コンヤとその周辺 (2003年9月26日)

 シルクロード沿いの街として、12世紀から14世紀にかけて首都になった街であり、かつてのメブラーナ教の聖地でもある。

スルタンハヌの隊商宿跡

スルタンハヌの隊商宿 カッパドキアとコンヤのほぼ中間にある、シルクロードの宿場町として作られたものである。時の皇帝が、複数あるシルクロードのコースのうちでトルコ領内のコースがあまり使われていなかったことから、交易発展のため約40キロ毎に宿場町を整備したうちのひとつである。中に入ると、中庭(夏の宿)とモスクがあり、奥には屋根のついた冬の宿がある。他の隊商宿もほぼ同じつくりだそうだ。

メブラーナ博物館

 メブラーナ博物館メブラーナ教はイスラム教の教えをトルコの文化に合うようにとした一宗派である。現在は解散し、当時の神学校が博物館となっている。中には緑のターバンの置かれた教師の棺や白のターバンの置かれた生徒の棺のほか、コーランなどの展示、当時の勉強部屋や共同生活の台所や食卓などが展示されている。右の写真は、キンピカの壁に囲まれた、ボスの棺が写っている。

ナスレッディン・ホジャ

ナスレッディン・ホジャ 幹線道路沿いのガソリンスタンドに、ロバに逆向きに乗っている奇妙なおじさん像がある。この付近の出身といわれる、トルコ版一休さんとして有名な「ホジャ」と呼ばれる人で、そのとんちや問答の様子がお話として多くの言葉に翻訳されている。一見したところエスプリの効いた話が多く、人間のいい心悪い心両方が入っているから、日本で子供向けに話をするには適さないと思う。思いもつかないホジャの回答におもわず「へぇ」と言ってしまいそうだ。


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