2001.10.25-28 Cape May
去年(2001年)の10月の終わり,こちらはハロウィン一色.
その盛り上がりをよそに,バードウォッチャーが集まる場所がありました.
New Jersey最南端の岬,最も古いリゾート地でもあるCape Mayです.
夏は海水浴客で賑わいますが,
実はその海水浴期間の前後(春と秋)にはそこを渡り鳥が大量に通過するのです.
Sandy Hookが野付崎ならば,
ここは,愛知県の伊良湖岬に似ています.
そして,なにより嬉しいのは地元野鳥の会のNJオーデュボン協会
が探鳥会をはじめとする数々のイベントCape May Autumn Weekendを開催するのです!
この時は,見て回ることを優先したので重い望遠レンズは持っていきませんでした. そのため,写真はすべてデジカメのものです.
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| 日本ではかなり珍しいシロハヤブサ(写真は同じ個体のもの). 他の鳥は,やはり野鳥で無いので数には入れませんが(笑) これは日本でも記録のある種なのでいれちゃいます. という事で,日本の野鳥452種目. シロハヤブサには淡色型,暗色型,さらにその中間型とバリエーションがあります. この個体はお腹はかなり白いですが背中の色がグレーなので中間型でしょう. アメリカでも北部で稀な迷鳥です. (CHINO) |
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【Lily Lake】 灯台に行く道の手間右側にある湖で,渡り途中の水鳥が見られ, 岸辺には小鳥が多い.湖畔北側にNJオーデュボン協会Cape May Bird Observatory (CMBO)の 拠点の一つThe Noethwood Center(レンジャー事務所兼野鳥ショップ)もあります. |
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| Lily Lakeの岸に幼鳥を含めて4羽いました. 左が純白の成鳥,右がややグレーの幼鳥です. 家の近所でも数回,数百単位の大きな群を見ましたが,こういう少数は初めてです. 人が近寄っても大丈夫でおかしいと思ったら, 中の一羽が羽根を怪我しているようでした. 翌日にはいなくなっていたので,大丈夫だとは思いますが. アメリカでは局所的に越冬し,移動経路では旅鳥です. (CHINO) |
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| Cape Mayへ行く途中Cape May County Park & Zooに寄りました. いわゆる郡立の動物園になりますが,結構いろいろな動物がいました. 鳥では,アカツクシガモ,ヒメシジュウカラガンなどがいました. しかし,一番嬉しかったのはこれが見れたことです. ぱっと見カルガモのようですが,首から下が黒っぽくなってます. アメリカ東北部では普通の留鳥,東南部で冬鳥ですから すぐに見られると思っていましたが,どこにでもいるわけではありません. 動物園内の池にマガモと一緒にたくさんいました. 一応,野鳥だと思います. (CHINO) |
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Lily Lakeの近くで度々見られたヒメコンドルの”タカ柱”.
まさにここは伊良湖岬でした.
ヒメコンドルの他に,アシボソハイタカ,
クーパーハイタカ,アメリカチョウゲンボウ,
アカオノスリがそこいらじゅうに飛び回ってました.
他にコチョウゲンボウ,ハイイロチュウヒなども見ました. この鳥はある意味,カナダガンとともにNJの風景の一部です. 出かけるときは必ず飛んでいるのを見ます. この写真では分かりませんが,翼の下面で白い雨覆い(腕になる部分)と 黒い風切羽が特徴的で,最初の頃は上空を飛んでいるだけで嬉しくなりました. 英名で七面鳥(Turkey)と付いているのは顔が七面鳥に似ているからだと思います. ただ残念なのは,彼らはコンドル(ハゲタカ)なだけに車に引かれた動物の死骸を食べてるようなのです. それだけ引かれる数が多いということでしょうか? ほんとに多いです. (CHINO) |
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【アクセス】 NJ中部からは,I295を南下,Exit26でRt42号南を経由してRt55号線をさらに南下. Rt55号終点からRt47号南へ乗り継ぎ,Rt9号南へ右折. Cape May Canalの橋を渡るとCape Mayの中心地へ出ます. この経路で2時間半〜3時間. NJ北部〜NYからはNJターンパイクからガーデンステートパークウェイ経由で Rt9号南端(Cape May Canal手前)まで3〜4時間程度. 海水浴が始まる6月に入ると,週末はRt47号とRt9号との交差点から南で渋滞が発生しやすくなりますので 早めに行くといいかも知れません. 次のページもデジカメ写真ですが,もう少し珍しい写真を紹介します.(CHINO) |