- 制作者(webmaster)
- 野嵜健秀(Takehide Nozaki)
- 改訂
- 2002-03-03
head要素
この要素内に、そのHTML文書の情報を記述をします。User Agent等のプログラムは、ここの記述を讀んで、HTML文書をより良く整形して呉れるかも知れません。
誰の目にも、その存在は自明ですので、head要素の開始タグ・終了タグを明示する價値は意外に低いと言へます。記述するな、と云ふ譯ではありませんが、記述がないのは駄目だッと力む必要もありません(HTML)。
なほ、いついかなる場合にも、head要素にはtitle要素が一つ、含まれてゐなければなりません。これは、全てのHTML文書が必ず守つてゐなければならない、最低限のルールです。
共通解説
基本事項
- html要素の直下、body要素やframeset要素よりも前に出現してゐなければならない要素です。
- 全てのHTML文書には、必ずtitle要素が存在します。その爲、head要素は少くともtitle要素を含む事となります。
- base要素を含む事が出來ます。ただしbase要素は、そのHTML文書内でURIが出現する以前に記述しなければなりません。即ち、headの開始タグにprofile屬性が記述されてゐる場合、base要素は記述出來ません(恐らく)。
- link要素、meta要素を含む事が出來ます。
- object要素を含む事が出來ます。ただし、視覺メディアのUser Agentでレンダリングに影響を與へるやうなオブジェクト等は使用してはなりません。midiを鳴らすやうなobject要素等はokと云ふ事ですが、それはそれで問題があるやうな氣がします。
- script要素、style要素を含む事が出來ます。ただし、noscript要素は記述出來ません。また、その場にテキストを出力するやうなスクリプトも記述してはいけません。
汎用屬性であるlang、dir(、xml:lang)がいつでも記述出來ます。dirを記述する意味は餘りあるやうには思はれませんが、仕樣上はokです。何か、意味があるのかも知れません。
なほ、id、class、title、styleの各屬性は、記述してはなりません。
注意點
- 本文以外の記述をまとめるセクションです。meta要素やlink要素は空要素なので、User Agentが閲覽者に直接ヘッダの情報を示す事はありません。
- 「headの中に含まれてゐる要素はUser Agentが閲覽者に提示しないものである」と云ふ譯ではありません。不適切な記述が紛れ込むと、意圖しない情報が閲覽者に提示される事があります。もつとも、本來ならばさう云ふ誤つた記述はブラウザにエラー訂正されて隱される(或は、その直前でhead要素を終了とする)べきなのですが、出たら目なHTML文書の記述をしてゐる人が少くない爲、現実的には無理な事になつてしまつてゐます。
- script要素を含む時には、スクリプトの記述に注意しないと、head要素の終了タグをブラウザに誤認識されてしまふ可能性があります。
- 屬性にはprofile屬性が存在し、
profile="uri"
と云ふ記述をする事が出來ます。URIには、head要素内に記述するmeta要素が參照するメタデータ・プロファイルの在處を記述します。ただし、メタデータ・プロファイル自體が一般的な存在ではない爲、あまり記述されません。この屬性を記述した場合、URIが出現してしまふ爲、base要素の記述が出來ない筈です。
ヴァージョン毎に異る解説
HTML 4.01
開始タグ・終了タグとも省略可能です。タグの記述がなくとも、HTML文書に於てhead要素は常に存在するものと看做されます。
もちろん、省略した場合に、ヘッダと本文の記述が不分明になつてはいけません。明示しようと思へば明示出來る、と云ふ形になつてゐなければなりません。
XHTML 1.0
常に要素の存在を明示しなければなりません。head要素の開始タグ・終了タグはともに、記述の省略が許されません。
ISO-HTML(15445:2000)
開始タグが必須。終了タグは省略可能。