北京エンターテインメント

北京で2つのエンターテインメントを見ることができた。

雑技(朝陽劇場)

 雑技といえばなぜか「上海雑技団」というイメージが強いのだが、北京にも雑技団はあった。ここでは、皿回しをしながら不自然な姿勢でバランスをとったり、足でテーブルを回したりパスしたり(写真右)、椅子などを高く積んでその上でバランスを取ったりと、見ている方がハラハラさせられる演技をこなしていた。もちろんバランスを取ることもさることながら、手だけで体の全体重を支える筋力なんかもかなり鍛えているなぁ、と感心させられた。

ここにでてくる団員の方々は体がやわらかい子供のころから厳しい訓練をうけてきているとガイドさんから聞いた。会場は西洋系の人が多かった。
京劇(湖広会館)

 中国古来からある演劇で、日本の「歌舞伎」の原型になったと言われている。湖広会館はレストランが併設されていて、夕食をレストランでとった後、劇場で鑑賞するスタイルだった。この日の演題は、旅の若い武将が泊まった宿にて主人に暗闇で襲われそうになる物語と、「孫悟空」が竜宮城から使いこなしの難しい武器を借りるために城主と掛け合う物語の2本立てだった。

「若い武将」が暗闇で主人に襲われるシーンは舞台ではこうこうと明かりがついている中で演じられている。2人が武器を絶妙な距離で振り回し、あわや、というシーンが数多くあり、見ている方もハラハラする。これらは音楽もなくすべて無言のうちに行われる。

「孫悟空」(写真右の黄色衣装)と城主(白衣装)が派手なアクションで舞台を駆け回るのだが、孫悟空役の人はかなりお年の俳優らしく(60歳くらいらしい)、アクションの後はけっこう息が上がっていたようだが、その年齢を感じさせない見事なアクションだった。俳優どうしの微妙なタイミングを大事にするため、演奏(ドラや鼓など)はその場に合わせられる生演奏でないとダメだそうだ。

観客は、俳優がいいアクションをしてミエをきるところがいくつかあるので、そこですかさず「好(ハオ)!」と声をかけてあげることだそうだ。これによって俳優はより頑張ってくれるらしい。私も積極的に「好!」って言ってあげたんだけど、他の観客がけっこうシャイだったんで、私一人しか発してないときはちょっとこっぱずかしかった(*^^*)。公演終了後、俳優さんたちと記念写真をとってもらった(^^;日本語で挨拶をしてくれた。


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