パラボラを求めて!


それは1枚の写真から始まりました



でかいパラボラアンテナにシール(死語?)を貼る写真。
なんと富士山頂にあるパラボラだそうです。


人物は某ラブというクラブのMC(ハンマー?)会長。
実際にはパラボラの裏にシールを貼って来たそうです。
(もちろん極秘です >ALL)


で、ふと思いました。







富士山頂に行きたい。
行って「某ラブシール」の隣に
「おざりんシール」を貼って来たい・・・










参考資料

これが、噂のおざりんシール(非売品)だ。
Thanks BluePointさん








さっそく準備です。

今年は雨が多いので、帽子の代わりにヘルメットを使用。
やはり工事用が軽くて良さそう・・・


メガネが雨で曇らないように下敷きのひさしをつけます。
ガムテープが貧乏くさいけど我慢我慢。

(というか、完全に変態っぽいかも・・・)








そして7月のある日、決行しました。


信頼性と車中泊という点で当然ワンボックスで行きます。








夜中に富士山新五合目の駐車場に行き、
仮眠しながら夜明けを待ちます。



しかし、雨と風と濃霧で30分で登山を断念。
今回は下見ということで帰って来ました。








新五合目は東名高速の御殿場インターを下りて
富士山スカイライン(無料)を登ると行けます。
インターから1時間くらいです。









そして2週間後に再度、決行しました。


ナビゲーションのお陰で悪天候でも道が良く分ります。








深夜は どしゃぶりでしたが夜明け前には止みました。



そして、夜が明けました。
睡眠は3時間、チト眠いです。









さて、おざりんの「初登山」が始まります。
今まで山なんて登ったこと無いっすぜ。



ガレキの傾斜が延々と続きます。
考えてみたら、10分以上歩いたことがないおざりんです。
長丁場にそなえて心拍数が上がらないようにゆっくりゆっくり歩きます。
(これが登頂のコツらしい)









六合目


六合目の山小屋です。
かなりゆっくり歩いたので、すでに1時間近く経過しました










時々雲が途切れて空が見えます。
幻想的な風景に思わずシャッターを押します。








新七合目


更に1時間経過して、新七合目の山小屋にて。
実は最近、数キロも太ったおざりんです。










高度3000m近くなると雲と同じ高さになってきました。








元祖七合目


高度3010m!
新七合目と元祖七合目があって結構離れています。








そろそろ空気の薄さを感じます。
すでに出発して3時間以上が経過しました。



ちょっと雲が多くなって来ました。








八合目


出発して4時間半が経過。
富士登山はここからが本番という話です。


ここで初めて座って休憩して、おにぎりを1個食べました。
ダイエットも兼ねているため、ここまで飴と水だけで来たのです。









恐るべし へんたいパワー!









なるほど、いよいよ傾斜がきつくなってきました。
下を眺めた写真です。
木は1本もなくて、ガレキの斜面を延々と登ります。
写真の下のほうにゴミみたいに写っているのが登山者達です。








九合目です


3460m 5時間半が経過
他の登山者もバテバテみたいです。








九合五勺!


いよいよ3590m
明らかに酸素が少ないです。
もう精神力だけで登ります。








山頂まで30分

ここから1時間かかる話は有名らしいです。

本当でした。。








でも、頑張って頑張って頑張って・・・
最後の急傾斜を這いつくばって登って・・・



そしてたどり着きました!




富士山頂です!


7時間以上かかりましたが、奇跡としか言いようがないです。
もう感極まって、涙と鼻水が止まりません。(マジです)









火口はこんな感じです。
一周するのをお鉢巡りと言うそうですが、
もう体力的、時間的に無理みたいです。








きれいな地図がありました



そして目的地は、と・・・









あ、ありました、ありました。



はるか遠くにドームの台座が見えます。
あそこが測候所なんですね。








持参した携帯酸素を吸って、最後の力を振り絞ります。
(酸素は気休め程度しか効かないかも)
しかし、梅雨明け前のせいか山頂の登山者は気味が悪いほど少なかったです。










そして、30分以上かけて到達しました・・・

3776mの碑です。









いよいよ目的のパラボラです



綺麗です・・・

でも、シールは貼ってありません!

どうやらメンテナンスで再塗装された模様。
しかも柵があって、これ以上近寄れません。










気温4度、気圧646ヘクトパスカル・・・薄い!









もう時間がありません。
そろそろ帰途につかないと。



雲の絨毯の景色をしっかり脳裏に焼き付けました。









山頂には夏の間だけ郵便局が開設されます。

その郵便局で証明書を発行してもらいました。










下山用に杖を買って、神社で刻印を押してもらいます。









さぁて、雲の中に戻りましょうか。







さらば富士山頂!

Back to the Ground!!だぜ








帰り道は時間との勝負になってきました


足が思うように動きません。








夜のとばりが下りて来ました


ダメです。日没までに間に合いそうにありません。

六合目で真っ暗になってしまいましたが、
あと少しなので懐中電灯1本で強行。









が、やはり道が分からず、再び登って六合目の山小屋に避難。
しばらく待って、下山中のベテランに先導していただきました。
五合目の駐車場に着いたのが夜の8時半でした。








そうそう、六合目の山小屋では、お姉さんに
「朝5時頃通ったでしょう。よく登ったね」って言われました。
例の変態ヘルメットのお陰で?
まる1日色々な方から声をかけていただきました。







さて、優しい妻の待つ家にGO!!
帰りの運転は睡魔との闘いでした。














以上がおざりんの単独日帰り富士登山でした。

自分としては最後の最後まで冒険でした。

パラボラアンテナにシールは貼れませんでしたが、

今回はちょっと満足です。

さて、次の冒険、募集中!















奥さんとの心温まる会話

おざりん「た、た、た、ただいま〜」

奥さん「あ、どこへ行ってたの?」

おざりん「・・・・・」








おまけのショット

翌月も!!無謀にも再チャレンジしました。
今回は梅雨も明けて登山者もかなり多かったです。
皆、こんな感じで延々と急斜面を登り続けるのが富士登山です。


しかし、格好は、まるで発狂した仙人ですね。(汗)

あ、仙人さんスミマセン!お詫びに今度滝に打たれます!?








冒険の同行者は息子でした。

しかし、彼もよく頑張りました。目指せへんたい!


(写真は山頂の浅間大社にて)








でもって・・・・


翌年は娘と登りました!(残念ながら九合五勺で高山病にて断念)

朝、六合目の山小屋を通った時に、お姉さんに

「お父さん、今年も来たの!」って声をかけられました。

トレードマークのへんたいヘルメットは目立つみたいですねぇ。。
もし富士山とか?街中で!へんたいヘルメットを被ったおざりんを見かけたら・・・声を掛けてね





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