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手仕事つれづれ 「人参のデザインの器」
人参に濃し山際の日の欠片 おるか 「にんじん」のでダインは、呉須手の伝統的デザイン、趣味を受け継ぎながらも独自のデザインを試みたものです。三角や四角、点々の紋様も伝統的紋様や花鳥を描いてきた気分を下敷きにしています。 丸い小皿に赤で三角、それに緑の点々で四角を重ねたデザインを思いつきました。(写真上段左)次に、四角い平鉢には、四角に赤の四角に緑の点々の四角を描きました。(写真上段右) 小皿の場合は四角と三角をずらして描いたのですが、それが面白く、方口小鉢、楕円皿、小さめの丼鉢、などに描いて見ました。なかなか暖かい雰囲気のよいデザインができたと思います。「にんじん」の名前については、ある日ふとこれが人参に見えたからです。赤絵三角色紙文小鉢(皿、鉢)なんていうよりも、楽しいと思いませんか。人参や花や動物をデッサンしてからそれを幾何学文様にまでたどり着くようなことは多いし、普通ですが、これの場合逆です。名前を「にんじん」にしたからといって、今以上人参に似せて描いたらおもしろくないです。そう考えます。(オットセイ)
手仕事つれづれ 「呉須手の器 その1、2、3」 |
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essay-013