カッパドキア (2003年9月24日〜25日)
「カッパドキア」とは、トルコ語で「きれいな馬の国」という意味である。トルコのほぼ中央に位置し、2つの火山によって堆積した硬い層と柔らかい層の浸食作用によって、奇妙な形をした岩があちこちに見られる、一風変わった自然の造形美を味わうことができる。また、自然だけでなく、ここでの古代からの人間による活動が、トルコの歴史において重要な意味を持っている。柔らかい地層は掘って洞窟住居として1950年頃まで使われていた。また、こうした洞窟はトルコでのキリスト教の布教活動において、欠かすことができない場所でもあった。
また、洞窟は年間を通して一定の温度(12〜13℃)を保てることからワインの貯蔵に適し、カッパドキアワインが有名である。
カッパドキアの三人美人
カッパドキアの奇岩を象徴する、キノコ状の岩の中でも特に美しい姿をしたものが並んでいる。すぐ後ろは谷になっていて、遠くまで見渡すことができ、カッパドキアを訪れたことを実感させる。特に夕景は非常に美しいそうだ。
ギョレメ野外博物館
カッパドキアは、キリスト教がアラブ民族によって迫害されていたころに、こっそりと信仰を守った地である。ここには、柔らかい地層の小山の部分を掘り進めて作られた、洞窟の教会や修道院が展示されている。世界遺産に指定されており、洞窟の中には当時描かれたイエスキリストやマリア様などのフレスコ画が今でも残っている。また、鳩を飼い、その卵の白身が塗料を強固にするのに使われたそうだ。また、食料庫や台所、食卓なども、別の洞窟内にある。
カイマクル地下都市
7世紀から11世紀にかけて、何度もアラブによる攻撃があった際に逃げ込んで長期にわたって生活するための地下都市である。深いところで地下8階まであるが、現在は地下4階(地下20m)まで公開されている。1度に1000人が生活でき、羊小屋や食料庫、教会やワイナリーもあり、換気孔を兼ねた井戸もあり、苦しいながらも長期生活が可能なしくみがあったそうだ。万一発見され攻撃されそうになった場合には、途中にある石製の回転扉によって瞬時に閉ざすことができるしくみまで作られている。
ウチヒサルの城と鳩小屋の谷
高台にある岩を掘って作られた古城である。岩にはあちこちに穴が開けられていてまさに古代の要塞である。また、鳩を飼っていた穴が多くある谷がある。当時鳩は伝書鳩として利用されていたようだ。
奇岩スペシャル
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3本きのこ | とんがり帽子が続く... | らくだの形に見える!? |
街で出会った人々(カッパドキア編)
話が弾んで記念に撮らせてもらった写真
カッパドキアで滞在したホテルの売店で見かけたイタリア語ガイドさん(トルコ人、写真右)。最初イタリア語しか聞こえないので、イタリア人かと聞いてしまった。売店で店員とサッカーの試合を一緒に見ていた。非常に明るく、絵葉書を買おうとしたら、「ちゃんと値切りなさいよ!」って言ってくれたけど、結局値切れなかった。その後ホテルのレストランで再会したけど、「スープとワインは合わないわよ」って。ちょっと恥ずかしかった。
ツアーで連れられていった絨毯屋の店員(写真中央)。絨毯はちょっとしたものを買うつもりでいたのだが、シルクのはなかなかいい値段で、買おうかどうか迷っていたときにすかさず「どうする?あい”す”る?」と某CMはすでにトルコまで伝わっていた。1.5ヶ月ほど日本にいたそうだが、滞在費が全部で50万くらいかかって高かった、とぼやいていた。