ウェー E16号線バスの旅
(ベルゲン〜ヴォス〜グッドバンゲン、アーランド〜オスロ)

 ノルウェー国内の移動はバスだった。ベルゲンからオスロまで、途中フィヨルドクルーズも含みながら、主にヨーロッパ16号線(E16)を通り、移動総距離は2日間で約450キロで大変だったが、ノルウェーの自然と歴史を垣間見るポイントがいくつもあり、退屈してる時もなく、楽しいひとときだった。

ヴォス

 ノルウェー2日目の宿となった町。ヨーロッパ16号線(E16)の街道沿いの小さな町で、夏はカヤック、冬はスキーが楽しめる。街は「バングス湖」に面し、朝は雲が湖面からさほど高くないところに立ちこめ、幻想的な風景である。また、街の中心にある教会では、到着した日の夜にパイプオルガンによる讃美歌演奏会があり、現地の人たちに混じって、響きわたる音楽に聞き入っていた。

バングス湖 ヴォスの教会
バングス湖の朝 教会
ツヴィンデの滝
ツヴィンデの滝 E16号線ヴォスとグッドバンゲンの間にあり、フィヨルドから見える滝より流の横幅が広い滝である。キャンプ場も併設されている。今回のツアーで最初に目にした滝だったので、美しさもひとしおであった。ツアーの定番スポットのようで、たまたまイタリア人のツアーと一緒になり、そのツアーの子供たちが「日本人ばかりだぁ」って言ってたそうな(翻訳かみさん)
この街道沿いではほかにもいくつか滝を見ることはできる。
スターブ教会
スターブ教会 北欧はバイキングが活躍した地域であるが、バイキングにとって船首などにつける「龍」は守り神のような存在である。一方でキリスト教では「龍」は邪悪なものとされている。これらが融合しているのがE16号線沿いの「ボルグンド」にある「スターブ教会」である。歴史的に古い建物であるということだけでなく、龍をイメージしたシンボルと十字架がともにあるのがおもしろい。

牛とトナカイに注意

トナカイ注意  通った道は高いところは標高1000メートルからゼロメートルまで変化に富んでいる。北欧では森林限界が800メートルくらいなので、草しか生えない山や、湖沿いに針葉樹林を車窓に見ることができた。日本でも山道で「シカのとびだし注意」の標識があったりするけど、北欧では「トナカイの飛び出し注意」の標識があちこちで見られた。また、街道のところどころには小さな街もあり、牛などを飼ってるところもあるようだが、ちょうど放牧から帰ろうとしてるところに出くわした。のんびりしてていいなぁ。 乳牛のご帰宅
   

バス停の屋根には...

バス停の屋根に注目 やはり北欧の寒さは相当らしい。北欧の建物の壁は基本的に木材でできているようだが、古い建物などには屋根に「」を乗せて、寒さ対策としているそうだ。夏の時期だからか、その土の上に植物が生えていて、愛らしい姿を見せてくれる。バス停の待合小屋の屋根の上にもある。


北欧の旅トップページへ