Jordan JX92S バスレフ

憧れのユニット Jordan JX92Sを手に入れました。以前から欲しかったのですが、高価なので・・・。円高の恩恵でしょうか?少し安くなっていたので購入しました。
Jordanのサイトで推奨しているトランスミッション・ラインなるエンクロージャーに挑戦してみようか、それとも無難にバスレフでいくか。悩みましたが、小型にしたかったのでバスレフでいくことにします。

カット・組み立て spedを利用していただいている縁で、材料のカットはウッドポケットさんにお願いしました。親切にアドバイスをしていただいたり、要望に応えていただけました。やっぱりプロにお願いすると組み立てが楽です。

研磨 前回と同様、80番、150番、240番、400番の順でやってみました。

塗装 今回はオイルステインによる着色に再び挑戦してみました。以前合板でやった時にはムラが多くなり断念しましたが、MDFはきれいに塗れました。布で塗り込んでいくという感じです。3回塗ってみました。透明ラッカーで仕上げました。

試聴 一聴して今まで聴いたどのユニットとも違う感じがします。今までのユニットでは聞こえなかった音が聞こえてきます。細かい音がよく出て、余韻などがはっきり聞こえてきます。軽い振動板の良さが出ている感じです。CDによってはアラが出る感じもします。良い録音のCDはいい音で、そうでないものはそうでないように・・・といった感じです。ソースによってはアルミくさい音という感じもしないでもないですが、とにかくきれいでダイナミックレンジの広い音という印象です。高価なだけのことはあると実感します。低域方向もしっかり伸びています。PARC AudioのDCU-F131Wを使っていなければ、これがフルレンジかと驚いたかもしれません。箱をもう少し大きくすれば低域方向はさらに伸びると思いますが、小型ならではのクリアな音色は捨てがたいです。もう少し振動対策をきちんとするとさらによさそうな気がします。
バスレフでこれだけの音を聞かせてくれるとなると、推奨箱のトランスミッション・ラインはどんな音になるのか気になるところです。
もう少し聞き込んでみて エージングも進みJX92Sは繊細な音を聞かせてくれています。
こういう音のことをモニター的な音というのでしょうか。20cmウーハーを使った2WAYスピーカーと聞き比べてみると、音が違うのは当然ですが、録音の良し悪しがよく分かります。手元にある2つの真空管アンプの微妙な音の違いも感じ取ることができます。逆に言えば、アラが出てしまいそうなソースも2WAYスピーカーの方がうまくごまかして聞かせてくれると言えそうです。それぞれの良さがあるということですね。
総合的にみて、JX92Sの方が音楽を聞かせる表現力は上です。音離れがよく、スピーカーの前に音楽が広がる様子を感じることができます。よい録音のCDを聞くとシステムの性能が数段上がったかのような気にさせてくれます。
そのうち、トランスミッション・ラインの箱を作って入れてみようかな。
繊細で音楽性豊かな音 JX92Sは本当に美音です。思わず聞き入ってしまいます。そういった意味では、”聞く”気でかからないといけないような所があるのかな。BGM的にちょっと気楽に聞きたい音とは少し違う気がします。贅沢な悩みですが・・・もう少し肩の力を抜いて聞きたいように思うことがあります。次回はもう少しゆったりと聞けるスピーカーを作ってみようかと思うこの頃です。

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