北欧の旅 ベルゲン(ノルウェー)
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ブリッゲン地区の街並み |
「ベルゲン」はノルウェーのほぼ西端に位置し、漁業基地として昔から栄えたノルウェー第2の都市である。といってもこじんまりした街だった。目の前の海は北欧特有の「フィヨルド」である。「ハンザ同盟」といった商人の町の建物などが残っていて、ブリッゲン地区はその当時さながらの街並みとして「世界遺産」にもなっているとのこと。現在では、フィヨルド観光の拠点になっている。
ベルゲンの観光みどころを紹介(まるでガイドブックみたいだ(^^;)
港に面した「魚市場」の屋台が並ぶ。朝8時くらいから開店準備が始まり、9時過ぎになると人でいっぱいになっていた。サーモンやエビなどの魚や、イクラやシシャモの「キャビア(!!)」のおみやげ用パック(小ビン6個)で250〜350Nkrくらいで売られていた。しかも、魚関係だけでなく、サンドイッチや果物、はてはセーターや毛皮、みやげ品まで売られている!地元の人より観光客の方が多いみたい。しかも、屋台なのに「TAX FREE」の手続きができることを示すシールが張ってあったり、各国語「(英語ドイツ語フランス語イタリア語スペイン語日本語など)はなせます」の案内まで出ている。ここは単なる魚市場ではなかったのだった。
ベルゲン中心地からバスで30分くらいいった静かな湖沿いの森の中に、「ペールギュント組曲」などを作曲した「グリーク」の住んでいた家である。建物のなかには、彼の肖像画(多くが横顔を向いている)や、楽譜、調度品などが展示されている。グリークはイプセン(人形の家の作者)と交流があり、よく手紙のやりとりをしていたとのこと。離れには作曲に没頭するため、湖の見える小屋があったり、となりにある記念館にはちょっとしたコンサートのできるホールがある。
「トロル」について
ノルウェーの民話の中に「森の精」として出てくる「トロル」とよばれるものがある。鼻がピノキオのように長く、髪の毛はボサボサなおじいさんの人形である。ノルウェーのみやげ物店には必ずといっていいほど売られている。ノルウェーでは守り神として、一家に一体はあるらしい。写真に取ったのは、みやげ物店の店先にある大きなものでこれは客寄せのためか、非常にかわいいものであるが、実際に売られているトロルは全体にドロをつけたようなしわの深いおじいさんで、目の部分だけがキラリと光るのでとても不気味で、我が家にあったら夜トイレに行けなくなってしまいそうだ。最後にトロルにまつわるお話をば。