは585g。フルサイズ用のレンズなど何kgもあるレンズもあるので、たいしたことないと言われそうですが・・・。






    M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO
    安定した描写とタフさを兼ね備えた本当に頼もしいレンズです。隙がないので面白みに欠けると言えるかもしれませんが、このレンズを付けておけば、まず困ることはないです。 全域F2.8の大口径ズーム。全域最短撮影距離20cm。マニュアルフォーカスクラッチ機構搭載。防塵・防滴・耐低温性能。見事な仕様です。中でも個人的にうれしいのが”防滴”。雨や雪の日って結構写真を撮りたいってことありますよね。E-M1と共に安心して持ち出せるのはうれしいです。そしてもうひとつうれしいのは寄れること。ハーフマクロレンズとして使えます。テレ端で寄ってみれば、これはもう僕の中では十分にマクロレンズです。描写性能も素晴らしいんですが、この「防塵防滴」と「寄れること」の2つは、このレンズを使う大きな理由になっています。
    フォーカスリングやズームリングの少し重めのトルク感も心地いい。デザインも気に入っています。OM-Dにはとても似合うレンズだと思います。結構高価ですが、性能を考えれば十分お値打ちじゃないでしょうか。






    M.ZUIKO DIGITAL ED 75-300mm F4.8-6.7 II
    僕が望遠レンズに求める所が、ほぼこのレンズで間に合っているといえます。もちろんPROレンズと画質で勝負しても勝てないでしょうが、テレ端の焦点距離が換算600mmでありながら、とても軽量コンパクト(423g)で、なおかつ安い。デザインも大変気に入っています。カーテンを閉め切った体育館で、天井の照明だけを使った吹奏楽の演奏会を撮影しようとした時には、さすがに感度をかなり上げないと苦しかったですが・・・。開放F値の暗さが弱点といえば弱点ですが、F値を抑えることで軽量コンパクトかつ安価にできていることの魅力は捨て難いです。日常のほとんどの場面で、まず問題なく使えます。IIになって、ZEROコーティングが施され、ゴーストやフレアの少ないクリアな撮影が可能とのこと。出動機会の多い頼もしいレンズです。これに、防塵防滴が付けばいうことなしかな。

    m4/3は、換算すると2倍の焦点距離になるので望遠レンズがとてもにコンパクトになります。標準域くらいのコンパクトな単焦点しか使わないのならAPS-Cやフルサイズでもいいかなと思いますが、ある意味このレンズが使いたくてm4/3を使っていると言えなくもないです。






    M.ZUIKO DIGITAL ED 75mm F1.8
    微妙な焦点距離でちょっと敬遠されがちな面もありますが、個人的には好きな画角です。このレンズで、風景を切り取りながらスナップするのは楽しいです。もちろんポートレートでは本領発揮です。明るいF値と焦点距離を生かせば、強いボケを生み出すことが可能で、被写体を背景から浮き上がらせてくれます。
    サイズ感は大き過ぎず小さ過ぎずでいい感じ。PENにもOM-Dにも似合います。デザインもとてもいい。描写性能が一番の魅力なんでしょうが、使っていて楽しいレンズであり出動回数が多いです。






    LUMIX G VARIO 7-14mm / F4.0 ASPH.
    広角レンズを買う時には結構悩みました。レンズプロテクターを付ける派なのでパナソニックの8-18を考えたし、オリンパスのカメラを愛用しているので、7-14PROもいいかなと思いました。広角単焦点も考えました。このレンズを選んだのは、価格と軽量・コンパクトさと7mm(換算14mm)の超広角が使えるということです。レンズはやっぱり気軽に軽快に使いたいです。ズームであることも使用頻度を上げてくれます。とはいえ、広角端を使うことが多いですが・・・。
    雑誌やネット上の写真で見るとちょっと安っぽく見えたりするんですが、意外といい質感だと思います。画質も、絞りを欲張っていない分なかなかしっかりしています。超広角は楽しいです。








    LUMIX G VARIO 12-60mm / F3.5-5.6 ASPH. / POWER O.I.S.
    PROレンズやパナライカのような写りを求めなければ最強の標準ズームではないでしょうか。防塵防滴、換算24〜120mm、最大撮影倍率は換算0.54倍。重さは210gしかありません。値段もお手頃。とってもありがたいレンズです。やっぱり撮影は気楽に軽快に楽しみたいということなら、このレンズは良い候補になると思います。デザインもスッキリしていてなかなかいい感じです。花型にしては角ばった感じのフードもなかなかカッコいい。






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