2つのフラメンコ(セビリア、グラナダ)
スペイン文化を象徴するものといえば、「闘牛」と「フラメンコ」があるだろう。今回の旅行では、闘牛はシーズンオフで見られなかった(4月〜9月頃がシーズンらしい)が、フラメンコはセビリアとグラナダでそれぞれ見ることができた。対照的だったので、紹介します。
セビリアでのツアーのオプションで見た、街中のライブハウス(?)でのフラメンコは、スペイン正統派と思しきものであった。テレビとかで見ることはあったが、あの豪華な衣装とカスタネット、そしてリズミカルなステップを目の前で見られて、とてもよかった。1段高くなったステージ上では、有名なクラシックの「カルメン」のBGMに乗せて踊る姿など、優雅さのなかにスペインが「情熱の国」と呼ばれるにふさわしい力強さを感じた。BGMだけでなく、ギターとハンドクラップによる生演奏・歌に乗せた踊りもあり、1時間半があっというまに過ぎた。
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フラメンコのライブハウス | 一番左端の人、某キャスターにそっくり |
場所:EL PATIO SEVILLANO(闘牛場の近く)
翌日、グラナダでガイドさんに紹介されたフラメンコは、ジプシーのフラメンコで、場所もアルハンブラ宮殿からタクシーで700pts程度のところにある洞窟をイメージしたこじんまりしたところで、天井には鍋(!)がいっぱいぶら下げられている。踊る人たちがジプシー風の人たちで、豪華な衣装やカスタネットは同じだが、すべて生演奏・歌でも会場も狭いので十分な音量と迫力である。その中でも、かなり御高齢のおばさまのフラメンコは「ド迫力」の一言に尽きる.....。踊る部分だけ鉄板が張ってある以外は、まったくひとつの「洞窟」なので、ホントに目の前で踊ることになり、優雅よりも「迫力」を感じた。そして約1時間のショーの最後は、観客を引っぱってって一緒に踊るというパフォーマンスで、何をかくそう「私」も日本代表として(^^;)スペインで踊ってきてしまいました(*^^*)。写真が撮れなかったのが残念。でも、阿波踊りみたいになちゃった.....。引っ張ってったジプシーの踊り子さんに「ウマイ」って言われてしまった。(^^;;;)
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ジプシーのフラメンコ | 「ド迫力」のおばさま |
場所:La Rocio (アルハンブラ宮殿の近く、3500pts、22:00〜、23:00〜の2回)
うーん、どっちもいいんだけど、個人的には「ジプシーのフラメンコ」がお気に入りだね。観客との距離も近かったからか、民衆の踊りといったイメージを持つことができたし、全部生演奏だったし、何よりも「踊っちゃった」のが印象深いね。