RWIN値を設定する方法


文書番号: win2k016

対象OS: WindowsXp/2000

◆概要

このページは、Microsoft WindowsXp/2000でRWIN値を設定する方法を紹介するページです。


 WindowsXp/2000でMTUサイズを調整する方法でMTUサイズの調整方法を紹介しましたが,光回線(FTTH)やADSLなどを利用している際にはMTUとともにRWIN値を調整することも重要です。RWINとは「Receive Window Size」の略で,TCP接続で受信確認せず,一度に転送できるデータ量を規定するものです。以下の方法でレジストリを操作することによりRWIN値を修正できますが,適正なRWIN値は「(MTU値-40)×12〜24」と言われています。最後の乗数が幅広いのは,それぞれの環境によって適正値が変わるためです。ちなみにフレッツ・ADSLの推奨値は,MTUが1454,RWINが16384となっています。


レジストリエディタ

  1. スタートメニューからレジストリエディタを開き,「HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet \Services\Tcpip\Parameters」で右クリックし,「新規」−「DWORD値」を選択する。「新しい値 #1」と表示されたところに,「TcpWindowSize」と入力する。
    レジストリエディタ
    作成したTcpWindowSizeを右クリックして「修正」を選択
    DWORD値の編集ダイアログボックス
  2. 「表記」を「10進」にして,設定したいRWINの値を入力する。あとはマシンを再起動します。
キャリア別MTU、TcpWindowSize
キャリア MTU(推奨値) TcpWindowSize(参考値)
フレッツ・ADSL 1.5M 1454 16968
フレッツ・ADSL 8M 1454 62216
フレッツ・ADSL 12M 1454 93324
Yahoo!BB 8M 1500 48180
Yahoo!BB 12M 1500 96360
イー・アクセス 1.5M 1472 17184
イー・アクセス 8M 1472 63008
イー・アクセス 12M 1472 94512
アッカネットワークス 1.5M 1500 17520
アッカネットワークス 8M 1500 64240
アッカネットワークス 12M 1500 96360
DION ADSL 1.5M 1500 17520
DION ADSL 8M 1500 64240
DION ADSL 12M 1500 96360
CATV 1472 65872

TcpWindowSizeの値は、あくまで参考値です。
実際には、通信環境の信頼性に応じて、設定後のパフォーマンスと見比べながら設定する必要があります。
なお、TcpWindowSizeのサイズを求める公式は次のとおり。
TcpWindowSize=(MTU-40)×(4〜200)

◆EditMTUを使って最適値を設定する

MTU/RWIN値などの調整は、なかなか最適な値を探すのは大変です。そこで、実際には、フリーソフトウェアを使って設定するほうが楽です。NetTuneなど、いくつかのフリーソフトウェアがありますが、お勧めは、EditMTUです。EditMTU は Win98/Me/2000/XPで動作します。


EditMtuはシステムのMTU / TCP Window Size(RWIN)の値を変更することで通信を最適化、速度を向上させるツールです。
実際にpingをして自動的に最適なMTU の値を検索しRWINの値を設定することができます、初心者のための自動設定やレジストリを設定前に復元する機能も付いています。


ちなみに私の環境(FTTH、WindowsXp)で自動設定させたところ、次のように設定されました。 MTU:1500
TcpWindowSize:357742


ブロードバンド スピードテストでテストした結果、次のとおりとなりました。地方都市なので、「あなたの速度は標準的な速度です」といわれました。まぁ、仕方ないですね。
下り受信速度: 24Mbps(24.1Mbps,3.02MByte/s)
上り送信速度: 33Mbps(33.3Mbps,4.1MByte/s)



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