パムッカレ

「パムッカレ」という地名は、パムック(綿)カレ(城)という言葉からできている。ここで有名な「石灰棚」から来ている。ちなみにこの地方では「綿花」もよく栽培されている。

ヒエラポリスの遺跡ヒエラポリス遺跡

 石灰棚のすぐ後ろの高台にある。街の名は「聖なる街」の意味である。石灰棚のもとになる温泉の出る街として、古代から栄えた湯治場であり、アーチの門や大通りなどが残っている。しかし、この街からは棺の遺跡が数多く出土している。というのも、当時の不治の病の患者への湯治場として病院から紹介されていたところで、亡くなったら近くの土地で土葬されていたということだ。

石灰棚

パムッカレの石灰棚 世界遺産にも登録されている白い大地が続く。温泉の中にある炭酸カルシウムが沈着してできたものである。以前は石灰棚全体に温泉が流れていて、自由に浸かることができたそうだ。一時期、温泉の枯渇があるため、入場を禁止したこともあったそうだが、観光業者の要求により、部分的にお湯を流してそこだけ入場可能としたそうだ。
 靴を脱いで白い大地へ入る。温泉の湯はわずかな溝に流れるだけだが、湯量はかなりある。お湯の流れてないところはすっかり冷たくなっているが、お湯の中に足を入れるとちょうどよい温度で体がポカポカあたたまる。おまけに石灰棚のデコボコが足裏をいい具合に刺激することもあって、まさに「パムッカレ式足裏健康法」である。


「トルコの旅」目次へ戻る