2002年7月21日:ハーメルンねずみ男?


デュッセルドルフを朝9時過ぎに出発し、レンタカーで次の目的地ハーメルンへと向かう。ハーメルンはハノーヴァーの郊外にある街で、グリム童話「ハーメルンの笛吹き男」で有名である。ハーメルンにはなんとしても12時までには着く必要があった。というのも、夏の時期は毎週日曜正午から「ハーメルンの笛吹き男」の野外劇が演じられるからである。しかしながら、道に迷ってしまい、着いたのは12時15分頃であった。

急いで舞台のあるHochzeithaus(結婚式の家)前の広場まで行くと、観光客が多く集まっていた。野外劇は30分くらいのものだったので、辛うじて最後の数分と出演者挨拶の場面だけは見ることができた。最後に出演者が舞台を降りて帰っていくところをちょうどうまい具合に写真に収めることができた。次回来る機会があったら、通しで見てみたい。

野外劇(舞台での最後の挨拶) 主人公 出演者たち

野外劇が終わり、広場周辺の散策を開始する。13:05からは「結婚式の家」のからくり時計が動く。これも笛吹き男の物語をあらわしている。足元には白いネズミが道案内のごとく続いていて、行った先には観光スポットの建物などが存在する。このネズミに従っていけば街の観光スポットは網羅できているらしい。また、いたるところに、ネズミをかたどったパンをイメージした置物が売られている。ショーケースにもこんな風に飾られている。今はレストランとなっているが、ハーメルンの笛吹き男の物語が建物の壁面に書かれているものなどもある。レストランの看板にネズミ、って日本じゃ考えられないけど、ここで見るとかわいらしく見える。

ネズミの案内(白いもの) ショーケースもネズミだらけ!? ネズミの入ったレストランの看板

広場から少し東側(Oster通り)に行くと、ハーメルンの博物館がある。ここでこの周辺一帯の歴史を知ることができる。街の昔のジオラマがあり、この街は西側はWeser川に面していて、他の三方に堀があり、まるで函館の五陵郭と同じようなものであったことや、「結婚式の家」などの建築模型やネズミ捕りの道具などの展示、特別展?として「自転車の歴史」などもあった。

ハーメルンの中心街は小さな街で、街を高いところから見たければ、街の南西にあるSt.Bonifatius聖堂を登ると見れるとの情報を、かみさんが結婚式の家の隣の教会のおばさんから入手。そのおばさんははじめはドイツ語で話してきたとのこと。英語はあまり話せないらしく、身振り手振りで観光名所案内をドイツ語と片言の英語でしてくれたそうだ。
途中らせん階段で目が回りそうになるが、教会の屋根裏を見ることもでき、さらに階段を上って小さな塔のてっぺんに出ることができる。一度に登れるのは6人くらいである。ここから市街360度ぐるっと見渡すことができる。ドイツらしいほとんど茶色の屋根が続いている。写真(右)では野外劇のあった広場の教会の屋根(青緑色)が尖がっているのが見えている。降りてきたときに見せてもらったお礼としてちょっとした献金をおいていきたい。

教会の塔 塔から見るハーメルン市街

夕食では、三年ぶりにドイツビール「ヘッフェヴァイツェン」を仲間たちと飲むことができ、あっというまに500mL呑んでしまった。(参照:ドイツ旅行99のページ)。

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