イスタンブール市内散策

ツアーで見たイスタンブール市内、そしてわずかだったが自由行動の時間に自ら街を歩いて経験したイスタンブールの様子を紹介する。

旧市街トラム

 旅行のほとんどはツアー会社でチャーターされたバスでの移動だったので、一般に使う乗り物に乗る機会はほとんどなかったが、イスタンブールではホテルと中心街を結ぶ旧市街のトラムに乗ることができた。車両は新しく、アナウンスと駅名の電光表示もありわかりやすい。切符に相当するコイン(JETON)を有人売場で購入しなければならないが、料金も全線同一料金(100万TL)なので、手で示せば会話も要らない。先ほどのジェトンを自動改札機に入れるとホームへ入れる。降りる際はただゲートをくぐればよい。朝夕のラッシュ時はスリの心配もあったりするが、気軽に利用できると思う。トラムは他に新市街を走るものもある。

「バザール」でござーる

 イスタンブール市内には2つの有名なバザール(市場)がある。ひとつは貴金属から観光土産まで何でも揃う「グランドバザール」と主に香辛料を扱う「エジプシャンバザール」である。グランドバザールはアーケード内に約4000件も店があり、中はいくつもの路地に分かれていて、簡単に道に迷えてしまう。日本語を知ってる店員も多く、あいさつは当たり前で「ニホンジン」とか、「ヤクザ!」とまでいわれてしまうと、こちらもどうしてよいやら。。。もちろん、日本人と話をしたいと思って声をかける人もそれなりにいるようで、われわれも話好きの店員と数十分も話しが弾んだり(日本語と英語のちゃんぽんで)もして、楽しかった。また、値段が初めからついていることはまずなく、「これいくら?(ブ・ネカダル?)」から始めて価格交渉をしていかなくてはならない。1個を安く買うという方法はあまり好まれず、複数個買うからいくらでどう?といったやり方がいいらしい。折り合いがつかず立ち去ろうとするとさらに値段を下げてくることがあるので、それも狙いめ。ただ一度立ち去って他の店の値段と比べて戻ってくると、また初めの値段からスタートする、といったことがあったりして、思い通りにはいかない。やはりそこの相場を知らない観光客はボラれているようである。特に日本人は日ごろから価格動向や交渉のテクニックなど磨く機会もないし、苦手なとこだと思う。

ガラタ橋

 旧市街と新市街を結ぶ橋で、橋の欄干からは釣り糸を垂れる人たちでいっぱいである。この辺ではよくイワシやサバが取れるらしい。デジカメで撮影していると地元の人が寄ってきて、それは携帯電話か?みたいなことを言ってきたのでカメラだというとわかってはくれたがやっぱケイタイに似てるかも。日本人とわかると「ブルースリー」とか言ってきて、われわれがヨーロッパの人を区別できないのと同じ感覚のようだ。

ハマム体験

 日本ではあまり良いイメージのないトルコ式の公衆浴場のことであるが、もちろん現地ではいかがわしい雰囲気などまったくない、きわめて一般的なものである。ハマムでは垢すりとマッサージがセットになったものも多く、体験してみた。場所によっては女性客にも男性がマッサージするところもあり、かみさんがそれを気にしていたので、女性客には女性がマッサージするハマムを探して行った。
入場すると、まず腰巻が渡され、個室の更衣室へ案内される。そこで着替えて腰巻だけになり浴室へ向かう。浴室では中央に大きな大理石の台があり、そこに20分くらい仰向けになる。大理石は下から暖められていて、自然と汗が吹き出てくる。汗を十分かいた頃、体格のいい、おなかの出た中年のおじさんが現れ、垢すりタオルで全身をこする(約5分)。その後石鹸で全身を泡だらけにしてすすいだのち、背中や足の筋肉のマッサージをする。でかいおっちゃんの力でぐいぐい揉まれるのと、疲労のせいか、我慢できないほどの痛みが全身を走る(約10分)。その後頭を洗ってもらい、乾いたタオルで全身を巻いてもらい終了(ここまでで45分くらい)。更衣室へ戻り、着替えて、かみさんとの待ち合わたロビーに戻る。
垢すりをしてもらったことで肌がすべすべした感覚になった。旅行疲れを癒すのにもよいかも。

ベリーダンスショー

ツアーの中に組み込まれていたのだが、夕食とショーが一緒になったものである。夜8時にホテルからバスで向かい、まずは食事がスタートし、ショーは9時過ぎから始まった。行ったところはガイドブックや旅行会社のポスター等で有名な「GAR」という店であった。
最初はトルコの民族衣装を着た男女の踊りから始まる。途中からはステージにt近い客数人が連れ出され、踊りの輪の中に入って盛り上がった。その後、ステージの緞帳にスポットライトが当たると、ベリーダンスが始まる。セクシーな衣装をまとった女性がお腹を小刻みに震わせる動きは簡単には真似のできないものである。いくつかのショーの合間には、お腹に顔を書いて踊っって互いにキスしたりするショーや、剣を使ったパフォーマンスなどで笑ったりハラハラしたり、と楽しいひと時であった。夜11時前の幕間にホテルに戻ったが、ショーそのものは朝方まで続くそうだ。

街で出会った人々(イスタンブール編)

話が弾んで記念にと取らせてもらった写真。

 旅行会社の社長(?)。たまたま通りかかったところを日本語であいさつされ、ちょうど女性の入りやすいハマムを探そうとしていたので、話を聞ければと思って入っていった。現地発のツアーがいくつもあるようだ。また、トルコ各地のいい観光スポットの話をしてくれたり、チャイをご馳走になったり、もちろん、ハマムの情報もちゃんと聞けた。

 グランドバザール内のキリム生地加工製品のお店の店員。来年5月まで日本語を週2回2時間ずつ勉強中とのことでひらがなで書かれたテキストも見せてもらった。鎌倉在住の知人にも商品を卸していて、新潟の柏崎のトルコ村にも友人がいるそうだ。日本にはまだ行ったことがないが、日本語教室を卒業したら行ってみたいと言っていた。

トルコ人の男性たち曰く、「トルコの女性はstrongだし、すぐ結婚をせまってくるのでわずらわしい。彼女には日本女性がいいなぁ。」と言っていた(笑)。


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