制作者(webmaster)
野嵜健秀(Takehide Nozaki)
公開
2001-12-24
改訂
2005-10-21

title要素

共通解説

HTML文書を書く際には、その文書をずばり表現する題名を、HTML文書の冒頭に必ず記述しなければなりません。その題名をtitle要素としてマークアップし、head要素の中身とします。

サイトや議論の文脈から離れたところで利用される事を考慮すると、HTML文書のtitle要素の内容は、一読しただけで、その文書の本質を理解し得るものである事が理想です。

汎用属性であるlang、dir(、xml:lang)が記述出来ます。

議論

いつ記述すべき要素か

Raggett氏のGetting started with HTMLを読むと、本文をマークアップする以前にtitle要素を生成しておくべきである様に解釈出来ます。そふぃあさんの初心者のためのホームページ作成講座は、この解釈に従って書かれたものです。

私は、本文のマーク附けを優先した方が良い、との判断から、マークアップ事例ではtitleの記述を後回しにしました。

もっとも、HTML文書の作成の現場では、雛形からHTML文書を作成する場合もあり得ますし、その場合には既に「title要素がある」可能性もあります。

ただ、どの場合にしても、最終的に生成されるHTML文書で、的確な内容のtitleがあれば良いのであります。マークアップ事例は、飽くまでマーク附けの理念を示した文章に過ぎません。

非ASCII文字(かな・漢字)の使用について

「title要素の中身は日本語で(かな・漢字を使って)記述しない方が良い」「title要素にはlang属性でenを指定し、内容はUS-ASCIIの文字で記述すべきだ」とする解説があります。今では、あまりあてになりません。

サーヴァがhttpヘッダで文字コードが指定され、その文字コードとtitleの中身の文字コードとが一致するならば、問題は起らない筈です。サーヴァが適切なhttpヘッダを附加しない場合、meta要素で文字コードを指定し、それ以降にtitleを記述するなら問題はないとは、一応、推測できます。もっとも、meta要素で文字コードを指定する事は、本質的には意味がありません。

どうにも訳のわからない説です。そもそも、titleの中身で日本語を使用できないとしたら、どうして本文で日本語を使用できるのですか。古いブラウザでtitleが文字化けした事があったので、このやうな説が発生した様ですが、今となっては意味がありません。ユーザエージェントは、通知された文字のエンコードを参照して、解釈の方法を適宜、選択するのが当然の挙動です。

titleと見出し

どの様な理由で発生したのかはわかりませんが、「h1要素の中身とtitle要素の中身が一致してはならない」と主張する人があります。はっきり言つて、誤です。

<h1>は、HTMLのタグで、文書の一番目のレヴェルの見出しを意味します。

titleが一般に、ぺーじの冒頭の<h1>要素に複製されます。titleと違って、h1要素はリンクや強調、HTMLのフレーズ要素を含められますが。

しばしば、ウェブマスターは、<h2>要素で代用して、見出しを小さくしようとします。これは正しくありません。Cascading Style Sheetsでその種の効果は実現すべきです。

所詮Tipsの記述ですが、W3Cの判断は、h1にはtitleを複製して使用しても良い、との事である様です。