夏のある日、今年も富士山にでも登ろうかと思い
ヒマそうにテレビゲームをやっている子供たちに聞きました。
「今年も富士山登ろっか〜!?」
「やだ〜〜っ!!」
去年は娘、一昨年は息子と登っています。
超ハードでしたので、2人とも懲りてしまっているようです。
しかし、独りで登るのも寂しいし・・・
では、あの辺で面白スポットは無いかと地図を見ていたら・・・
青木ヶ原!?
これってあの有名な樹海の青木ヶ原!?
さっそく検索してみると、それに間違いありません。
でも、さすがに遊びでそこへ行く勇気はありません。
ところが更に色々と検索していくと・・・
「ネイチャーガイドツアー」なるものがあることが判明しました。
富士河口湖町公認ネイチャーガイドツアーは、青木ヶ原樹海の自然について正確で幅広い知識を持ち、かつその知識をお客様に分かりやすく伝えることができるエキスパートとして富士河口湖町が認定したネイチャーガイドの解説を聞きながら樹海を歩くガイドツアーです。
富士河口湖町観光課サイトより
なるほど、これに参加すれば面白いかも。
ツアーで説明を聞いて安全と判れば、本当に樹海探検もできるかも?
さっそくプランを公開したところ、下の娘が参加表明。(エライ!!)
というわけで、8月のある日、青木ヶ原樹海探検を決行しました。
中央高速で河口湖まで行って、あとは一般道で西湖の湖岸を走ります。
対岸に着けば、ほどなく最初の目的地「コウモリ穴」です。
受付でヘルメットを借ります。
洞窟まではしばらく歩きます。
途中で記念撮影。
すでに森の様子が少し変?です。木の根が丸見えで蛇みたいです。??
歩くところはチップが敷いてあります。
まずは洞窟探検です。
コウモリが出入りできるようになっていますが、
夏の間は見ることはないようです。
富士山近辺の洞窟は、鍾乳洞とは違っていて、
噴火の際、溶岩が固まる時に中の空気が抜けて出来た穴だそうです。
15分くらいで探索は完了しました。
売店には沢山の色紙が貼ってありました。
「気合だ!」の浜口選手の色紙もありました。
こんな写真もありました。
いよいよ、次はネイチャーガイドツアーです
夏休みということで10数人がツアーに参加しました。
ガイドのタツさんの丁寧な説明で「樹海」というものが分かって来ました。
要は約1100年前の富士山の噴火の際に流れた溶岩が固まり、
その上に出来た自然森なのです。
広さはなんと山手線の内側と同じくらい!だそうです。
土は全く無いそうです。
そのために木の根は横へ横へと伸びています。
また風に倒されないように、共存のためにビッシリと茂っているそうです。
傾いてしまった木は、更に上に向かって伸びるため、途中で曲がったりしています。
むき出しの根といい、見慣れない光景が続きます。
樹海の中は大小の穴だらけです。
おまけに落ち葉が上を塞いで「落とし穴」になっていることが多いそうです。
土が無いっていうのがよく分かります。
ところでチマタで言われている方位磁石の狂いですが・・・
地面に置けば狂う場合もありますが、手に持って使えば実用上は大丈夫だそうです。
(役に立たない!というのは都市伝説らしいです)
1時間ほどでツアーが終わり(樹海の中を歩いた距離は約500m)
おざりん親子の次の目的地は「富岳風穴」です。
ちょうど樹海の反対側ですので、ちょっと距離があります。
クルマはコウモリ穴の駐車場に置いて、レトロバスで行きました。
ここが風穴の入り口の売店です。
洞窟の中は0度!でしたので寒いなんてもんじゃなかったです。
温度が低いのは雪解け水のせいでしょうか?
ここからは歩いてコウモリ穴の駐車場まで戻らなければなりません。
コースは2とおり、国道を歩いて戻るか、樹海の中の遊歩道を歩いて戻るか、その2つです。
バスは一方向の巡回式なので、乗って戻るのは大変な時間がかかってしまいます。
一瞬悩んだ末、当然(笑)樹海を突っ切ることにしました。
ちなみに、「樹海の入り口」という看板はありません。
印刷したYahooMapをよく見て、ここだなって箇所を入って、少し歩くと・・・
自殺志願者に呼びかける看板とともに「青木ヶ原遊歩道」の案内板がありました。
意外と落ち着いている?娘にシャッターを押してもらいます。
遊歩道といっても柵もロープもありません。
おそるおそる樹海の中を歩き始めました。
こういう光景が延々と続きます。
真昼でもかなり不気味です。
面白いことに場所によって樹木の種類が違うようです。
30分ほど歩くとどうやら樹海の真ん中です。
そこには2つのベンチとポストがありました。
あ、ポストは何故か壊されていました。
ベンチは余計なものが写ると困るので、あえて写真に撮りませんでした。
そして、これが遊歩道の最深部と思われるあたりで撮った写真です。
昼でも暗い場所でした。
遊歩道って言っても、こんなに寂しいのです。(正面に進むんだよ!)
今回の探検はデジカメではなくフィルムのカメラを使いました。
ところが・・・
プリントが上がって分かったのですが、何か白いものが写っています・・・
さらにしばらく進むと、樹海に入って初めての地図がありました。
でも樹海の半分しか載っていません!!!
↑ヒロシふうに読んでね
(ちなみに矢印のように歩いてきました)
この先で、初めて人の姿を遠くに見ました。若者4人組でした。
せっかくなので話をしようと思ったのですが、小走りに逃げていってしまいました。
樹海の奥からコツゼンと現れた親子連れ・・・どんなふうに見えたでしょうかねぇ・・・
その後、すれ違ったのは僅か1組だけでした。
何故かアラブ系?の外国人2人組でした。
結局、約1時間かけて無事にコウモリ穴の駐車場に戻って来ました。
青木ヶ原樹海探検はミッションコンプリートです
うわ〜横断しちゃったよ!
もう、ほっとして写真を撮ることも忘れてしまいました。
帰りは河口湖のロープウェイに乗ってきました。
一気に海抜1100メートルです。
まだ、樹海の緊張感がぜんぜん抜けていない気がします。
残念ながら富士山は見えませんでした。
でも、少し涼しくて気持ち良かったです。 あ、樹海が見えま〜す。
探検終了! 中央高速を一路東京へ急ぎます!!
奥さんとの心温まる会話
おざりん
「た、た、た、ただいま〜」
奥さん
「あ、後ろに隠れているのは誰?」
おざりん
「えっ!?」
なんちゃってね♪
夕方前には帰宅して、安堵のせいか、ぐっすりと昼寝しました。
今回、緊張感は相当なものだったようです。
青木ヶ原樹海探検は
最高の肝試し
というのが正直な感想です。
でも、ガイドさんが居れば、全く怖くないです。
それどころか、大自然の驚異を十分に堪能できます。
さぁて、次の冒険は・・・
・・まだまだやるでぇ!募集ちう!
極めろ、へんたい道〜〜えいえいお〜〜!!
ところで写真に写っていた白い浮遊体?
写真屋さんにネガを持ち込んで拡大してもらいました・・・
クリック
霊とか苦手な方は見ないように!
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