改訂版『詳解HTML&XHTML&CSS辞典』が出版されたので、本書は「過去のガイド本」です。記念碑的な意味で紹介しておきます。とても良いリファレンスでした。今でも内容的に古びた訳ではありません。
「DTDでの要素の定義」(90ページ弱ある)のパートで「ある要素はどの要素を含んで良いか」を明示。DTDを一々解読しなくて濟むので、極めて便利です。索引としても利用できます。
「ある要素がどの要素に含まれて良いのか」がわかりにくいのは欠点ですが、改訂版でも従来の記述のままです。DTDを敷衍したリファレンスに共通する欠点です。もっとも、この種の不満が出る以前のレヴェルの、ひどい内容のリファレンスの方が世間には多いので、本書のこの欠点は、必ずしも本書の致命的な問題点である訳ではありません。