スターリングエンジンの分類

ここで示す分類は主にピストンとクランクのの配置によって分類したもので，
他にも様々な分類方法があります。

１．α型スターリングエンジン

Fig．１　α型スターリングエンジン

１．α型は２つのピストンが９０度の位相を持つように配置したものです．

２．それぞれのピストンはパワーピストンと，デスプレーサピストンの役目をします．

３．二つのシリンダーの間に再生熱交換器を設け，つなぎます．

４．一方のシリンダを加熱し，もう一方のシリンダを冷却して運転します．

２．β型スターリングエンジン

FIｇ．２　β型　（日大１３０W　NAS−２　スターリングエンジン）

１．一つのシリンダーの中に，二つのピストンが並べて配置します．

２．内側のピストンはデスプレーサピストンの役目をし，外側のピストンはパワーピストンの役割をします．

３．デスプレーサピストンのロッドはパワーピストンを突き抜けて駆動します．

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��：パワーピストン
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３．γ型スターリングエンジン

FIｇ．３　γ型　スターリングエンジン

１．二つのピストンと，二つのシリンダーを用います．

２．一方のピストンはデスプレーサの役目，もう一方のピストンはパワーピストンの役目をします．

４．ダブルアクティング型スターリングエンジン

Fig.4　ダブルアクティング型スターリングエンジン

　ダブルアクティングとは，ひとつのピストンで二つの役割を持っているという意味で，４シリンダー４ピストンが基本スタイルです。

　ピストンそれぞれの位相差が９０度になるので大変好都合です。

　再生熱交換器などの取り回しなど構造は複雑ですが，エンジンスペースは小さく，コンパクトになります。

　動力の取り出しは，左図のような形式があげられます。