ニュージャージーの野鳥

2001.7.30-8.1 Hamilton Veterans Park

  日本の皆さん,ご無沙汰しておりました. やはり,その季節の鳥をリアルタイムでお届けするのは無理ですね(笑)

  ゲストブックにアメリカヒバリシギの事を書き込んでから, はや,4ヶ月も経ってしまいました. あれは,8月の頭の頃だったんですね. ほんとに,その後いろいろな事がありました. それは次のページに改めて書かせていただきます.

  さて,それは7月29日の事でした. いつものHamilton Veterans Parkに不定期巡回に行くと, 池のほとりに彼らは既にいました!
5〜6羽のトウネンぽい群に足の黄色いアメリカヒバリシギ と 足の黒いヒレアシトウネン
  ちょろちょろと水際を走り回っていました. やべ〜,まずいものを見てしまった.

  まったく,カメラを持っていない時には良い鳥が出るものです(笑) こちらでは4月からサマータイム(実際は, デイライトセービングタイムと言い,時計が1時間早くなります.)で, 8時でも明るい状態でした.それで,翌日,月曜だったんですけど, 会社が終わってからデジカメ+フィールドスコープを持って,撮りに行きましたよ.

No.033 ヒレアシトウネン(Calidris pusilla)英名:Semipalmated Sandpiper
  7月30日月曜日,まずはヒレアシトウネンの撮影に成功しました. 前回より大きく写りました.群の中に3羽くらいいましたが, 撮影に気をとられていて確認する暇がありませんでした. トウネン類は動きが速くてフィールドスコープ+デジカメで撮るのが難しいです. 時期と雨覆や胸のパターンから成鳥夏羽だと思いますが自信ありません. 上面に黒味が強く,仮面の純白とのコントラストが強い印象を受けます. (CHINO)

この日は,アメリカヒバリシギはまともに撮れずじまいで撤収となりました. しかし,日本でも記録のある種類はしっかり撮っておかないといけませんので(笑) 翌日(火曜)も今度はフィルムのカメラを持って行きました!

そしてついに撮影に成功しました! 438種目掲載です!!

No.040 アメリカヒバリシギ(Calidris minutilla)英名:Least Sandpiper
  日本では極まれな珍鳥.アメリカでは太平洋岸や南部で越冬し,他の地域では普通の旅鳥. トウネンサイズで足が黄色いのはこれしかいませんので,分かりやすいです. 左側が今年産まれの幼鳥(7〜10月)で,背中のオレンジ・白・黒の模様が特徴的です. 一方の右側が成鳥夏羽(4〜9月)で,比較的黒っぽい感じです.
  前から狙っていた鳥の一つです.いやぁ,苦労しました. といっても,拡大して掲載してるので,実際はそれほど良い写真ではありません(汗)  実は海岸で釣りをしていると,足元の岩場にちょろちょろと結構いるんです. 来年,あそこに望遠レンズ持って行こうか悩んでます. (CHINO)

No.040 アメリカヒバリシギ(Calidris minutilla)英名:Least Sandpiper
  これは更に翌日(水曜)の写真.おそらく幼鳥の別固体です. アメリカヒバリシギの識別ポイントとして,「白い眉斑が前方でつながって見える」と言うのがあります. この写真ではつながって見えますが,火曜日の幼鳥固体ではわずかに細い黒線で隔てられていました. 近距離でないと見えないかもしれません. (CHINO)

No.040 アメリカヒバリシギ(Calidris minutilla)英名:Least Sandpiper
  これは水曜の成長夏羽固体です. 成鳥の場合は,眉斑はつながってません.さすがに夕方6:30くらいになると画面が暗くなってきます. (CHINO)

No.040 アメリカヒバリシギ(Calidris minutilla)英名:Least Sandpiper
  水曜日のアメリカヒバリシギの群です(左から3羽目のみ幼鳥). 火曜からヒレアシトウネンが別行動しており, 6羽の群はアメリカヒバリシギのみでした. ここの公園は,餌付いているガチョウが50羽くらいいまして, 夕方餌をやりに来る人が多いんです.ガチョウが周辺にいる時は, 他のカナダガンなども比較的安心しており, イヌの散歩が来ないように祈りながら待っていればシギも近くに寄ってきます. (CHINO)

  次のページでは,公園で撮ったそのほかの水辺の鳥をお見せしましょう!(CHINO)