<marquee>、<blink>は一部のブラウザの獨自仕樣のタグです。例へば、Opera 5(Win32版)はいづれのタグもサポートしてゐません。これらのタグを、ウェブ制作者は屡々使ひますが、使はない方がよろしいと思ひます。
Windows時代になつてせつかく1152x864の高解像度畫面を使へるやうになつたと云ふのに、何が悲しくて一行傳言板みたいな狹い領域に文字列がじりじりと流れて行くのを待たねばならないのですか。或は、半分の時間は見えなくなつてゐる文字列を、なぜに目を凝らし、注意して讀取らねばならないのですか。
動いてゐるものを認識出來ない人もゐるさうです。
個人的には、「電光掲示板」も「明滅」も非常に鬱陶しい演出だとしか思へない。その意味する所は一體、何なのですか──文字を目立たせる爲のものなのか、讀めないやうにする爲のものなのですか。
marquee/blink愛好者は、意地惡な解釋だと言ふかも知れない。しかし、勝手に解釋しろと言つてゐるのはmarquee/blink愛好者の側ではないですか。嫌な解釋をされても文句を言へないのではないですか。制作者の意圖が「誤つて」傳はる可能性のあるのは、「物理マークアップ」の弊です。
marqueeの中にアンカーを仕込み、「うまくクリックして下さいね〜」等と曰つてゐるサイトがたまにあるが、こればかりは「ふざけるな」と言ひたい。リンクをわざと使ひづらくするこの手の行爲は、ハイパーテキストの概念を否定するもの。少くとも、ダイアルアップのユーザはこの手の「おふざけ」によつて、無駄に接續時間を取らされる事になります。
そもそも、Netscape Navigatorで閲覽してゐる人間には、一體全體何の事だか理解出來ないので不可。
blinkが效かないInternet Explorerで疑似的にblinkを實現するテクニックが紹介されてゐるので、使つてゐる人もゐます。しかし、Internet Explorerの表示フォントに依つては、まともにblinkしないので、やめておいた方が良いでせう。
疲れてゐる閲覽者にとつて、blinkは拷問。(實感)
サーヴァによつては、1つのHTML文書から呼出して良い畫像の數に上限のある事すらあります。畫像がネットワークに掛ける負荷は想像以上のもの。要注意。「惡質」と見做されると、アカウントを削られるさうです。
テーブルと組合せて、數十枚の畫像を貼りつけて一つの畫像みたいに見せてゐる例。メニューや見出しの文字がなぜか畫像と云ふ例。
お役所のサイトでこの手の「畫像無駄遣ひ」の例をよく見る。大抵は下請の會社が作つてゐる。畫像一枚幾らの世界(?)。
俗に「塵も積もれば山となる」と言ひます。サムネイルのやうに小さな畫像でも、纏めて要求されればサーヴァにとつての脅威です。1つのHTML文書に數十枚或は數百枚もちびッこ畫像を貼り附けてはいけません。
トップページに貼り附ける畫像は、タイトルとバナーの計2枚程度で十分なのではないですか。背景も要りますか。
「このサイトはNetscape Navigator 3.0以降で見て下さい。Internet Explorerでは見ないで下さい」「このサイトはInternet Explorer 4.0以降に最適化されています。Netscape Navigatorでは入口が表示されません」の類。
同じNetscape Navigator/Internet Explorerでも、プラットフォームが異ると、擧動が全然違ひます。安易に「××で見て下さい」と言ふ人が多いけれども、そこまで考へてゐるのですか。ゐませんね、絶對。
また、DHTMLを使つてゐると云ふ理由でNetscape Navigator 4.xを排除しようとして、Seamonkey/Netscape 6をも排除してしまつてゐるサイトが良くあります。
──特定の環境での見榮えを優先し、閲覽環境を制限すると云ふのは考へもの。下手に制約すると、ちやんと見える環境をも排除してしまふ可能性があります。ウェブサイトは、より一般的な造りにして出來るだけ多くの環境で見られるやうに構築しておきませう。
餘談だが、「このホームページはインターネットエクスプローラーで作成しています」なる記述をたまに見掛ける。Internet ExplorerでHTML文書の作成は出來ないので、そんな事を書かないやうに。そのツールは、Frontpage Expressではないですか。
追記:JavaScriptで書かれ、Internet Explorer上で動作するHTMLエディタなるものが存在するさうである。「このホームページはインターネットエクスプローラーで作成しています」と記述してゐる人は、恐らくその手の「エディタ」を使つてゐるのに相違ない。(笑)
Internet Explorer5.5でJavaScriptの仕樣が變つたらしく、妙にJavaScriptのエラーが多發。Microsoftが、JavaScriptの互換性問題を生ぜしめる事によつて制作者に負擔をかけ、JavaScriptを廢れさせようとしてゐるのだつたら、とても嬉しい。安全の爲にJavaScriptをオフにしてゐるユーザは結構ゐます。
Shockwave、QuickTime、……。
PlugInを必要とするコンテンツは、PlugInのインストールを閲覽者に強要してゐるのだと云ふ事をウェブサイトの制作者は自覺すべし。「ここからShockwaveをダウンロード出來ます」と云ふアンカーを置けば良い譯ではありません。
初心者が常にPlugInのインストールを實行出來ますか。unixヴァージョンのPlugInが常に存在しますか。また、PlugInをわざわざインターネットからダウンロードさせるのは、ダイアルアップユーザに對して「ISPとNTTに金を貢げ」と強要するのと同義ではないですか。
ムーヴィ制作の爲に想像力を全て注ぎ込んでしまはないで、少し閲覽者の環境も想像して下さい。
それから、毎晩SeamonkeyのNightly Buildを入換へてゐる人間にとつて、PlugInが必須のサイトは非常に迷惑だつたりします。
JAVA Appletを仕込んで、ブラウザにJAVA VMを起動させる例。閲覽者を待たせるのはやめる事。Netscape Navigator 4のJAVA VMは起動が遲い(上、古いヴァージョンの奴はセキュリティホールがある)事で有名。
MIDIのBGMはうるさいので、やめるべし。せめて、聽くか聽かないかの決定權を閲覽者に與へるべし。いきなりBGMが流れるやうにするのは不許可。私は對策として豫めスピーカの電源を切つてゐます。
個人的にはMIDPLUGやらWindows Media Playerやらが起動する時間すらも惜しいと感じられます。PlugInが起動するまで動作が停止する駄目ブラウザ(Internet Explorer)もあります。BGMを強要する事によつて、閲覽者に無駄に時間を取らせる事があると云ふ事をも考慮すべし──ウェブサイトの制作者には想像力が不可缺。
想像力のない人は、實際にウェブを見てまはりませう。そして、「嫌だ」と思つた事は、自分ではやらないやうに心掛けませう。
「embedタグ」には正式な代替手段がありません。不用意に使ふと「押しつけ」をやらかしてしまふので、要注意です。
そもそもembedは正式の要素ではありません。object要素に關して不具合のあるUser Agentの事を考慮して、意圖的に用ゐるのならば構ひませんが、その場合には出來得る限り問題の起らないやうに豫め氣をつけませう。
音樂關係は著作權の問題があります。好きなアーティストの歌やアニメの主題歌を勝手にMIDIにして公開するのは違法なのではないですか。
ウェブを閲覽する時には、心の準備やら何やらは必要ですが、ウェブの側が閲覽者に閲覽する準備をするやう強要するのは止めませう。
ちなみに、Operaでは、プラグインを殺せます。
ファイルサイズがどんどん膨らみます。ソースが實に見苦しいものになります。
「fontタグ」で文字を大きくしたり小さくしたり、一文字毎に色を變へてみたり。まるでスポーツ新聞或は歡樂街のネオンサインのやうになつてゐる「ホームページ」が結構澤山あります。俗惡な表現を平氣で使ふ制作者のセンスを疑ひます。
html初心者のサイトとアングラサイトに共通して見られる嫌なデザインです。向上心のない初心者がアングラ或は「厨房」となる、と云ふ事實を良く反映してゐると思ひます。
文字列に虹みたいな色の變化を附けてゐる例。「小洒落たサイト」(自稱coolなサイト)でたまに見かけます。
ブラウザで綺麗に見えればよいと云ふ思ひ込みのなせる技。ソースが非常に汚くなるので私は絶對に用ゐたくありません。
「Internet Explorerでは文字の大きさを『中』にして見て下さい」等と曰ふ「ホームページ」や、「Netscape Navigatorでは文字の大きさをxxポイントにして下さい」と言ふ「ホームページ」があります。
閲覽者のブラウザのフォントサイズを指示する權利が制作者にあるのですか。ならば「最大」「最小」決め打ちのサイトも存在して構はない譯ですね。と云ふか、さう云ふサイトが實在するらしい。
しかしまあ、制作者が閲覽者にブラウザのフォントサイズを強制して良いと云ふ事になつたら大變です。制作者の身勝手を幾らでも通して良いと云ふ事になつたら、閲覽者の負擔が増えるだけです。
そこまでして「俺だけのレイアウト」を閲覽者に見て貰ひたいのですか。どうせだから、PDFにしてしまへばよいのではないですか? それでは重い? htmlの方が輕い? ええ、ええ、さうですとも、htmlはレイアウトの事なんか考慮されてゐないから輕いのですよ。そんな事も知らなかつたのですか?
と云ふか、スタイルシートで文字のサイズをpointで指定すれば? まあ、やればやつたで非難されますが。
WingDingフォントを指定してハートマークやら何やらを出してゐるのは論外。Macでは半角假名が表示されてゐる筈。UNIXでは、半角假名を扱へないUser Agentもあります。或は、OS自體が扱へなかつたりして。
Officeを入れると同時にインストールされるフォントを指定してゐる例もありますが、今私はその手のフォントを入れてゐないので、何をしても無駄です。
文字を小さくする事が「coolなデザイン」だと信じてゐる「Webデザイナー」がゐます。文字を大きくする事が「人に優しいデザイン」だと信じてゐる「素人」もゐます。
中庸と云ふ概念をお忘れではないですか。
「JavaScriptで自動スクロール」を強要するサイトがあるのですが、何ですかあれは。とんでもなく長いHTML文書をゆつくりゆつくりスクロールさせ、閲覽者が勝手に文末のアンカーをつつくのを許さない、換言へれば、スクロールが終はらなければサイトのコンテンツを見られない、と云ふ傍若無人な「ホームページ」があるのです。
ダイアルアップユーザの忍耐力を試してゐるのではないでせうか。JavaScriptを惡用しないやうにして貰ひたいものです。
背景と文字が同じ色だと、讀めない(當り前)。
文字の色を白などの明るい色にしてゐるにもかかはらず、背景色を指定してゐないサイトがあります。背景に暗い色の畫像をロードするやう指定してゐるから大丈夫だと、たかを括つてゐてはいけません。
この手の文書を呼ぶと、畫像が來る迄ブラウザの表示は眞白のままとなります。テキストのデータが來てゐるのに讀めないと云ふ、閲覽者にとつて非常にフラストレーションの溜まる状況が生じます。閲覽者は「全て選擇」で對抗する事は可能です。しかし、閲覽者はさう云ふ「ホームページ」を見て、良い氣分がしないでせう。
畫像を表示しないやうにして巡囘してゐる閲覽者もゐます。ネットワークの混雜などで畫像が來ない場合もある。さう云ふ事も考慮して貰へませんか。
また、背景がやたらと細かくごちやごちやした模樣の「ホームページ」もあります。文字が沈み込んで、矢鱈と讀みづらいのですが、制作者は氣にならなかつたのでせうか。閲覽者は再び「全て選擇」で對抗せざるを得ないのだが、げんなりしますね。
<img src="./rongo.gif" alt="子曰、學而時習之、不亦説乎。" width="200" height="44">
alt屬性の屬性値には、イメージファイルが表示されない際、代りに表示されるべき文字列(代替文字列)を記入して下さい。alt屬性は、Internet ExplorerやNetscape Navigatorでポップアップを表示するために存在する屬性ではありません。代替文字列が必要ないと判斷した制作者はイコールの右側に""(間に改行やスペースを挾まない事)と書いておいて下さい。。
ブラウザで畫像表示がoffにされてゐる場合、ブラウザが畫像の讀込みに失敗した場合、閲覽者が畫像の讀込みをキャンセルした場合、alt屬性に記述が存在しないと、閲覽者はその畫像が何かを判斷出來ません。或は、ブラウザ以外のUser Agentは、alt屬性の記述が無い文書を讀込んだ際、ウェブ制作者の意圖に反する解釋をする場合があります
メールで70桁毎に改行を入れるのは正しい氣配りかも知れません。しかし、HTML文書で70桁毎(或は適當)にbrを入れるのは、明かに誤つた氣配りです。
br要素をHTML文書で使用する理由はありません。適切にマークアップされたHTML文書では、brでテキストを整形する必要がない状態となつてゐる筈です。brで文字列を整形せねば見られたものではない文書は、不正なマークアップがなされてゐるのであります。
ブロック要素の内容はブラウザが右端を適切に折返し表示すべきものです。言換へれば、閲覽環境によつて、折返すべき適切な桁數は異ると云ふ事。制作者側に桁數を決定する權利はありません。
また、行間を空けたいからといつて、pで改行してゐる例も見られます。さう云ふ「マークアップ」をする事は、p要素の意味を知らない事を自白するやうなものです。これもやめておきませう。
或は、ウェブサイトの制作者は、Internet ExplorerやNetscape Navigatorを使つても構はないし、やりたければ「畫面確認」もすれば良いのですが、「畫面確認」する際にウィンドウの大きさを適當に變へてみて下さい。強制改行を入れたHTML文書が、幅を狹くしたInternet Explorerで如何にみつともない(或は讀みづらい)表示となるかが、ありありとわかるでせう。
テーブルはレイアウト目的で使ふべき要素ではありません。tableタグを解釋しないlynx等を無視すまじ。理系の通の人間はしばしばその手の「玄人向ブラウザ」でウェブを徘徊してゐます。lynx以外にもemacsのelispで組まれたブラウザなんてものを使つてゐる人がゐます。まあ、變人と言へば變人ですが、世の中は大概變人を中心に廻つてゐるので、さう云ふ人々を敵にまはすのはやめておいた方が良いでせう。
テーブルに對應してゐないブラウザでもそれなりに見られる表示となるやうにHTML文書を記述する事は可能。その手の配慮を忘れないでゐるのならば、テーブルでレイアウトしても構はないと云へば構はない──と、個人的には思つてゐるのですよ。私は「W3C原理主義者」なので。
古いブラウザでは、テーブル(表)はお終ひまでロードされないとレンダリングされません。巨大テーブルなんぞで「ホームページ」のレイアウトをすると、いつまでたつてもブラウザに表示されません。もつと古いブラウザでは、tableタグ自體、認識されません。
tableの終了タグを書忘れると、Netscape Navigator 4等ではテーブル全體が表示されなくなります。Internet Explorerで「確認」をとつてゐる制作者は要注意。
一方、Netscape Navigatorでしか「確認」をしてゐないため、Internet Explorerで内容が丸見えになる妙なHTML文書も存在します。「Netscape Navigator原理主義」の制作者がtableタグ閉ぢ忘れで内容を隱した積りになつてゐる例。單純に、ブラウザで「畫面確認」をするのが惡いだけ。私自身さうさうやらないので常にやれとは申しませんが、たまにはHTML文書を文法チェッカに掛けてみるやうにしませう。時々愕然となるのは、人間にとつて良い事です。
Yahoo!だの何だのと云つたポータルサイトがやり始めて以來、一般化したtableによる段組──W3Cまでがトップページでやらかしてゐます(註 當時。今はやめてゐる)が、過去の惡習であると認識すべきです。
ブラウザ上でサイズ固定の表示となる「HTML文書」を閲覽者に強要するのがcoolなサイトだ、と云ふ「こだはり」を持つ「ウェブデザイナー」もゐますが、餘り意味のない思ひ込みにこだはるのはやめませう。
段組は、紙のメディアとWWWとを混同した「舊人類」の發想だ、と考へたら如何なものでせうか。
私など、tableの幅をpixelで指定してゐるサイトを見る度に、ブラウザの文字サイズを弄つて、サイトのデザインが崩れるのを見て樂しむやうになつてしまひました。「トンデモ本」を信ずるのも、樂しむのも、讀者の勝手だが、それと同じ事です。
横スクロールを強要するサイトがたまに存在するのですが、やめておきませう。縱スクロールは許せても横スクロールは許せないと云ふウェブ閲覽者のアンケート調査結果があつたと記憶します。自分でcoolだと思つてゐても、閲覽者がさう思ふかどうかはわかりません。
ソースを隱す爲にフレームを使つてゐる例。Internet Explorerで見るとフレームなどどこにも存在しないやうなのに、ツールバーで「編集」ボタンを押すと表示されるソースにはなぜかframeset等の記述しか見當らない。よく見ると、<frameset cols="100%,*">
等と云ふ記述があつて、dummy.htmlとか云ふ空つぽのHTML文書が呼ばれてゐたりする。
表示領域内でマウスの右ボタンをクリックして、「ソースの表示」を選べばばつちり見えるので無意味。そもそもさう云ふ間違つたフレームの使ひ方をしてゐる事自體が恥づかしい行爲。
JavaScriptで右クリックを禁止してゐる例もあるが、JavaScriptオフで對抗出來ます。と云ふか、「讀むな」と言はれれば當然讀みたくなるものではないですか。下手な小細工はやめませう。まあ、制作者が隱したがるやうなソースに、覗く價値のある事は滅多にないものですが。
アンカーをつつくと、フレームがクリアされたり、新しいウィンドウが開いたりする「ホームページ」を屡々見掛けます。何の爲にフレームにしたのか、さつぱりわからない例。
さう云ふサイトは絶對に使ひ易くないので、お客さんが逃げます。
他人樣のサイトを恰も自分のサイトの一部であるかの樣に、フレームの中に表示せしめる例──は、よく問題になるので、私が指摘するまでもないでせう。
あなたのブラウザはフレームに対応していません
、なるメッセージを書いて平氣でゐる制作者がゐます。「この手のメッセージはフレーム非對應ブラウザを使用してゐる閲覽者を門前拂ひする失敬千萬なメッセージである」と言はれてきましたが、最近は事情が變つてきてゐます。
「フレーム非對應」のLynxが、最近ではframesetを認識して、リンク先を表示するやうになりました。即ち、フレーム非對應ブラウザ利用者を門前拂ひしようとしても、屡々無駄になるのであります。フレームでウェブのデザインをやつてゐる連中は、今までは安心してフレーム非對應ブラウザユーザを無視出來ましたが、今後はさう云ふ閲覽者に意圖せざるデザインを見られる事となります。
即ち、サイト制作者は今まで、先の無意味メッセージを書いて安心してゐられたのですが、今後は注意しなければならないと云ふ事です。一方、閲覽者は不注意な制作者を小馬鹿にしながら、樂しくサイトを見てまはる事が出來るやうになつたのであります。良い時代です。
Cascading Style Sheetsを非難するのに「ブラウザのバグ」が屡々根據として擧げられます。さう云ふ人は、「ブラウザのバグ」を根據に「フレームを使ふな」と私が言つたら、納得して呉れるでせうか。
Internet Explorerの一部のヴァージョン(或は、導入に失敗してゐるInternet Explorer)や、Seamonkeyの一部のヴァージョンは、フレームがあると、直前の文書の場所を忘れ、「戻る」ボタンで戻れなくなります。
「ブラウザのバグ」を理由に或テクノロジを否定する人は、フレームを使はないで下さい。
外部へのリンクの場合は仕方がないが、内部リンクの場合は結構恥づかしいもの。
引越しや改裝でリンク切れが續出してゐる場合は、トップページに「改裝中につき、ただいまデッドリンクが續出してゐます。報告をよろしく御願ひいたします」と書いておくと、親切な閲覽者が教へて呉れるので、早く修正が出來ます。報告にはきちんと御禮をする事。
勿論、「ネタ」だと思はれて、誰にも教へて貰へない事があります。そして、時として本當に「ネタ」である場合があるので、氣が拔けません(謎)。
ディレクトリやファイル名を間違へてゐる例。大文字小文字を間違へてゐる、ファイルの擴張子がhtmlであるべきところをhtmと記述してゐる、「.」を「,」に誤つてゐる、全角で記述してゐる、等々。ファイル自體が消えてゐる事も多い。全て不注意によるもの。ケアレスミスも實力のうち。
たまにfile:///C:/WINDOWS/デスクトップ/...なるローカルのファイルを指示してゐるアンカーを見ますが、危險です。オーサリングツールの操作ミスが原因。
con\con\conなんてファイルを呼出すとOS自體が落ちる、と云ふので先日騷ぎになりました。下手にローカルのファイルを呼ばぬやう、制作者は氣をつけるべきです。「あらぬ疑ひ」をかけられる恐れさへあります。
それにしても、Frontpage Expressのプログラマは、ウェブにぶち込まれるべきHTML文書がローカルのファイルを參照する事など無い、と云ふ事くらゐ豫想出來なかつたのでせうか。この手の配慮なきオーサリングツールをありがたがつて使ふユーザもユーザです。
カウンタの表示には時間がかかります。Netscape Navigatorなどでは、カウンタに引ッかかつて本文がいつまで經つても表示されないと云ふ事態が屡々發生します。HTML文書の最初の方でカウンタを呼出し、閲覽者に數字を確認させるウェブサイト制作者が多いが、閲覽者には結構迷惑をかけてゐるものです。注意しませう。
ところで、カウンタの數字を氣にする必要がそんなにあるのでせうか。或は、世間の制作者は、サイトのコンテンツよりもカウンタを見せたいのでせうか。
どう云ふ譯かアクセスカウンタを十も二十も貼りつけてゐる「ホームページ」がたまにあります。リソースの無駄遣ひだと思ひます。
一つのHTML文書を開くのに、大量のcgiを驅動させ、大量のグラフィックを讀込ませる必要があるのかどうか──良く考へて下さい。
そもそも、アクセスカウンタ以外にも、コンテンツの人氣度合を測る方法は幾つかあります。カウンタにばつかり頼るのはやめませう。
どれが制作者の自作コンテンツで、どれが廣告なのか、閲覽者が判斷に困る例。
アダルトサイトみたいな事をして、何が嬉しいのですか。お金が欲しいのは人情ですが、武士は喰はねど高楊枝とも言ひます。
リンク集で屡々見られるバナー地獄。
非常に見苦しい上、ネットワークに負荷をかけ捲るので不許可。バナーはピンポイントで使はないと駄目です。
そもそも、指定されたバナーを必ずリンク集で使はなければならない、と云ふ法はありません。リンク集ではバナーを使はず、アンカーにはテキストで適切なコメントを附しておくだけにする、と云ふのも惡い事ではないと思ひます。コメントが妙だつたりすると、却つて話題になります。
參加する事に意義があるのでせうか。餘りにも多くのウェブリングに參加するのは、それぞれの主催者に對して失禮なのではないですか。
ウェブリングのジャンクションになつてゐるサイトも、たまにはあつて良いのかも知れませんが、個人的には感心しません。と云ふか、ウェブリングの本據地に挑戰しても仕方がないと思ひますけれども。
あなたはSeamonkeyを撃墜したいのですか?
解説:SeamonkeyやNetscape6は、文書型宣言に應じて、擧動を變へる。
あなたはSeamonkeyで文字化けの嵐を惹起こしたいのですか?
解説:Internet Explorer、SeamonkeyやNetscape6は、meta要素での文字コードの指定を忠實に守る。特に、フレーム中の文書の文字コードを選擇出來ないSeamonkeyでは、フレームの中でcharset詐稱をやられると、致命的である。
タイトルには一文字一文字畫像を用意し、超巨大フルカラーjpgのアイキャッチを真中に貼り附け、背景にはアニメーションgifをあしらひ、メニューのアンカーは全て畫像(マウスを上に持つて行くと畫像が入れ代はる)。その上、midiのBGMを流し、marqueeで文字を行つたり來たりさせ、おまけにJavaScriptで星を飛ばす──なんて恐ろしいサイト。アイキャッチがJAVAアプレットで出來てゐたりすると最惡。
こんな「ホームページ」を作ると、閲覽者の環境によつてはOSがクラッシュします。と云ふか、した事があります。絶對に作つてはいけません。
しかし、この手の「ホームページ」を、GaiaX邊で屡々見かけます。初心者が、目に附いた小手先の技を濫用してゐる譯ですが、初心者の火遊びは非常に危險です。やめるべし。
閲覽者も「凄いですね」等と煽らない事。