俳句と、やきものと、季節の話題のサイトです。花や鳥のこと、染付、色絵、赤絵の四季折々の器のことなど、ごゆっくりどうぞ。「うつわ歳時記」は、2001年4月1日に開始しました。「今月の表紙」は毎月第一月曜日に、「工房より」は毎月曜日に更新します。 石川県加賀市 橋本薫(おるか)、橋本俊和(オットセイ)

うつわ歳時記

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」" 写真はブログでご覧いただけます。はてなブログ「やきもの日和」。

連句は、おなじ、はてなブログの「かがなべて」、エッセーは『とちの木の実」に。御笑覧ください。

 速いものでもう師走。確かに何となく気持ちは焦ります。やっておけばよかった、と思うあれこれのものの影が、目の前に長く影を伸ばして、走っても走っても逃げ切れない。

忙しい時のお昼は、お蕎麦、です。越前蕎麦といえば、太めの田舎蕎麦に大根おろしをぶっかけるおろし蕎麦が有名ですが、大根おろしの、しぼり汁だけを汁にいれたりもします。

写真左てまえの赤絵平鉢に鴨葱。鴨料理も加賀の名物です、治部煮も美味しいけど拙速を尊んで簡単すき焼き風。鴨は大好きなんです そして、ネズミ箸置きに紅梅豆皿。 椿の鉢を真ん中に、蕎麦猪口あれこれ。右側、親子鶴と遊亀で、めでたく鶴亀鶴亀。これで年越しそばを食べれば長生き確実ですね。左側、影になっていますが、雪だるま蕎麦猪口です。その隣は染め錦(染付の上に上絵を描いたもの)の角皿に、キノコの天婦羅がちょっとぐんなりしちゃいました。  

右側、奥の小さな徳利は、故郷寒く衣打つ音、の砧の形です。金を散らした茜雲、百花、舞姫とそれぞれ名付けました。影になってよく見えませんが赤絵のぐい飲みには、金彩で雪月花のとき、の白居易の詩を書いています。

寒くなると赤絵が恋しくなります。日本の赤、と云えば、古来から神社に使われる丹が思い浮かびます。水銀を含む赤土から丹朱色を蒸留する方法は中国古代の殷時代からあったそうで、日本でも古墳時代には使われていたようです。水銀は毒性がありますから怖れをもって取り扱われたのでしょう。神格化されています。丹生都媛神社は各地にあります。中でも奈良県の丹生川上神社、和歌山の紀伊一宮丹生都比売神社など森厳なたたずまいもゆかしい神社です。東大寺建立に大量の辰砂を提供したのはこのあたりかな、などと想像します。


豊秋や朱唇残れる観世音  森澄雄

   仏像の唇に残る朱色のなまめかしさ。湖北の十一面観音の御姿が浮かびます。十一面観音と丹生都媛は、白洲正子も書いていますが、何か関連というか因縁というか、あるみたいですね。

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私の使っている赤は弁柄の赤。酸化第二鉄です。こちらも古くから使われてきた赤で、ラスコーの壁画も確かこの酸化第二鉄の赤だとか。 赤は、絵の具の粒子が細かいほど明るく綺麗に発色します。だから必死で磨りに磨ります。肩は凝るし、手首は痛いし、退屈だし、でも狙った色にならないとがまんできないのだからしょうがありませんね。




冬紅葉わが林住期ややながし    おるか    

この句を作ったのは40代のころでした。それからあいも変わらず山住みですから。いまなら「超長し」ですね。 <

2019年12月2日


展示会のお知らせ
3月29日から4月9日まで日本橋高島屋で四季の味、春の食器展をしております。お知らせが遅くなりましたが御ついでの時にでもご覧になっていただけたら嬉しく存じます。 。<" target="_blank"> (ホームページ)

詳しいことは後ほどお知らせいたします。