有史以前

|・火星起源の隕石、地球に飛来。
| 隕石の地球衝突によって、その内部に潜んでいた、“生 |命の種”が飛散し、地球生命の誕生に至った。

|・“ピュリティー”、地球に飛来。
| やはり、火星起源の隕石に潜んで、地球に飛来した、致 |死性ウイルス・“ピュリティー”であったが、それと同時 |に、天敵である金属・マグネタイトも、地球に飛来、各地 |に飛散した。

|・“先住民”、誕生。
| その前身は、現生人類の祖先にあたる、原人であった。 | おそらくは、“ピュリティー”に感染した原人のうち、 |生還する事ができた者のみが、現生人類を凌駕する知的生 |命体――いわゆる、“先住民”へと、進化するに至ったも |のと、推測される。

|・“先住民”、繁栄を極める。
| 原人をよそに、高い身体能力と知能、超能力を持つに至 |った“先住民”は、宇宙船の建造を初めとして、現代社会 |を凌駕する、超文明を築き上げた、と、推測される。

|・“先住民”、交配種研究を開始。
| “先住民”は、弱点であるマグネタイトを克服すべく、 |原人との遺伝子交配を行い、マグネタイトの影響を受けな |い、交配種の創造を画策した、と、推測される。

紀元前三五〇〇〇年〜

|・“先住民”、地球を離脱。
| 低温が、マグネタイトと並ぶ弱点である“先住民”は、 |氷河期の到来を察知し、地球を離脱した。
| その一方で、理由は不明だが、地球への残留を選択する |“先住民”も存在した。

|・“残留先住民”、“ピュリティー”と化して、地表下に避難。
| 過酷な氷河期に耐えられなかった“残留先住民”は、単 |純生命体である“ピュリティー”へと、先祖帰りをし、地 |表下に避難した。そして、単純生命体ゆえの、強い生命力 |をもって、“ブラック・オイル”と呼ばれる石油層で、繁 |殖を開始し、復活の機会を窺う事となった。
| 一方、地球での悲劇を、他ならぬ“残留先住民”から、 |発せられたテレパシーで知った“先住民”は、地球への再 |入植を、画策するようになった。

|・“先住民”、他の惑星に進出。
| “先住民”は、ウイルス兵器として、“ピュリティー” |を利用する事で、植民地を増やしていき、変態能力と治癒 |能力を持つ種族・“ハンター”らを、その傘下に収めた。

|・現生人類、創造主として、“先住民”を崇拝する。
| 交配種を完成させるべく、“先住民”は度々、地球を訪 |れては、現生人類の祖先に、遺伝子操作を施し、経過を見 |守った。
| それと並行して、現生人類の祖先に、信仰や文明を与え |たのは、交配種として、大成した暁には、地球再入植の労 |働力として、隷属させる必要が、あったためであった。
| その結果、高等生物としての進化を遂げた現生人類は、 |まんまと、“先住民”を崇拝するに至った。

紀元十世紀

|・マヤ族、姿を隠す。
| おそらくは、“先住民”から授けられた知識を元に、高 |度な天文学を生み出したマヤ族は、“先住民”による、地 |球再入植の開始日が、西暦二〇一二年十二月二十二日であ |る事を、知ってしまった。
| その結果、恐慌をきたすに至ったマヤ族は、歴史の表舞 |台から、姿を消してしまった。

十四世紀

|・アナサジ族、姿を消す。
| 交配種研究の実験対象となっていた、と、推測されるア |ナサジ族は、ある日、“先住民”によって、その大半が、 |地球外へ連れ去られ、二度と帰還する事はなかった。
| 唯一、難を逃れたのは、マグネタイトが埋蔵された土地 |に、砦を構えた、賢者と呼称される人々のみであった。

一九〇八年六月三十日

|・ツングースカ大爆発。
| ロシア・ツングースカ地方で発生した、原因不明の大爆 |発は、実は、火星から飛来した隕石が、原因であった。
| その隕石には、有史以前に飛来したものと同じく、内部 |に、“ピュリティー”が生息していた。
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続く

※参照
 アナサジ(2x25)
 ツングースカ(4x08, 4x09)
 ザ・ムービー(劇場版第一作)
 ファイト・ザ・フューチャー(6x11, 6x12)
 創世記第六の絶滅(6x22, 7x01, 7x02)
 トラスト・ノー・ワン(9x06)
 神託(9x09, 9x10)
 ウィリアム(9x16)
 真実(9x19, 9x20)