Canterbury

タイトル
CAMEL

The SnowGoose

1975 の作品は彼らの3作品目にあたり、記念すべきファンタジーロック誕生の作品でもある。この作品をCamelの最高傑作とするという人が多い。メロディーと音の美しさが勝負のキャメルらしい作品である。他のカンタベリー派とはやや趣を異にしてはいるものの、ほのぼのとした音と曲は正しくカンタベリーだろう。

MoonMadness

1976 私がCamelで一番好きな作品である。音や曲の方向性はSnowGooseの延長線上にある。幻想的でかつ甘い誘惑で聴く者をCamelSoundの世界に迷い込ませてしまう。実にファンタジックで美しい作品である。

A Live Record

1978 これをここで紹介して良いか迷ったが、MelCollinsの演奏が冴えているという理由だけで取上げてしまった。スタジオ盤とはやや異なるキャメルが聴けて楽しい作品だ。1977年のツアーでの演奏の他に1974/1975年のライブを収録している。The SnowGoose/Moonmadnessの曲を中心に収録している。MelCollinsやEnoの参加しているRainDanceも傑作なので是非聴いてもらいたい。

Harbour of tears

1996 前作で久々に再結成されたCamelの第二作目の作品。この手のバンドは進化とは無縁の世界にいるので、あまり固い事は言わないことにしたい。はっきり言って秀作だ。Caravanの再結成ものとは違って昔ながらのキャメルらしさに徹している。
CARAVAN
In The Land of Grey and Pink
1971 デビューから3作目にあたるこの作品は、キャラバンの出世作で大ヒット作でもある。キャラバン独特のほのぼのとしたサウンドに、カンタベリー流ジャズエッセンスがやや香る美しい作品である。タイトル曲はキャラバンサウンド確立の記念すべき名曲だろう。
WalterLooLily
1972 最初に聴いた時には訳が判らない変な作品だった。(あまり好きでなかった)今聴くと実に深い作品で、かなりの秀作であることが判る。前作のヒットに伴い、バンド内で葛藤があったのだろうか?この作品は前後の各作品よりかなりJazzの要素が取り込まれており、キャラバンにとっては異色の作品ではある。
For girl who plump in the night
1973 彼らの5作目。私はこの作品がキャラバンで一番好きだ。アンサンブル、キャラバンらしさ、ドラマチックさのどれをとっても完成度が高い。この作品から参加したJhon.G.Perryの貢献が光る。(彼のソロも傑作だ)一曲一曲というより、この作品はアルバムとしての完成度に拍手を送りたい。また、ホーンやストリングスの導入も成功している。バトル気味の演奏もかなりの聞応えだ。
The Battle of Hastings


英国盤ジャケット
1995 親父バンドの再結成もの。曲も演奏も良くできている。再結成ものの領域を良くも悪くも出ていない。実にポップで美しく聴き易い仕上がりだが、遥かなる過去に何かを忘れてきてしまった様だ。そうバトル魂を。キャラバンファンはたまらないだろうが、プログレファンにとってはやや寂しいかも。YESやPinkFloydみたいになっていないだけましかもしれない。For Girl who Plump in The NightのBeAllright/Chance of A Lifeが新収録されている。(古臭くはあるが、オリジナルの方が100倍良い。こんなのは望んではいない!!)
My Section of The Canterbury Sound
The Rotter's Club



Hatfield and the North
(1975)

★★★★★

この作品は1975年に発売され、典型的なカンタベリーサウンドを聴かせてくれる。最近、何故か良く聴く作品で、ほのぼのしたJazzyなカンタベリー作品である。これはもう名作に入るでしょう。素晴らしい作品です。

Sort of



SlappHappy
(1972)
★★★★
1972年に発売されたこの作品は、ドイツ・ポリドールのために録音されたらしい。彼らはアヴァンギャルド・ポップとか言われているが、決してアヴァンギャルドでないと思う。「基本的にはBluesを根底としたJazzyで少し変な音楽」で、前衛過ぎるほど前衛でもない。かといって、典型的なCanterburySoundでもないと思いますが。この作品はGoodです。
最近、Voiceprintから再発され、手に入れやすくなった。是非、聴いてみてください。
2000年のライブに行けなかったのは誠に残念極まりない。
Joy of A Toy



Kevin Ayers
(1970)

★★★★
KevinAyersと言う人、私は食わず嫌いなところがあって、あまり聴いていないのですがこの作品は良かったです。SoftMachineのメンバーの全面的なバックアップの中、彼独特のロック色強いCanterbury Soundが存分に聴けます。WildFlowersの音も最近CD化され、初期のSoftMachine関連の音源が次々と発売されています。KevinAyersもRemasterされ再発されています。良い意味でCanterburySound入門的な作品ではある。
Dedicated To You.
But You Weren't Listening



The Keith Tippett Group
(1971)

★★★★★
KingCrimsonでもFreeFormなPianoを聴かせてくれたKeithのバンドの作品。CanterburySoundと言ってもRockではなく完璧なJAZZである。CunterburySound自体がJazzyな作品が多いが、Keithは明らかにCanterburyJazzの雄でしょう。やや難解ではあるが、緊張感溢れる情熱に満ちた作品である。ジャケットはRogerDeanが描いている。
ムッシュ高山氏はKeithTippettはカンタベリー派ではないと主張する。
音楽的にカンタベリーに近いと思うから、ここで紹介しているのであって、彼がどこの出身とかどこが活動拠点だったかとかは関係ない。現に彼はカンタベリー派のアーティストとの交流が深いではないか。