2001.10.25-28 Cape May

【Hawk Watch】
Cape May Point State Parkでは, 木道と観察プラットホームが整備されている. そのうちの一つが左の写真のHawk Watch. ここから,葦原と最も大きい池が見渡せ,ガン・カモ,シギ・チドリ,カモメ・アジサシと ワシ・タカ類が観察できる. こちらではなかなか見ることの出来なかったバードウォッチャー達が集まっている.

【Salt Marsh】
  塩水性の湿地で,アトランティックシティから南の大西洋岸一帯に広がっています. いくつか沿道に車を停められる道路もあり,水溜りや水路の端の干潟にシギ・チドリが見られます. 今回のイベントでは「Back Bay Cruise」というガイド付きのツアーがあり, それに参加しましたが,アジサシ,シギ,チドリ,ガン,カモ,サギ類が見られました. ほんとは5月がいいらしいです. イベント期間外は一般対象でも「Salt Marsh SAFARI」として Cape May Harborから1日3回出船してます.

No.031 アメリカオオハシシギ(Limnodromus griseus
英名:Short-billed Dowitcher
  Cape May Point(突端)から20マイルくらい北,大西洋岸の観察ポイント,「Avalon Sea Watch」. そこは,Marshの内海と大西洋を結ぶ水路(Inlet)に面した何も無い市街地道路の突き当たりでした(笑) しかし,鳥はご覧の通り. 小さな防波堤がいくつかあり,その上で北風をしのいでダイゼンの群が休んでいました. 探すとアメリカオオハシシギが10羽前後混ざっていました. (CHINO)

No.055 アカオタテガモ(Oxyura jamaicensis
英名:Ruddy Duck
  Lily Lakeで見つけたアカオタテガモのメス2羽. アメリカ〜カナダ西部で繁殖し,アメリカ南部〜北部海岸で越冬します. 名前の通り尾を立てている姿が特徴的. オスの夏羽は首から下が真っ赤になります. (CHINO)

No.056 アメリカミヤコドリ(Pluvialis dominica
英名:American Oystercatcher
  Salt MarshからInletの干潟にミヤコドリの群を発見. アメリカ東海岸〜メキシコ湾岸で普通の留鳥. 周りにいるちょっと大きめの影はコクガンです. 日本のミヤコドリとは色のパターン等そっくり. 留鳥なのでユーラシアへは行かないんでしょうか? 手持ちの図鑑には識別に関する記述がありません.
  今回,オーデュボン協会の鳥合わせにも参加しました. ホテルの大会場でディナーとともに行われ盛況でした. そこでは,アメリカン****と付く種名は,すべてアメリカンが省略されてました. 一般的な言い方なんでしょうか?(聞けばよかった) (CHINO)

【Meet the Authors & Artists Booksigning】
 実わ,今回の最大の目的は鳥ではなかったのでした!

 それは,”NATIONAL AUDUBON SOCIETY”発行 「The SIBLEY Guide to Birds」の著者, David Sibley氏のサイン会でした! 氏を含めNJにゆかりのある5人くらいの著名人が集まります. 早くから並び,5番目をゲット. しっかりサインをもらいました.

 せっかくなので何かしゃべらなきゃと思い,思わず口がすべってしまいました(笑)
「あなたに会うために日本から来た!」

 まだお持ちでない方は,日本でもアマゾン.comで買えます. アメリカ,カナダに来た時はお土産に良いです. 一冊$35,会員制の問屋型スーパーにも$24ぐらいで出ている事があるので要チェック!

No.057 アシナガシギ(Micropalama himantopus
英名:Stilt Sandpiper
  今回の野鳥の目玉はこれ. 野鳥の杜ではシギチに力を入れて結構写真が揃っていますが,これの写真は正直あきらめてました. Cape May Point State Parkに着いてすぐ,Shallow Pond Westにいました. この個体は冬羽(9月〜翌4月)でぱっと見ハマシギのようですが, ハマシギよりくちばしが長く,浅いところに出てくると足も黄色くて長いです. 初めて見て自信が無かったので,地元のウォッチャーにも見てもらいました. 向こう側にいる大きいのはオオキアシシギで, 後半はずっと2羽並んで寝ていました. 日本の野鳥453種目達成! (CHINO)

  いかがでしたでしょうか? Sandy Hookも良かったですが,こちらの方が数段上の印象でした. とにかく,中〜小型のタカが町中を飛び交ってます.
  Cape Mayで会ったウォッチャーの話では,5月が一番すばらしいとの事. いつになるか分かりませんが,5月のCape Mayの35mm写真も必ずお届けいたします.(CHINO)