作業日誌  2004_4                                 トップにもどる

作業日誌 過去ログ


2004(H16)

6/30(水)曇り後晴れ

 AM 挿し木床作り PM イチゴノキのポット替え
 午前中は曇りだったので、この時とばかり土いじりの力仕事をした。第1圃場に挿し木床を
 作った。バックホーで30cmほど掘り下げて、そこに赤土を入れ込む。さらに数種類の
 挿し木用資材を入れて管理機でロータリー耕転する。これで出来上がり。簡単だ。
 ここに挿し木をしてトンネル支柱を掛けて遮光ネットで覆うことになる。

 

6/29(火)晴れ

 イチゴノキのポット替え
 朝から30℃ 温度計を見るのも厭になってしまう。湿度も高いから汗が次から次と
 流れ出る。水分を補給しながらの作業だ。六月がこんなに暑い月だとは知らなかった。
 梅雨はどうなった。再び雨は降るのか。消毒の散布時期を見計らっている。日本の
 遥か南海上には台風7号と8号があり進行方向が気がかりだ。そろそろ挿し木の
 準備もしなければならない。次々に仕事が出来てくるから不思議だ。植木が売れない
 のだから暇になっていいはずなのにそうではない。季節が必ず巡り来るように季節
 には季節の作業が待ち構えている。
 日中のあれほどの暑さも夜になると嘘のようにぐっと涼しくなってくる。九十九里海岸から
 気持ちの良い風が吹き付けて、特に風呂上りなどはたまらないほど爽快だ。

 

6/28(月)曇り時々晴れ

 イチゴノキのポット替え大花のヒペリカム
 風弱く蒸暑い終日。ハウスの出入りを繰り返していると汗が止まらない。
 寝不足も祟ってこのところ気鋭が悪い。梅雨らしい気候に戻って欲しい
 が、どうもこの先もぐずつく天候とはならないようだ。今年はもうこれで
 梅雨が明けてしまうのではないかとさえ思えるほどだ。出来るだけ長く
 梅雨が続いて欲しいが、これは天のみぞ知ると言った範疇の事。
 右写真はヒペリカムの一種。一株だけで名前も知らない。(ヒデコート?)
 ヒペリカムの種類は沢山あり花の大きさは2cm程度だが、これは
 5cmもある。豪華でインパクトがあり次々と咲きつづける。

 

6/27(日)曇り一時晴れ

 イチゴノキのポット替え

 

6/26(土)晴れたり曇ったり

 イチゴノキのポット替え
 昨夜予想外の降雨あり。日中の雨と合わせてまずまずの量となった。これでひとまずは
 畑も潤い一安心といったところ。値千金とはよく言ったものだが、具体的に今回の雨の価値を
 算定したらいくら位になるか。これは極めて算出し難い。今回の雨が一週間先に伸びた場合、
 あるいは半月先に延びた時などで大きく変わってくる。
 まずは、水掛に要する人件費だが、これは容易に算出できる。だが人工的に水掛をするには
 限界がある。畑のすべての植木に水を掛けるのは不可能なこと。可能だとしても費用対効果の 
 計算をすればその非効率は明白となる。つまり必要最低限の事しか人間は関われないと言う事
 ではないか。植物が枯れない程度の関与が採算的には人間の限界だ。春から秋に掛けて
 植物は適度な水分と養分が順調に補給されるなら加速度的に成長する。ひとつの細胞分裂が
 次の細胞分裂を助長して臨界状態?になってゆく。
 一方、水分や養分が一時的にでも途切れたら、植物は途端に成長を止め、次に水分や養分が
 供給されても警戒して直には動き出さない。極めて微妙なものである。
 移植や根回しをしてまだ充分に新根を伸ばしていない植木は乾きに極度に弱いからこれは直接
 枯死につながりかねない。枯れないまでも樹勢は弱り商品価値はなくなる。これを回復させるには
 数年の期間を要する事もあるから採算性が悪く、商売としては成り立たない。
 今回の雨の価値がどれほどか。それは単年度での算定は難しい。早くても数年先にならないと
 結果は出ない。今回の雨もこの先順調に雨が降るかどうかでこの雨の価値も大きく変わってくる。
 色々と複雑で評価は困難だ。数年後この雨が何十万円の価値となるか何百万円の価値となるか
 その頃には当然ながら忘れていることになる。

 

6/25(金)曇り一時雨

 圃場の水掛 ハウス内作業
 久々に朝から曇っていた。いつもより少し早起きして朝飯前にちょっとした作業をする。
 畑の水掛をしていたら10時前に雨が降出し帰宅した。お茶などしていたら仕事仲間が来て昼まで
 話していった。この人も貧乏植木屋の一人でいつも金がない金がないと○○のひとつおぼえだ。
 計算は高いのだがどこか抜けている。人付き合いは器用で仕事を方々からとってくるようだ。
 だから食いはぐれはないのだが儲けが少ない(計算の割に)。明るくのんびりした性格だから
 敵もいないがあまり当てにもされない。真面目で人も良いがつまらぬところで少し狡猾さもある。
 どこにでもいそうないわゆる小市民の典型だ。どこか憎めず掴みどころがなくそして金がない。
 雨は昼までには止んでしまい降雨量も少なかった。一日照られたら元の木阿弥と言ったところだ。
 午後からハウス内の草取りをしたり整理作業。
 夕方ハウス内消毒 使用薬剤 カルホス・アドマイヤー・ベルクート各乳剤 1000倍液 200ℓ

 

6/24(木)晴れ時々曇り

 AM 圃場の水掛 PM サザンカ掘り他
 井戸の水位が下がった。今2,5m位。通常は1,5mほどだから1m下がったことになる。
 午前中は昨日に続いて水掛作業。午後からはお客さんの注文を掘る。

 

6/23(水)晴れ

 AM イチゴノキのポット替え PM 圃場の水掛
 今日も晴れて暑い。午前中は汗を掻きながらの作業だった。冷たい飲み物が美味しい。
 とうとう水掛をすることになった。予報を見てもまとまった雨が降る気配がない。
 この春に植えた苗木や移植した植木そして根回しした木に水を掛ける。苗木などは
 元気だが根回ししたものは幾分元気がないようだ。水分不足であることは明瞭。
 近隣の植木栽培者も水を掛け始めている。どこも同じ思いをしているに相違ない。
 水掛は単調な作業だ。唯ホースをひっぱりまわしていればよい。頭は想念の世界に
 遊ぶ。周囲に人の気配はなく、大声で歌うもよし溜息をつくもよし独り言もまたよし。

  < 耐えること多くて独り言のくせ   小松昭子 >   こんな川柳があった。

 

6/22(火)晴れ

 イチゴノキの出荷準備及びポット替え
 真夏並みの厳しい暑さとなった。台風一過で快晴の空が広がった。
 期待した雨は千葉県のこの地方ではほとんど降らなかった。昨夜1〜2mmの降雨があった程度で
 これでは何の役にもたたない。もう10日近く雨がないので畑はかなり乾いている。
 今年の梅雨は前半は雨が多かったが、この中休みは少し長すぎる。それもずっと快晴だ。これも
 過去にあまり例はないだろうと思う。
 そろそろ水掛も考えなければならない。自然が当てにならなければ自分を当てにするしかない。
 水掛は天がやってくれるものとの固定観念があるから億劫になるのであって、雨は降らないのが
 自然の摂理と思えばそれが当然となる。恨み辛みも失望も不満も何も覚えることはなくなる。
 雨が降るも降らぬもそれが自然なら不平を言わず素直にそれに従うが良い。

 

6/21(月)晴れ後曇り

 イチゴノキの出荷準備及びポット替え

 

6/20(日)晴れ

 町内の植木問屋さんの結婚披露宴に出席 仕事は休みミッキーの木
 植木流通の大手で、この業界では全国的にも有名な越川園の
 ご子息の結婚披露宴に招待を受けて浦安市のホテルまで
 行った。東京ディズニーランドに隣接する外資系の大きな
 ホテルで、ここで挙式するのが現代の若者の夢あるいは
 トレンドとなっているのだと言う。
 新婦は鹿児島県の方だ。新郎が同県の大手園芸センターで
 修行中に知り合った職場の同僚とのこと。
 家族はもとより、親戚や友人も皆同郷の方々だろうから
 千葉県まで来られたのは大変だったろう。まして今日は
 大型の台風6号が沖縄県を襲い、九州に近ずきつつある。
 気が気ではないだろう。
 この結婚披露宴には全国から植木関係者が多数集まった。そうそうたる顔ぶれだ。
 越川園の商売の手広さを象徴している。
 新郎の父 越川園の社長は昨年の4月不慮の事故で他界されている。享年52歳。若すぎる死だった。
 この日誌にも書いたが、一代で築き上げてきた苦労人だった。私も大変お世話になった方だ。
 出席者誰もがこの社長の存在とその死を強く意識しての披露宴で、華やかさの中にも一種独特の
 雰囲気もあった。久々にとても良い結婚披露宴だった。
 お開き前の新郎新婦両家を代表しての謝辞の中で、現社長で亡くなった社長の奥さんはそのことにも
 触れて、今日が父の日でもあること、そして夫は天国できっと今日の事を見ているだろうと話した。
 少し涙に詰まりながらもクリアな声でそして万感の思いを込めたとも思えるほど力強い挨拶であった。

 今日の写真は、ディズニーランドがでてきたので <ミッキーの木> のご紹介。オクナという名前の
 亜熱帯の樹木。以前は<ミッキーマウスの木>として販売されていたが商標権の問題だろうか最近は
 ミッキーの木として売られている。種子繁殖出来るが寒さに弱く、ここ千葉県ではビニールハウスの中
 でも越冬できず一度枯れてしまい春になると再び胴吹きしてくる。

 

6/19(土)晴れ

 AM 第3圃場 トキワ万作の刈込み手入れ PM イチゴノキの支柱掛け

 

6/18(金)晴れ

 第3圃場 トキワ万作掘り 斑入りヒイラギ刈込み
 朝一番で造園屋さんの注文の赤花のトキワ万作(H1,8)を20本掘りあげる。その後、葉張りが
 出過ぎてしまった斑入りヒイラギ(H1,0)を刈込み手入れした。
 梅雨はどうなってしまった。今日も晴れて暑い。曇り空が懐かしい。
 仕事には曇っているくらいのほうが良い。鉢物の水掛も楽だ。こうも上天気が続くと鉢物は
 渇きが激しい。畑の仕事が終わってから夕方の水掛はシンドイ。毎日7時近くまでかかるので
 終わるとすぐ、メシ、フロ、ということになる。まあ、ろくな仕事はしていないから今のところ体は
 もっている。それにアタマを使う仕事ではないので神経の疲れもない。心配事もなあ〜んにも
 ないから年中パッパラパ〜で気楽というかどうでもいいというかウキウキルンルン気分はハッピー。
 楽しくて楽しくて泣けてくる時もある。 ♪世の中いろいろ〜、人間もいろいろ〜♪ 総理大臣も
 いろいろ〜♪ 本当に楽しい世の中でございます。

 

6/17(木)晴れ

 AM 第1圃場 ポット苗の定植 挿し木苗の水掛他 PM イチゴノキの支柱掛け
 午前中は残っていた色々な種類の半端な苗を植えつける。
 4日も晴れて暑い日が続くと畑の表面は結構乾いてくる。水分で辛うじてもっている一部の
 根回し物は少し元気がないように見える。そろそろ一雨欲しくなってきた。
 台風6号が沖縄を目指しつつある。どのような進路をとるか気懸かりだ。

 

6/16(水)晴れ

 第4圃場 モチノキの刈込み
 スカッと晴れ上がって昨日より気温も低く爽やかだ。これが日本の梅雨時の天気だろうかと
 疑りたくなるほどの気候だ。梅雨の中休みとは言うが、こんな気候は生まれて初めての体験
 ではないかと思う。梅雨明けの気候とも違うから妙な感じだ。何れにしても作業するには
 好都合な日和が続く。
 造形のモチノキの刈込み手入れをする。昨年は手入れをせずに済ませてしまったのでやや
 枝は暴れてしまっている。新葉がほぼ固まったのでここで刈込みをすることにした。
 今刈込むと直に新芽を出して夏から秋にかけて再び刈込みをかけなければならないほどに
 伸びてしまうが、昨年手を抜いた分、懐部分の枯れ込みを警戒しての早目の対応という事
 になる。
 生産現場では、来春に売り出す予定の造形樹はこの夏には刈込み手入れはしないのが
 普通である。夏場に刈込むと短期間のうちに新芽を出してしまい、その夏芽は濃い緑色に
 ならずに冬を迎えてしまい黄色っぽいまま春になってしまう。こうなってくると販売には見栄えが
 悪く商売としては都合が悪い。一方、夏場に刈込まずにおいた物は緑の葉が黒々と見えるの
 で、とても艶が良く元気に見える。これを販売直前に、玉枝の表面を浅く刈込むと誠に美しく
 仕上がる。これは槙の木やモチノキなどは特に顕著である。

 

6/15(火)晴れ

 第4圃場 クロマツの手入れ
 今日もよく晴れ渡った。気温も高いが風が適度にあるので心地よい。梅花ウツギ
 朝からお客さんが来てこの畑のアカマツを掘っている。
 蚊の襲来に驚いているようだ。汗を掻くので余計に蚊がよってくる。
 とうとう蚊取り線香を燃やし始めた。大変だ。
 こちらは梯子の上なので蚊もいないし風も涼しい。申し訳ないほど
 だが、どちらも仕事なのでしようのないこと。
 このお客さんは親子で、息子さんは二十歳代前半。高校卒業後
 会社勤めをしていたが今年から家業の植木屋を継ぐためにそれまで
 働いていた職場を離れたという。一流の会社だったらしいが
 親父さん曰く、「リストラされたんだ」と本人の前で・・・。かわいそう。
 だが、親父さんの方はまんざらでもなく内心は嬉しそう。
 植木屋も大変な状況にある。若い人には何処も厳しい情勢だ。
 「泣き言言っていてもしょうがない。また良い時が来ると思って
 やるんだよ」と自分にとも息子にともなく話していた。
 今日の写真 少し遅くなりましたが、梅花ウツギの花です。
 純白の気品ある花姿が美しい。初夏が似合う花です。

 

6/14(月)晴れ

 第1圃場 ポット苗の草取り
 予報どおり朝から真青な空が広がった。真夏並みの気温だったが湿度が低いためか空気が
 さらりとして気分は爽快だ。涼しい海風がほど良い強さで通り抜ける。真夏もこれ位ならさぞ
 楽に過ごせることだろう。畑の木々は水分も充分足りて瑞々しく輝いている。春の新梢の伸びも
 止まり、若葉は次第に厚みを増し一人前の緑葉に成長しようとしている。モチノキやツバキ等だ。
 一方、まだまだ伸び止まないのがコニファー類だ。エレガンテシマ コルムナリス エメラルド等
 は春から秋まで成長が続く。水と肥料が足りてさえいればコニファーは驚くべき生命力を見せて
 くれる。高温多湿のこの季節に病気が出易い種類もあるが適切な管理を施していればそれ程
 心配は要らない。刈込みも時季を選ばない。葉色もさまざまで用途も広い。
 コニファーのブームも一段落した感があるが、まだまだ将来性がある樹種だと思う。
 30年程前に第1次コニファーブームがあってから今までに何度かブームが繰り返し、最近の
 ブームは第3次とか第4次とか言われている。年々新種が登場するが定番として人気が持続
 するのは極めて少数である。

 

6/13(日)雨後晴れ

 AM 雨で休み PM モチノキ掘り他
 昨夜半からの雨が昼前まで降り続いたので午前中は休みとした。
 午後からお客さんへ届けるモチノキを掘る。3時に終了し帰宅。ハウス内の草取りをする。
 梅雨に入ってからは雨が多い。当然のようで実はそうではない。このように雨量の多い梅雨は
 あまり多くはない。ぐずつき模様は多いが一雨一雨がメリハリをもっているのは珍しいことだ。
 畑は水浸し状態で作業能率は悪い。但し水掛の心配がいらないのはありがたい。
 明日からは梅雨の中休みで晴れが続くようだ。この時期4〜5日照られるともう水分が不足
 ぎみになるので、うまい間隔で雨が降って欲しいものだ。

 

6/12(土)晴れ後曇り

 クロマツの手入れ
 作業場にある2本のクロマツの新芽摘み作業をした。
 これでクロマツの手入れも一段落となる。後は畑に4〜5本残っていいるやや大めの木を
 時期をずらせて後日手入れすることになる。松の手入れが終わるといつもほっとするが
 思えばずいぶん本数は減ったものだ。10年ほど前は現在の3倍以上の本数があったから
 どの畑もどの畑も枝物だらけだったことになる。冬場の松の手入れ及び仕立てと夏場の
 芽かき時期にはいつも職人さんを頼んで作業してもらっていた。松のほか、マキ キャラ
 ツゲ ヒイラギ モチノキなど枝物生産が中心だったから、職人さんの年間延べ人数は
 かなりのものだった。現在では枝物の価格の低下で職人さんにお願いしていては採算が
 まったく合わなくなってしまった。特別な木以外は職人さんを依頼する農家は今ではない。

 

6/11(金)曇り後雨

 仕事仲間とゴルフに行き仕事は休み
 今日も安料金のゴルフ。昼食付き6,000円ぽっきり。食事メニューも自由に選べたので
 ここぞとばかり高いものを・・・とも思ったがそこは生来の小心者、ほどほどのものを選択した。
 ゴルフ場もこの料金では実質赤字だろうと思う。貧乏ゴルファーにはありがたいが他人事
 ながら心配してしまう。このゴルフ場運営会社は4〜5年前に倒産、現在は他の会社に
 経営権が移っている。倒産までは我々の仕事仲間が植木やコースの管理に当たっていた。
 倒産で仕事の代金が焦げ付き酷い目にあったこともよく知られた事実である。

 

6/10(木)曇り

 第2圃場 キャラの刈込み手入れ
 キャラの造形樹が10本ほどあるのでそれの刈込みをした。新芽がまだ柔らかいこの時期に
 刈込むのは日焼けを避けるためだ。キャラは寒い時期の移植や強い枝抜きには強いが
 暖かい時期のそれにはすこぶる弱い。夏の晴れ上がった時に刈込みなどすると日焼けを
 おこして表面が枯れ込んでしまうことがあるので梅雨のこの時期に手入れをする。今だと
 梅雨が終わり晴れ上がる頃には切り口から新しい芽が吹き出すようになる。

 

6/9(水)曇り夜雨

 第4圃場 クロマツの手入れ

 

6/8(火)曇り一時晴れ

 AM 第4圃場クロマツの手入れ PM 第1圃場コニファー掘り他青梅 「白加賀」
 朝方の上天気も10時過ぎにはすっかり曇って、いつ降出しても
 おかしくない程になってしまった。北東風が吹き肌寒くなり上着を
 着用しての作業となった。これはこの地方特有の気象で茨城県の
 鹿島灘沖からの冷たい風が吹き抜ける土地柄による。
 茨城・千葉北東部以外の関東南部の地方では逆に南風が吹き込み
 蒸暑くなったようだ。千葉県の銚子が夏でも涼しいのはこの現象
 によるところが多いと思われる。千島海流(親潮)と日本海流(黒潮)
 がぶつかるのがここ銚子沖で、様々な種類の魚が集まり、日本でも
 有数の漁場となっている。私の住む野栄町は銚子まで車で30〜
 40分の九十九里海岸に面した小さな田舎町である。
 今日の写真は青梅で白加賀という梅干用の一般種。梅雨に入って
 もうじき収穫期を迎える。

 

6/7(月)雨夕方晴れ

 雨で作業は休み
 今日も朝から雨で二日続きで休みとなってしまった。梅雨時だから仕方がない。ハウス内の仕事は
 あるが寝不足で労働意欲が湧かない。普段めいっぱい働いているので雨の日は緊張の糸が切れて
 どっと疲れが出てしまう。この季節は休みになる日が当然多い。三日連続なども珍しくはない。
 流石に3日目ともなると今度は休むことにも疲れてくる。仕事も休養も適度が良い。
 昼前に買い物を兼ねて街に出た。ホ−ムセンター等は結構人出があった。ウイークデイでも田舎は
 雨の日はかえって賑わう。農家や自営業で雨が降ると仕事にならない人が多くいるためだろう。

 

6/6(日)雨

 雨で仕事は休み
 朝から小雨状態で午後からは本降りとなり一時は強く降った。今日関東地方も梅雨に入った。

 

6/5(土)晴れ

 第4圃場 クロマツの手入れ
 今日もまたぴっかぴかの天気で暑い。暑いが湿度が低いので汗はかかない。それに手入れ作業
 なので重労働ではないので助かる。まして梯子の上にいると、海風が心地よく吹いて快適だ。
 そこはかとない磯の香りも漂う。田圃の稲の葉も涼しく揺れている。
 そんな中、スコップを持って汗だくの植木屋さんがこの畑の中にいる。隣町の植木屋さんだ。
 このお客さんは買った植木を自分で掘り取っていってくれる。今日は槇の木と五葉松を掘りに
 来られている。陽気は暑いしやぶ蚊には襲われるし本当に大変な目にあっているようだ。
 お客さんも色々で「庭先渡し」で買う人もいれば「畑渡し」で買う人もいる。
 庭先渡しとは生産者が植木を掘り上げてお客さんが取りに来た時に積み込みまで責任を持つ
 販売方法だ。一方、畑渡しとは堀上も何もしない、畑の植木をそのままの状態で売買する方法だ。
 もちろん畑渡しの方が堀上の手間賃分を安く見積もるので、お客さんは自分で掘ればその分は
 利益になる。生産者も忙しいときはその分は別の仕事が出来るので助かることになる。時によ
 っては、その逆もあるがそれはお客さん次第、交渉次第でいろいろだ。
 午後3時のお茶をご馳走した。汗をかいたから、美味しい 美味しいと言って何杯もお替りした。

 

6/4(金)晴れ

 第4圃場 クロマツの手入れ
 日差しが強い。真夏のようだ。入梅を前にしてこの晴天続きは何。
 やぶ蚊が発生してきた。雑記帳にも書いたが、この畑の南隣の畑には廃タイヤが山済み放置
 されている。それがやぶ蚊の発生源になっている。5月末から11月初旬までこの蚊に悩ませられ
 ることになる。一寸の虫にも五分の魂と言う。しかし人間を襲う蚊だけは例外、叩き潰すに何の
 しょく罪感も湧かない。仕事柄殺虫剤を撒いたりもする。益虫である蜘蛛やてんとう虫も害虫と
 見境なく殺戮してしまう。罪深い事だがやむを得ないとわりきるしかない。だから普段は極力
 無用な殺生は避けている。蚊にも本来罪はなけれども、こちらが丹精して作り上げた大事な血を
 持っていかれたのではたまったものではない。
 えっ、蚊が吸うくらい大したことないから大目に見ろって? そりゃ1匹2匹なら見て見ぬ振りも
 いいでしょうが、集団でくるんですよ。それにあいつら遠慮というものを知らないから厭になる。
 殺されても殺されてもやってくる。殺したくはないが仕方がない。痛し痒しだ。

 

6/3(木)晴れ

 第4圃場 クロマツの手入れ黄金マキ
 今日も麗しき天気となった。暑くもなく寒くもなく風もそよ風。こんな
 好日が1年のうちに一体何日あるだろうか。こんな日は作業も
 軽快だ。ハサミの音もこころよく響く。梯子の上は更に爽快だ。
 緑の木々に囲まれて人間の快調なバイオリズムは益々横溢する。
 今日の写真は黄金槇の若葉。槇の木には小葉の種類の羅漢や
 その黄金葉のもの。葉が角ばったカクバマキ。新芽が真っ赤に
 なるものなどがある。近年のカラーリーフのブームで槇の木まで
 葉色の美しさを求められるようになった。元々槇の木は新芽が
 美しいことで定評がある。今その萌黄色の若葉の最盛期に
 あたっている。この地方では槇の木の生垣が現在でも多い。
 右写真は本来の鮮やかな黄色が出なかった。カメラメーカーに
 よって色の写りに特徴があるので仕方がないとは思うが。

 

6/2(水)晴れ

 第4圃場 クロマツの新芽摘み
 よく晴れて湿度も低く爽やかな気候だった。昨日の雨が梅雨の始まりかと思ったが一転して
 このような好天で面食らってしまう。週間予報もがらりと変わってしまって比較的天気の良い日が
 続くようだ。関東地方の平年の入梅は10日前後だから今年もそのあたりになるのだろうか。
 昨日の雨で畑は充分に潤っている。乾き気味だったので今回も恵みの雨だった。暖かな気候と
 程よい水分があれば苗木はすくすく伸びるだろう。移植した木々も夏までには根を張って真夏を
 乗り切る力をつけることができる。現在のところ定植した苗木は順調に育っているようだ。10月
 までには見違えるほど成長していることだろう。整然と植えられた苗木を見守っていると何とも
 言い難く幸せな気分だ。彼らは自然の力で大きくなってゆくだろう。大地と太陽の恵みを受けて。
 人間は少しだけ手助けすれば良い。

 

6/1(火)雨後曇り

 雨で仕事は休み
 昨夜からの雨が昼過ぎまで続いた。植木のためにも人間のためにも良い雨だ。
 午前中は近所の植木仲間が来たり、資材屋さんに支払いに行ったりその他この時とばかり
 普段出来ない雑用を済ます。
 午後から隣町の友人の家に植木を持ってゆく。小さなログハウスを建てたのだそうで、その周辺に
 植える植木を頼まれていたのだった。庭も小さいので大きな木は植えられない。本人の希望で
 ガーデニング用の小さな花木を持っていった。持参した種類は、オリーブ フェイジョア 梅花ウツギ
 キンポージュ ヒペリカム 紅七変化柳 斑入りウツギ キングサリ アキシラリス(アメリカ岩南天)
 姫マサキ(金銀) サツキ ツツジ等だ。自分でもホームセンターから色々買ってきて植えてあった。
 本当に小さなログハウスだった。4人も入ればいっぱいになってしまう。彼曰く、物置兼用だと。
 彼の愛称はケンちゃん。ケンちゃんと言ってもケーキ屋でもクリーニング屋でもない。
 いつだったかおまえのともだちはみんなかわっているねえとおふくろがいっていたことがある。うう、
 そういわれればそんなきもする。まともなのはおれひとりかとうでをくんでかんがえこんだ。

 

5/31(月)晴れ後曇り                              このページのトップにもどる

 アカマツの手入れ
 五月も果てる。明日からは六月に入る。早いものだ。ついこの前、正月を迎えたような気がする。
 ここまで何をしてきたのか朧げだ。「過未無体」。実態があるのは今現在だけ。
 しかし、その「今」でさえ怪しげだ。今を生きる確証はない。仕事や生活の安定を希求しても
 仕事に安定など望むべくもなく、生活とて生身の人間の術、明日を保障すべくもない。
 この世には確実なことが幾つかはある。しかしそれらは人間が現実に生きてゆくが故において
 それを意識してもあまり意味を持たないもののように思われる。苦しみは厭だがさりとて
 楽しく生きようとも思わない。自らを客観視していることのマイナスを意識する時、他者との
 比較の無意味さを知りながらも冷厳な時間の経過を悔やむこととなるが、時間の経過こそが
 唯一の救いであるのかもしれない。
 今日は頭がボケッとして自分でも何を言っているのか解らない。いよいよ来たか!

 

5/30(日)晴れ高齢者特別養護施設の建設

 アカマツの手入れ
 今日は真夏の暑さになってしまった。湿度が高くボヤッとした蒸暑さ。
 気温30℃を越した地方も多い。ここにきてこの暑さ。ことしの5月は
 ぐずつき模様だったり、真冬から真夏並みの気温の幅があったりで
 気象的には異常さが目立った月だった。
 今日は日曜日なのでお隣の工事現場もひっそりとしている。田舎は
 土曜も日曜もウィークデーもあまり変わり映えしないが、流石に
 このような大きな建設現場の動向によって普段自覚しない曜日感覚
 をとりもどすことになる。

 

5/29(土)晴れ

 第3圃場 アカマツの手入れ
 畑を移動して今日から再びアカマツの手入れをする。ここは背の高いアカマツが多いので長い三脚梯子を
 使用しての作業。南風が強かった今日は油断すると吹き飛ばされるかと思うほどだった。
 高い木の手入れはクレーンの先端に取り付けたゴンドラに乗って作業するが、肝心のクレーンのリモコン
 が不調のためやむを得ず古い梯子をひっぱり出してきて使っている。
 この畑の南側では特養ホームの建設が進んでいる。一階部分のコンクリートを打ち終わり二階部の型枠
 作業に入った。トンチンカンチン、ジージーガーガーと騒々しい。
 畑の北側では養鶏場の建設が始まった。バックホーが唸りをあげている。これまた五月蝿い。ラジオも
 ボリュウム目いっぱいだが半分くらいしか聞こえない。中国人が大きな声で話している。彼らはこの養鶏場
 に正規のルートで入ってきている。もちろん「研修」の名において日本に来たのだが事実上の出稼ぎ目的
 である。中国では彼らのような人が沢山いて順番待ちをしているのだという。
 この畑もこの二つの大きな施設に挟まれてしまって息苦しくなってしまった。農作物の生産現場としては
 環境が悪化したことになる。将来何らかのトラブルが発生しなければいいが。農地と隣接施設のトラブル
 の例はこの地方でも枚挙に暇がない。純粋な農家同士であれば多少のことは分かり合えるが、拠って
 立つ土壌が異なれば双方の認識の溝はなかなかに埋め難い。


 

5/28(金)晴れ

 植木組合のゴルフコンペに参加 仕事は休み
 初夏の日差しに腕が真っ赤に日焼けしてしまった。仕事では長袖シャツを着用しているので
 今日のような半袖ポロシャツの時は一気に焼けてしまう。今はヒリヒリ状態だ。顔は真っ黒だが
 これはいつものまま。年中野外作業なので長い年月を重ねた結晶のようなもの。日本にいるから
 日本人に見えるが、どこぞの国へ行ったなら現地の人と何の違和感も無く溶け込んでしまいそうな
 そんな人たちが勢ぞろいしたいつものコンペだった。
 仕事仲間が植木の管理に出入りしているゴルフ場なのでよく利用している。開場6〜7年というところ
 なので、まだまだ植栽された植木が馴染んでいない面がある。補植も随時おこなわれているが
 周囲の景観に溶け込むには暫く時間がかかりそうだ。
 年々勢いを増す植木もあれば、がれてしまって萎んでしまいそうなものもある。手入れが良く行き届いた
 もの、逆に伸び放題で見る影もないもの。仕事柄植木の観察をしながらのゴルフだ。あの木はどこそこ
 のお宅にあったものだとか、この木は誰それが運んで来たものだとか、良いの悪いの高いの安いのと
 それはもうかまびつしい。前がつかえてしまって2組3組たまってしまったらもう大変。わいわいがやがや
 ああだこうだですべったころんだ。隣のかあちゃんがどうだの飲み屋のねえちゃんがどうしたのと始まっ
 て手が付けられなくなる。年代が上になるほど口達者。元気すぎて今時の60代は困ったものだ。

 

5/27(木)曇り

 アカマツの手入れ

 

5/26(水)晴れ

 コニファー掘り アカマツの手入れ老鴉(ロウア)柿
 やや蒸暑さのある陽気。風が強めなので幾分相殺される。
 朝 注文のブルーヘブンを10本堀上げる。今日の注文も少量のものだ。最近
 このようなものが多い。ドカンと大きなものが舞込まないかと心待ちにするが
 とんと音沙汰なし。何処も植木の動きは低調のようだ。近くの造園工事業者も
 仕事が無いらしく自社圃場内で手入れや植替えの作業などをしている。
 従業員が何人もいるので外の仕事がないと食込み状態となり大変厳しいよう
 だ。我が家のように家族労働のところは何とかなるにしても現金が入って来
 ないのでは如何ともしがたい。いずれ行詰まるのは目に見えている。
 こうなったら、頼みの綱はサマージャンボにロト6にサッカーくじにおみくじ・・・
 競輪競馬競艇パチンコマージャンボウリング・・・
 飲む打つ買うの三拍子 いずれもやらないこの私 甲斐性なしと人の言ふ
 今日も畑で暇つぶし カラスが一羽飛んで来て確かアホウと鳴いたよな・・・・。
 右写真はロウア柿。老いたカラスの柿(老鴉柿)と書きます。
 その他、ロウヤ柿と言ったり老翁柿とかいろいろです。

 

5/25(火)晴れ

 消毒
 各圃場への農薬散布作業をした。東よりの風がやや強かったがそれほどの障害にはならなかった。
 まだ病害虫の発生はあまり見られないが予防の意味合いでの消毒。新緑のこの時期は病虫害が
 出易いので細心の注意が必要となる。ひとたび発生したらもうアウト。もう元には戻らない。
 美観が勝負の商品性であるから定期的な防除作業は欠かせない。
 使用農薬 オルトラン水和剤 トップジンM水和剤 1000倍希釈液

 

5/24(月)晴れ

 ツバキ掘り 第4圃場 アカマツの手入れ
 久々によく晴れた。5月らしい爽やかな日和となった。気温も湿度も申し分ない。
 瑞々しい若葉が光り輝いて畑の隅々まで生命が満ち溢れている。薄い緑 淡い黄色 薄紫 ブルーもある。
 モッコクの若葉は淡い紅茶色。白露錦は白とピンク。銀色に揺れる葉はオリーブ フェイジョア、ギンドロ。
 ありとあらゆる木々が若く生命力に溢れた新緑を競っている。青い空、白い雲、輝く太陽、野鳥の囀り
 美しく感動的なロケーションである。この世が天国であることを実感する。残念ながらそれは「自然」だけを
 見ればの話しだが。人間社会は様々だ。本来は人間も含めたものが「自然」なのだろうが、罪深い人間は
 勝手に地獄を創り出してしまっているところがある。その全ての根源が仏教では人間の「欲望」にあると
 言うのだが、「欲望」こそ人間社会の進歩の原動力であることも確かな事。・・・・・出家でもしてみようか。
 でもそれは単なる逃避にならないか。などと、うん十年前は考えていた。今、俗世に塗れ不善の数々、
 仏の道からは一番遠い存在となってしまった。
 しかしながら、あの頃よりは意気軒昂な現在の自分がいることの不可思議。俗人もここに極まれり。

 

5/23(日)曇り夜雨

 第4圃場 アカマツの手入れ
 今日も昨日に続き肌寒い。風が弱い分だけはましだった。
 天候不順が続いている。5月に入ってからすっきり晴れた日が一体何日あったのだろう。これだけ寒い
 日の5月は始めての気がする。梅雨時にはこのような寒さも時折あるが、夏を思わせる陽気が多いのが
 今頃の特徴であったはず。昨年の夏も天候が変であったが、今年ももうすでに台風が来たりと何かと
 不安定な昨今の気候である。暑いと言っては文句を言い、寒いと言っては文句を言い、とかくに人間は
 勝手なものだが、天候と経済が密接な関係にあるのも事実。季節季節のめりはりがあるところで
 消費が順調に推移する。週末や祭日の荒天も消費に大きく作用する。昨日今日はどうだったろうか。
 消毒もしたいが天気が定まらないので見合せている。早く順調な天候に戻って欲しいところだが畑は
 ぐずつき模様のほうが乾かなくて好い。痛し痒し、あちらを立てればこちらが立たず。とかくこの世は
 住み難い。

 

5/22(土)曇り

 第4圃場 アカマツの手入れ
 肌寒い終日であった。北東風が強くまるで冬に戻ったかのようだ。午前中は震えながらの作業だったので
 午後からは防寒服を着込んで臨んだ。

 

5/21(金)雨後晴れ

 AM 休み PM アカマツの手入れ
 心配だった台風2号は千葉県の遥か海上沖を通過した。小さく弱い台風だったので風もそれほど強くは
 吹かなかった。鉢物が少し倒された程度で、これ位は日常の強風でもよくあることで被害は全く無かったと
 言える。ホッと一安心。午前中の10時近くまで雨は残ったが午後からは青空が急激に広がった。
 午前中の肌寒さから午後は蒸し暑さに変わった。台風一過の典型的な天候回復となった。
 畑で手入れ作業をしていると、お客さんが来てアカマツの商談となった。町内の植木仲買の方だが
 双方の希望価格に開きがあり残念ながら不成立となった。商談の対象となった植木が比較的上物で
 あったため、こちらも少し強気で臨んだ。いくら不景気の折とは言っても良い物はそう簡単に作れるもの
 ではなし無理をしてまで販売しなくともこの先買い手はいくらでも付きそうな品物ではある。
 お客さんの方も厳しいのは確かだ。少し無理をして仕入れをすれば直に採算に響くから最近は本当に
 シビアになっている。そんな訳で近頃はお客さんが来てくれても中々販売までには結びつかない。
 少量の小物植木の注文はあるのだが、値の張る大物植木はめったに売れない。

 

5/20(木)雨

 ハウス内の除草他
 昨日の午後からの雨が夜通し続き、今日も降ったり止んだりの状態が続いた。
 台風がこちらに向かっているようだ。5月の台風は珍しい。この時期にこんなものに来られたら大変だ。
 今は新緑の時期であり枝葉が伸び盛りの時であるから台風が来られたら若い枝葉はひとたまりもない。
 まして、この地方は海岸沿いであるため潮害による作物への被害は甚大となる。台風には過去に何度も
 手痛い打撃を被っているので来て欲しくないとの願いは切実なものがある。
 5月という季節のイメージからは程遠い今年のそれである。このところ曇りや雨の日が多い。
 今年になって雨量が例年よりかなり少なめであったからここに来て一挙に釣合いを取っているのかもしれない。
 畑は充分潤っているし、地下水位も平年のレベルまで戻っている。雨も欲しいときにはなかなか降らずに
 必要がなくなるとかえって降るようになる。平均しては降ってくれない。
 このようなぐずついた天気なので、今日はビニールハウス内にもぐりっぱなしの一日だった。草が出て
 それが大きくなってきたので除草作業だ。畑とは違ってポット物が並んでいるので仕事がやりずらい。
 植木を移動しながら草を取ってゆくので時間がかかる。地表に敷いてあるシートにもゼニゴケが付いてしまって
 それを剥がすのがこれまた一苦労だ。それでも今日のような肌寒い日はハウスの中は天国だ。雨も風も
 あたらない。ラジオは軽快に響いている。

 

5/19(水)曇り後雨

 第4圃場 アカマツの手入れ
 今日からアカマツの新芽摘み作業を始める。新芽摘みと言っても刈込み用の大鋏を使って一気に
 新芽を刈り取ってしまう。この方法については昨年の今頃の日誌にも書いた。これは新芽が伸びきったこの
 時期にだけ可能な方法で樹勢の衰えているものでは余計に弱ってしまうので比較的樹齢の若い樹を中心に
 施すやり方だ。しばらくこのアカマツの手入れが続く事になる。
 朝からのどんよりした曇り空も、午後2時くらいには次第に雨を落とすようになった。今日は天気予報も
 ズバリ的中で、急いで三脚梯子を撤収して帰宅した。その後ハウス内の雑作業を夕方近くまで。

 

5/18(火)曇り

 友人たちと4人でゴルフに行き、仕事は休み
 3ヶ月ぶりのゴルフだった。春の忙繁期も過ぎて気分的には余裕の持てる季節
 になったのでゴルフも心置きなく楽しめる。ゴルフ場も緑が濃い。気候的にも
 一番良い時期なのでお客さんも多い。それに今日は最安値の料金設定の日
 なので余計に混んでいるのだろう。4590円のプレー費はこの時期だとあまり
 出ないので我々もここぞとばかりに予約したのだった。これに昼食代をプラス
 しても6千円台前半であがることになる。これで一日贅沢な気分で過ごせるの
 だから心身ともにリフレッシュだ。スコアのことは言うまい。たかが2ケタ3ケタ
 の数字のこと。何事も数値化しなければ収まらない現代社会から一時的にも
 隔離されたこの自然の中に身を委ね遊ぶのもゴルフの目的のひとつだろうか
 ら。 「非日常」とは正にこの事で、仕事も浮世の大事もみんな忘れて、大の
 大人が白い小さなボールをおっかけ廻して喜んでいるのだから正気ではない。
 午後4:30には帰宅した。帰ったら早速現実が待っていた。うっかりして
 お客さんに頼まれていた植木を掘るのを忘れていた。作業衣に着替えるのも
 もどかしく、畑に飛んでいったのである。

 

5/17(月)曇り斑入りハクチョウゲ

 AM 注文の植木掘り PM 第1圃場のポット苗の草取り及び施肥

 右写真は斑入りハクチョウゲ。小葉で白い額縁斑が美しい。花も純白。

 

5/16(日)雨一時曇り

 昨夜からの雨が続いて、今日は作業は休みとする。

 

5/15(土)晴れ

 コンテナ植木の植え替え
 ポットや鉢植え物いわゆるコンテナ植木の植え替え作業を行った。一廻り大きいサイズのコンテナに
 植え替える。種類は様々で今春に売り残したものが多い。容器の中で根が詰まってしまった物は鋏で根を
 切断調整をする。その他 目的のサイズまで成長しなかった物も合わせて植え替える。
 一段大きいサイズの物に替えると植木が活き活きと見えるから不思議だ。根も出来ているので直に伸びて
 くれるだろう。今年の秋又は来春の出荷を見込む。
 夜に中学の同窓会開催のための会合に出席。懐かしい顔が10名ほど集まった。
 今年の八月に開催が決定。前回からは20年近く経っているので現住所名簿も紛失、準備が大変そうだ。
 同窓生の人数は5クラスで200人弱だったと思う。出席人数を100名と予定したがどうだろうか。
 この同窓会、以前は選挙目当てに使われた経緯があるが、今回もその臭いが微かではあるがしないでもない。
 同窓生でもない立候補予定者が一席ぶちあげると言うやつだ。上下関係や利害関係のないのが同窓生の
 良いところだが、政治や思想を持ち込まれたらこれはいただけない。

 

5/14(金)曇り一時晴れ

 コニファー掘り 消毒
 AM 問屋さんの注文のブルーヘブン他のコニファーを堀上げた。このブルーヘブンは2年前に根廻しを
 かけたものなので根は現在が最良の状態で掘り取りも楽に出来る。コニファーはこの時期だと移植には
 やや難が有るがこの良い根ならば全く問題ない。コニファーはほとんどの種類が本来は丈夫な樹木なので
 寒い時期の移植なら少々の根の悪さでも平気だが、気候が暑くなってくると結構弱いものも目立つ。
 PM 各圃場のヒイラギ類やロウア柿等の消毒をする。ヒイラギの新芽には虫が付き易い。月に一度の消毒
 ではとても間に合わない。虫が付いたなと思ってから数日もすると取り返しがつかないほどになってしまう。
 使用薬剤 カルホス乳剤 トップジンM  夕方ハウス内消毒 オルトラン水和剤 ベルクート(フロアブル)

 

5/13(木)曇り

 第1圃場 ポット苗の施肥 ツツジ苗の定植
 ポット苗に緩行性の化成肥料を施す。中粒のもので数ヶ月間効果が持続するもの。
 ツツジ苗は20cm程に育ったもので来年出荷予定。

 

5/12(水)曇り一時晴れ

 イチゴノキ苗のポット移植
 朝のうち晴れていたが後は曇ってしまった。昨日は30℃を越した地方も多かったが、今日は10℃以上も
 下がって、その気温差が激しすぎる。鉢物の乾き具合も昨日と今日では雲泥の差だ。昨日は夕方までには
 若葉が萎れてしまったものも多かったが今日はほとんど乾いていない。
 今日で挿し木苗のポット移植も一段落してホッとした気分。細々した作業は残っているが気の急く仕事は
 それほどないので少しは心に余裕も出来ようというもの。相変わらず忙しいには違いはないが。

 

5/11(火)晴れ

 植木市場へ行く
 今頃は午前4:30にもなると明るくなる。清々しい朝の到来だ。木々が大きく枝を伸ばし、むせかえるほどに
 新緑が迫ってくる。何処も彼処も緑が溢れている。彼らは正直だ。どの木もどの木も例外なくこの季節には
 枝葉を広げる。まるで申し合わせでもしているかのように。彼等もまた生存競争なのだろうが、自然は無用な
 殺生が無いところが良い。あらゆるものが躍動する季節だが、麦だけは黄金色に染まりつつある。冬場に
 青々としていた麦は季節に逆らうかのように今「実りの秋」を迎える。
 連休後の市場は出荷量が激減した。4月の3分の1の量だ。これは毎年のパターンで、落葉樹がほぼ姿を
 消したのと、新芽の季節なので移植が不適な時期にあたるためだ。それに花物の季節も峠を越えた事と
 最需要期が3、4月であるため等によるもの。五月下旬から梅雨時にかけて再び出荷量は増えるが、連休前
 と比べればかなり少ない。つまり植木の本当の需要期と言うものは、1年の中でも秋季のそれを含めても
 極めて短期間であると言える。 <一年を二十日で暮らす良い男> 植木屋も二十日で暮らせたら良いが。
 「良い男」と言えば今は「ヨン様」らしいが、私にはヨン様の何処が良いのか解らない。ヨン様より竹中直人の
 ほうが余程いいと思うが・・・。 どういう比較かって? どういう比較と言われても・・・ 個人の嗜好の問題だし
 ・・・ そう、役者の幅の問題。 竹中直人は何でも出来そうだ。 ヨン様は「冬ソナ」しか出来ないのでは?
 と言ったら、世の奥様方に叱られそうだから、ヨン様はかっこいいと言っておこう。(顔だけなら俺だって^^)

 

5/10(月)雨後曇り

 待望の雨が降った。昨夜からの雨が午前中いっぱい降り続いた。
 大雨ではなかったが長時間降り続いたので雨量もまとまったものになった。一回の降雨量としては
 今年になって一番だと思う。これで畑も充分潤った。そして百姓の心も潤った。何よりも雨は嬉しい。
 今日は仕事も休み。普段の仕事の疲れと緊張感が解けての脱力感で逆に疲れが一挙に出てしまった。
 パソコンの前に座ってもせいぜいインターネットを少し見るだけで肝心の自分のHPの更新も思うにまか
 せない。この日誌を更新するのがやっとの毎日なので今日のような日に他のページを更新したいのだが
 その気力が湧かない。寝不足も手伝って今日一日をボケ〜としってしまった。
 雨に濡れる新緑はまた一段と美しい。生命力が光輝いているようだ。地球上は生命に満ち溢れている。

 

5/9(日)曇り夕一時雨

 AM イチゴノキ苗のポット移植 PM 市場出荷の積込みオダマキ
 降りそうで降らない。今日も時折小雨が舞ったが人間も濡れるほどではない。
 畑は場所によってはカラカラになってしまった。夕方は雨になったがそれも
 1時間ほどで止んでしまった。予報では明日にかけて雨となっている。今回も
 空振りとなってしまったら何としよう。薄い雨雲だと箱根の山で堰き止められて
 関東平野は雨が降らないパタ−ンとなる。箱根の山を4〜500メートル削ったら
 どうなるか。雨は降るし富士山もよく見える。東名高速も走り易くなるし燃料の
 削減にもなる。ただ箱根駅伝の興味は半減するだろうか。
 今日は書くこともなかったのでつまらぬ事を書いた。書いた後で書かなければ
 良かったかと反省したがせっかく書いたのでUPしてしまった。お詫びのしるしに
 今庭に咲いているオダマキの写真を一枚。

 

5/8(土)曇り後晴れ

 AM 市場出荷のモッコクとトキワマンサクを掘り上げる。
 PM イチゴノキの挿し木苗をポットに移植する。この箱挿し木苗はもうとっくに若葉を開いてしまっている。
 移植の適期を1ヶ月も過ぎてしまった。忙しさにかまけて他の作業を優先させてしまっていたから今になって
 やっと順番が廻って来たということになる。挿し木箱から抜き出す時に根を傷めてしまう事も少なくない。
 そんな苗は新芽が萎れてしまうことになる。最悪枯れてしまう苗も出てくるので慎重に移植の作業をしなけれ
 ばならないので気を使う。枯れないまでも移植後再び成長を始めるまでかなりの期間を要する事にもなりかね
 ない。イチゴノキはツツジ科だが一般のツツジの根とは違って荒いので途中で千切れる事もしばしばで厄介だ。
 昼に近所のお宅の葬儀に参列。隣り市の葬儀場で営まれたが、故人はまだ64歳だった。ビニールハウスで
 野菜を栽培する農家のご主人でまだ現役ばりばりだった。息子さんは会社員なので奥さんと二人で田畑を
 管理していた田舎では典型的な農家の方だ。死因は脳梗塞であったらしい。特別な病気があった訳ではなく
 突然の死去だった。
 人の生き死には誠に不思議なもの。自分が何時死ぬかは全く分らない。若いうちは誰もその心の準備をして
 いるものはいまい。この方も今すぐ自分が死ぬとは予測しなかったろうから普段特別の事はしていなかったに
 違いない。やりきれないことだが、死とはそのようなものなのかもしれない。
 人は己の「死」を認識できるものであろうか。肉体から遊離した魂が自分を俯瞰するというようなことが巷間いわ
 れるが、果たしてどうなのだろう。単なる人間の願望が脳裏に作用しての夢幻の体験としての伝聞だろうか。

 

5/7(金)晴れ

 市場出荷の小物植木掘り
 エレガンテシマ(コニファー) イチゴノキ 斑入りヒイラギ 他
 五月に入って始めてすっきりと晴れ上がった。正に五月晴れとなった。仕事をしているとかなり暑いが
 湿度はあまり高くないので汗を掻くほどではなかった。
 植木を掘っていると畑が乾いていることがよくわかる。5日の雨が雨量としては少なかった事を実証して
 いる。木々は新芽がぐんぐん伸びている時なので水分を一番必要としている時期なのだ。今日のような
 晴れの天気が続けば4、5日でカラカラ状態になってしまう。
 田圃は田植えも終わり水を満々と湛えている。早苗も無事に根付いたようだ。この苗が青々としてくると
 初夏の始まりだ。樹木の新緑も緑を増し雑草も生い茂る。そして日本の梅雨に入る。

 

5/6(木)曇り

 市場出荷の植木掘り
 AM クロマツとモチノキの枝物を各1本堀上げた。PM コニファー類を堀上げた
 寒いと言うほどではないが気温が低いので力仕事はかえってやり易い。この時季だと夏並に気温が
 上がる事がよくあるので、そんな時は汗は掻くし体もだるくなるので植木掘りは辛い仕事になる。
 明日は気温が上がる予報が出ている。暑くなると堀上げた植木の新芽が直に垂れ下がってしまう。
 根の良い物なら水を掛ければ短時間で立ち直ってくるが、少し根が荒れている物だと数日を要する物
 もあるので、この季節は堀上にも気を使うことになる。

 

5/5(水)雨後曇り

 午前中は小雨が降ったが午後からは曇り空に変わった。気温低し。今日は休日とする。
 未明に少し強い雨があったがその後は小降りで全体としては物足りない量だったが、これで幾分かは
 息がつけることになる。満足度50%だが0%の可能性だってあったから有り難いことである。先の事は
 先の事として、今を素直に喜ぶべきなのであろう。
 休日となればそれはそれなりにまた忙しい。普段出来ないことを一挙にやろうとするから大変だ。
 今日は街に出たが天候不順で人出も少なめだった。連休の最終日なので自宅養生の人が多いのか。
 時間がどんどん過ぎてゆく。休日は時間の経過が速い。


5/4(火)曇り

 挿し木苗木のポット移植(斑入りヒイラギ等)
 連休後半は天候が悪い。今日も曇り空で南の強い風が吹き荒れた。行楽には不向きな毎日だ。
 天気予報では雨が降る降ると言っていても実際は降らない。畑は結構乾いてしまっている。
 予報は今夜から明日に掛けて雨だがどうだろう。また今度も少しだけ降って終わるだろうか。それが
 今年の雨のパターンだ。今年は本当に雨量が少ない。雨だ雨だと言うから水掛を一日延ばしにしている。
 期待ばかり持たせていやになってしまう。ポット苗を植えた物や大物を移植した物などはあまり心配いらないが
 ツバキ等の根廻し物が心配だ。根が荒れてしまっていたものが多いから水分不足は直接の死活問題だ。
 テレビなどでは明日も晴れて良い天気になりますなどと言う。雨を心待ちにする者にとって大いなる違和感あり
 だが、一般の方々からすれば当然の思いには相違ない。まして休日は晴れた方が良いのもマクロ的に当然だ。
 夜だけ雨が降ってくれればと思うが、小学生でもあるまいし人間様中心の思考しか出来ないのでは宇宙人に
 笑われる事になる。ニンゲンハホントウニバカダナア・・・ァァァ・・・。(今日もバカが調子に乗って書いている)

 

5/3(月)曇り04 植木祭り4

 植木祭り第2日目
 今日も気温が低い。昨日よりは風も弱く少しは良いが、5月の気候には
 ほど遠い気温だ。今日はお客さんの出足が昨日よりも鈍った。昼前に
 ほどほどには賑わったが午後は閑散としてしまった。いつもの植木祭とは
 様相が一変している。これは近隣市町村でも同様の催し物があり、お客
 さんが分散してしまった結果にも因る。それでも午後5時近くまでぽつぽつ
 と来ていたから退屈するほどではなかった。
 売れ行きが芳しくなかった中でも今日はホームランが1本出た。
 右写真の黄色い葉の植木だが、これは一般に金キャラと呼ばれる新芽が
 黄金色に輝く品種だが、これの商談が成立した。高さ2m弱 横幅5m程の
 かなりの古木だ。この樹種は成長が極めて遅いので、ここまでに生育する
 には相当の年数を要しているということになる。
 値札は100万円が付けられていた。お客さんも定価では買わないから実売価格は、これを下回ることに
 なるが、それにしてもよく売れたものだ。この不景気でもお金持ちはいるものだと今更ながら気付かせてくれる。
 まあ、このような木は中々あるものじゃないから決して高いと決めつけられることではない。
 高級乗用車は500万700万の世界だ。それに比べたら植木は安いとも言える。車は10年したらポンコツだ。
 勿論これは個人の価値観の問題ではあるが、植木が好きなお金持ちにとっては植木とは安い物と思うだろう。

 

5/2(日)曇り

 野栄町植木生産組合主催の植木祭り開催
 気温がぐっと下がって冬に逆戻りしたような陽気になってしまった。北東風も強く防寒着なしではとてもいられない
 程の催事にはあいにくの日和だ。お客さんの出足も悪く例年より2〜3割の減少と思われる。この寒さでは花や
 植木を買う気分にはなれないだろうと思ってしまう。今日の売上も例年をかなり下回った。
 そんな中でも、季節物のツツジ類などはよく売れていた。造形樹は景気を反映して出品も少なかったのが特徴的
 であったが引合いも少なかった。一部設定価格を原価割れとも思われるほど引き下げたものは流石に売れた。
 草花は例年並近くまではいったのではないかと思われる。何れにしてもこの寒さには閉口した。

  

 

5/1(土)曇り時々晴れ

 AM 植木祭り準備 PM 挿し木苗のポット移植

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4/30(金)晴れ

 AM 注文のクロマツ掘り PM 植木祭り出荷準備
 午前中は植木問屋さんの注文のクロマツを2本堀上て配達した。午後は植木組合の恒例の植木祭りが
 5月の2日と3日に開催されるので、即売用の植木を準備する。種類は
 アカマツ オリーブ ヒペリカム アザレア セイブロックゴールド ロゼアリンドウ 白露錦 キンポージュ
 セアノサス(マリーサイモン) オガタマ(ポートワイン) 斑入りウツギ 房スグリ 西洋手毬(スノーボール)他
 植木祭りの会場は野栄町役場隣りです。お近くの皆さんどうぞお出で下さい。

 

4/29(木)晴れ

 圃場の消毒
 北東風がやや強かったが各圃場の消毒(全面撒布)を実施した。
 新芽に青虫が付き始めたり毛虫やアブラムシも一部に見られるようになったので害虫駆除と予防を兼ねて
 今年第1回目の消毒作業となった。使用薬剤 カルホス乳剤800倍液 ダイファー水和剤750倍液 3500リットル
 午後3:30頃終了した。いつもの時間 いつもの使用量だ。同じ面積を同じ人間が掛けるのだから同じに
 なるのは当然のようではあるが、それにしてもうまく合うものだと何時も感心する。
 今日から大型連休の始まりだ。多くの人々が旅行や行楽に出かける事になる。景気もいくらか明るい兆しが
 出て来たと言う。皆さん沢山お金を使ってくれると良いが。植木も少しは買って下さい。

 < 白髪をうすむらさきに染し人港みらいの春の街ゆく   押本富美子 >  (押本氏は町内在住の歌人)

 

4/28(水)曇り後晴れ

 倒伏樹の立て直し 挿し木苗のポット移植
 昨日の強風で倒されてしまった植木を支柱を掛けて直す作業をした。ツバキ コニファー等の
 根廻ししたものがやられてしまった。雨が少なかったので思ったほどの被害ではなかった。
 大きな木は影響がなかったし新緑も大きな被害はなかったので安心した。各畑を一回りして
 11時位には終了した。その後サザンカとツバキの挿し木苗をポットに植え替える作業をした。
 昼休みに親戚の植木屋にマホニア・チャリティーの種を貰いに行く。

 

4/27(火)雨降ったり止んだり

 荒れ模様の終日だった。朝から断続的に雨が降ったので仕事は休みとした。
 風も次第に強くなり鉢物も倒されてしまった。発達した台風並の低気圧の通過で各地とも風雨が強く
 春の嵐の様相だ。May Storm と言うには少し早いが、今年は季節が前倒し的にやってきているので
 もうそんな季節なのだろう。<花開いて風雨多し>この時季は若葉まで痛めつけられる事になるので
 強風は植物にとって大敵である。そして期待した雨は風のそれと反比例してそれほどの量ではなく
 落胆した人間が私を含めて世の中にどのくらいの人数いるのだろうとふと思ってしまった。畑の表面は
 潤ったろうが数日好天が続けばすぐに乾いてしまう事になる。これでは早晩水掛作業は必至となる。

 

4/26(月)晴れ

 第2圃場 ポット苗木植え ツバキ サザンカ 斑入りアオキ
 今年は年初より少雨傾向が続いている。雨の日も少ないが降ったとしてもスモークツリー(ロイヤルパープル)
 一回当りの雨量が少ないのが特徴のようだ。畑は乾燥状態が続いている。
 雨が無いので作業としては順調に進んでいるが冬場からこれまでに移植したり
 根回しした植木には好ましくない。完全な雨不足なら本格的に水掛を実施するの
 だが、時々は一時凌ぎ的な雨量があるものだから自然頼みになっている。
 天気予報によると明日は荒れ模様の天候だと言う。風は厭だが少しまとまった
 雨が欲しいところだ。
 今日で苗木植えは一段落した。斑入りアオキはサルフレアとピクチュラータ種。
 サルフレアが外斑でピクチュラータが中斑。今新芽が伸びて新しい葉を展開中。
 これからが一番美しい時だ。様々な樹木が芽吹き若葉のまぶしい季節がやって
 来る。1年の中でも最も植物が輝きを見せる時季だ。
 今日の写真はスモークツリーのアトロパープルと言う種類。真赤な若葉が
 一際目立っている。初夏には落ち着いた紫色に変わる。花も美しい。

 

4/25(日)晴れ

 第4圃場 ポット苗木植え 姫まさき マダムブライト スパルタン他
 昨日今日と気温が下がった。このところの暑さが一転してまるで冬が来たかのような体感温度だ。
 午後から西風が強くなり、夕方近くに苗木を植え終わり水を掛けていると寒さで鼻水が出てしまった。失礼(^^)。
 今日植えた苗木の姫まさきは園芸店にも普通に売られているのでご存知の方も多いと思いますが
 マダムブライトとスパルタンはどのような木か分る方は一般の人では少ないと思います。マダムブライトは
 ヒイラギの外来新種で斑入り種です。若葉は赤くなります。五色ヒイラギと言った感じです。スパルタンは
 コニファーの種類で葉は濃緑色でゴールドクレストのような感じです。貝塚の替わりに良いでしょう。
 この日誌に登場する樹木の名前が外国風のものが多いとお気づきの方もいらっしゃるでしょう。これも時代と
 言うものでしょうか、在来の樹木は人気低迷と言うか住宅の外観そのものが変化してしまったからと言うか
 需要が減ってしまっています。本来は昔からある定番の種類が気候風土にも合っていて丈夫で良いのですが
 近頃新種がどんどん出て、消費者もそちらに目を奪われる結果としてそうなっています。これは当然の事でも
 ありそれで良い事でもあります。新種と言っても大分昔に日本に入って来た種類もあります。このブームに
 乗ってカムバックして来たものも少なくありません。日本の夏の高温多湿に弱かったり、病虫害が付き易かったり
 して自然淘汰されてその土地の気候に合ったものが残ってゆくことになります。私たち植木生産者も作り難い
 種類を無理して育てている面があります。消費傾向に合わせて作るのですが、最近は新種が次々と出るやら
 人気のサイクルが異常に短いわで本当に迷ってしまいます。苗木を植えてから販売出来るまで3年5年と育て
 なければなりませんから、その内に世の中が変わってしまうということもよくあることです。
 このサイトは同業者が見る事を念頭に作っていますので一般の方々向けの解説は殆どしていませんが今日は
 少しだけ・・・。

 

4/24(土)晴れ

 第4圃場 苗木定植圃場造り及び苗木植え
 バックホーで整地し耕耘する。牛糞堆肥を敷き詰めて管理機でロータリー耕耘。
 植えた苗木の種類はイチゴノキ サニーフォレスト。
 今この地方では田植えの真最中です。今日と明日の二日間がピークで八割方の田圃が早苗で
 覆い尽くされます。

 

4/23(金)曇り

 AM 挿し木苗のポット移植 PM 第4圃場 ポット苗の定植
 植えた苗木は斑入りチャイニーズホーリー ブループリンセス いずれもヒイラギの種類。

 

4/22(木)晴れ

 AM 第1圃場 フェイジョアの移植他 PM 挿し木苗のポット移植ウノハナ
 フェイジョアはH2.0にも育ってしまい、枝が込合ってふけてしまったものを
 移植した。商品価値が下がってしまったので処分しようと思っていたが
 市場値が思いのほか高かったので移植して再生させることとした。
 午後から挿し木苗の白花万作と斑入りチャイニーズホーリーをポットに
 移植する作業をした。
 今日の写真は卯の花。ウツギとも言う。第3圃場に数株残っているものを
 今日撮ってきました。シンプルで清々しい花だ。
 「樹木花木」のコーナーで紹介しているロゼアリンドーと同じユキノシタ科。

 < 卯の花をかざしに関の晴着かな  曾良 >

 芭蕉と曾良が奥の細道に旅立ったのは1689年の春の事。白川の関に達する頃は
 この花が満開の時季だったということになる。< 月日は、百代の過客にして・・・>

 

4/21(水)晴れ

 第4圃場 クリスマスホーリー ツバキの根回し 白花万作(フォザギラモンテコーラ)苗木植え
 昨日に続き夏のような暑さだった。湿度が低いので汗は余りかかないが日陰が恋しいくらいだ。
 クリスマスホーリーは花が終わり新芽が伸びてきた。やや遅くなってしまったが秋の出荷の為の
 根廻し作業をする。ツバキは来春に向けての作業だ。白花万作の苗はポット物なので植え付けて直に
 成長が見込める。今花は終盤で新葉が出始めたところだ。瑞々しい若葉は気持ちが良いものだ。
 今日の市況。コニファー類が下がった。斑入りヒイラギ オリーブ ヒイラギナンテンは高値。
 枝物は安値がまだ続いている。その他希少価値的なものは堅調な相場となっている。全体としては
 やや安値ながらも樹種によっては将来に望みを繋ぐことが出来る展開となっている。

 

4/20(火)晴れ

 第3圃場 アルミゴールドの間引き移植 クリスマスホーリー モクセイの根廻し
 昨夜降雨あり。雨量も適度で正に恵の雨となった。このところの雨不足で畑は乾燥気味だったので
 誠にタイムリーなものだった。雨は本当に嬉しいものだ。

 

4/19(月)曇り

 埼玉の植木市場へ行く

 

4/18(日)晴れ

 AM 第1圃場 水掛 PM 市場出荷の積込み

 

4/17(土)晴れ

 第3圃場 苗木植え ツバキ サザンカ他

 

4/16(金)晴れ

 第4圃場 苗木定植圃場作り モチノキの移植

 

4/15(木)晴れ

 市場出荷の枝物掘り及び手入れ
 午前中第3圃場のクロマツとアカマツ各1本堀上げる。午後からはそれらの手入れをする。
 マツはもう芯を大分伸ばし始めた。これも例年より早いようだ。季節が早め早めと動いている。
 第3圃場の隣りでは高齢者特別養護施設の建設が急ピッチだ。毎日沢山の職人さんが働いている。
 畑で仕事をしていると型枠大工の親方が話し掛けてきた。この建物が出来たら風避けになって良いでしょうと
 言うのだ。この辺りは海岸に近いので潮風が植木に悪影響を与えることを指している。
 とんでもないと私。樹木による防風なら風を柔らかく受け止め強風もすんなりとかわす事が出来るがコンクリート
 の建物ではいわゆるビル風で建物に当って跳ね返された風が思わぬ方向から吹き寄せて一定しない。風が
 廻されると言うやつだ。突風になったりもする。畑の植木に良い事はない。施設が出来あがったら植木の消毒
 撒布もやりづらくなるだろうと予想される。周囲は全て田圃や畑だから農家としては何かと気を使う事になる。
 この親方にこにこして話好き。こちらが訊きもしないのにべらべらやっている。「おらほおもよしごどがねえがらよ
 やすぐとったあだよ」と問わず語りだ。翻訳すると「私達も仕事が無いので安い価格で請け負った」と言う事。
 公共事業に近い仕事だし儲かるだろうなあと思っていたが下請けはやはり厳しいようだ。
 この地方の方言についてはNosaka Walkerが面白い。

 

4/14(水)曇り夜小雨

 AM 問屋さんの注文のツバキ掘り他 PM 市場出荷の小物掘り

 

4/13(火)曇り

 市場出荷の小物植木堀り
 コルムナリス スターダスト ロブスターグリーン ブルーヘブン 

 

4/12(月)晴れ

 各圃場の除草剤撒布
 雑草が大きく育ってしまった。もうこれ以上待てないと思い除草剤を撒布した。
 今年の第1回で例年よりやや早い。それだけ今年は暖かいのだろう。事実今日の気温も初夏のもので
 群馬県の館林では28℃の夏日を記録したそうだ。10時と3時のお茶も今日はさすがに木陰に入った。
 緑陰を渡る若葉風が心地よい。天気良し、気温良し、木々の緑に囲まれてこんな時のお茶はすこぶる美味い。
 このお茶、100gで600円、静岡の製茶工場から直接送られてきたものでなかなか上等。他の1000円以上の
 製品にも負けないくらいだ。茶菓は何がいいかなぁ・・・。おせんべいの豆の入っている奴 あれがいい。
 気候が良くなってくるとバナナなども食べたくなる。初夏には夏ミカンもいい。明日はリュックを背負って遠足だぁ。

 

4/11(日)晴れ

 埼玉の植木市場へ行く
 出荷量は先週より若干少なめだった。皆ここにきて息切れしてしまったか。造形樹も少ない。
 季節柄ツツジの出荷が多い。色とりどりの蕾が美しい。モミジも新芽が鮮やかだ。

 

 

4/10(土)晴れ

 AM 第4圃場 沈丁花の移植 ツバキの根廻し PM 市場出荷の積込み
 沈丁花は花は既に終わって新しい葉を出し始めた。少し遅くなったが間引き移植を行う。
 沈丁花は今年高値だった。これまで安値だったのと病気が付き易いので生産が減ってしまったためと
 思われる。こうなると数年は高値が続く事になる。今年の相場を見て生産者は再び作り始めるだろうから
 三年先はまた生産過剰で安値となるだろう。これがよくあるパターンなのだ。では我家では今年はどうするか。
 昨年は挿し木を見送ってしまったがやはり今年は挿し木をするだろう。相場が良いとなれば見過ごす訳にも
 いかないだろうという事になる。これが普通の人間の心理だと思う。ただ時代も変わった。昔のように一攫千金
 を狙って大量に作って勝負を掛けるような事は誰もしなくなった。それが正しい選択というものであろうと思う。
 人間は極めてのろいテンポだが確実に賢くなってゆく。バブル経済崩壊以後それは特に顕著に感じる事だ。
 バブル経済の拡大そしてその崩壊が人々にもたらした教訓はあまりにも大きかった。あのまま突き進んだら
 どうだったろうか。国民全員が大金持ちにはなっても決して幸せな世の中にはならなかったのではないか。
 ずっと以前、日本は太平洋戦争に負けて良かったとよく言われていた。それが正しいかどうかは判らない。
 ただそれは結果として良かったということではある。バブル崩壊も結論を出すにはまだ早すぎるのだろう。

 

4/9(金)晴れ時々曇り

 市場出荷の小物植木掘り モチノキ 白花万作 ヒイラギナンテン ロウア柿
 白花万作は花が咲き始めた。開き出すと満開になるのはアッと言う間だ。販売期間も短くなる。これが
 最後の出荷となるだろう。ロウア柿は葉を広げ始めた。うすい緑のまだ頼りない若葉だ。このロウア柿は
 とても丈夫な樹木で、この時期に堀取りしても傷む事は無い。他の落葉樹だと若葉時はかなり根の良い
 ものでないと傷んでしまうことが多い。ヒイラギナンテンは今が花の盛り。淡い黄色の壷状の花を沢山付けて
 いる。あまり目立つ花ではないが風情があって良い。女性に例えれば、可憐で控えめで気品があって繊細で
 優しくて思いやりがあって・・・って、おいおい。自分の好みを言ってどうする。第一今時そんな・・・ねぇ^^。
 午後になって急に注文が入り急遽対応する。少量なので間に合わす。夕方お客さんが来て松の商談。
 双方の見方にかなりの隔たりがあって持ち越しとなってしまった。少し以前ならお互いが歩み寄って何とか
 なっていたのだが今の時代本当にシビアだ。

 

4/8(木)雨後晴れ

 明方からの雨が10時近くまで残って、午前中は休みとした。このところ雨が多いが今回の雨量は
 極少量だった。仕事仲間が訪ねて来たりしてゆっくりしてしまった。
 午後から天気は急速に変わって上天気となった。挿し木苗のポット移植を行う。ヒペリカムと白花万作を
 それぞれ18cmと13,5cmポットに植えつける。ヒペリカムは大きく新芽を伸ばしてしまった。白花万作も
 蕾を膨らませて一部葉を出し始めたものもある。移植の適期を大分過ぎてしまっているがこの時季は
 出荷の最盛期とも重なっているのでどうしてもこちらが後回しになってしまう。これも極めて大事な作業だが
 販売優先は致仕方のないところだろう。取り敢えずは現金の確保が重要。明日の愛より今日の恋だ。

 

4/7(水)晴れ

 市場出荷の枝物掘り アカマツ クロマツ ヒイラギ
 南風が強いが今日も良い天気だ。気候が良くなってくると鉢物も乾きが早くなるので水掛が大変になる。
 昼休みなどを利用して少しずつ掛けたりする。寒い時期は夕方の水掛は凍る恐れがあるため危険で
 出来なかったが、これからの季節は日も長くなるので夕方の日課としても可能となる。我ながら働き過ぎ
 のようだが、欲深い私はあれもしたいこれもしたいどうしたら儲かるかと寸暇を惜しむように動き回る。
 結果として苦労の種を背負込むことになる。馬鹿だねぇ。バカだからあまり物事を深く考えられる方では
 ない。だから休みが無くてもあまりストレスは溜まらない。本当は休みたい。休みたいが生き物相手では
 そうもいかない。やるべき時にやるべき事をしなければならないのが植物を育てる基本だ。
 今日の市況。今回は枝物の相場が上がった。コニファーは堅調だが種類によってばらつきがある。
 キングサリ フェイジョアが高値で驚いた。これらは一度ブームが去り生産も少なくなっているものだ。
 今回のは「残り物」を出荷したと言う状況だった。我家も生産を止めてしまっているから在庫は少ない。
 売れるのだったら作っておけば良かったが、市場の相場はあまり当てにならないから半信半疑だ。
 今の時代何が当るか分らない。樹木花木はとにかく種類が多すぎて何を生産するかの判断は難しい。

 さて、昨日の近所の造園屋さんの話の続きだが、独立してから町内の農家の人をアルバイトに雇って
 二人で仕事をしている。アルバイトとは言っても経験豊富で一人前の職人さんである。二人とも仕事は
 極めて丁寧な事で定評がある。効率を優先して団地などの小さい庭を次々に消化して行く昨今の植木屋
 とは一線を画して、こだわりと言うか信念のようなものを窺わせる仕事振りだ。この時代だから、どちらが
 お客さんにより必要とされるかは判らないが、本来はそのようでありたいと思うのだ。

 

4/6(火)晴れ

 市場出荷の小物植木掘り
 コニファー類 トキワマンサク フェイジョア オオデマリ
 春たけなわだというに植木の動きはいまひとつ鈍いようだ。植木の需要期は3月から5月にかけてが
 最盛期だから本来は今が活発な取引の中心である。気候的にも移植の最適期だけにそれなりの動きは
 あるのだが何か盛り上がりに欠ける。取引の数量的な減少に加えて価格も低迷したままだからWパンチ
 の様相だ。近所の造園屋さんも暇そうだ。昨年末あたりは随分鼻息も荒かったが今は音無しの感じである。
 今日もふらふらと訪ねて来ては、何か良い仕事はないかなぁとのことだった。仕事なら何でもしますよと
 言っていたから何でもするのだろう。法律に触れない範囲で、どなたか仕事がありましたらご連絡を!
 この親方、元はJR東日本の社員だった。何を血迷ったか一昨年50歳で依願退職。造園屋を開業した。
 若い頃から植木や園芸が好きで自己流ではあるが既に腕利き。10年程前から土曜日曜を利用して
 他の造園屋さんで修行を積んできた。そして目出度く独立した訳だ。修行先の造園屋さんからも仕事を
 貰っているようで中々頑張っていた様だったが、ここに来て一息ついてしまったか。これが自営業の悲しい
 ところだが今のご時世では仕方のないところだろう。長くなるのでこの続きは明日また書こう。

 このところ変なメールが沢山来るようになった。添付ものが多いので危なくてしょうがない。
 片っ端から削除していますが大事なメールを消してしまう事もあるかもしれません。
 メールを頂いた方には全て返信するようにしていますので、もしメールを出したが返事がないという方が
 居られましたら時間をおいてまた送信して頂けましたら幸いです。

 

4/5(月)晴れサニーフォレスト

 AM 問屋さんの注文植木掘り PM 雑用
 朝の内少し寒さはあったが日中は暖かくて穏かで爽やかな春の一日となった。
 午前中はコニファー等の注文品を掘り上げてお客さんのところに届ける。
 午後からは植木の根巻き資材などを買出しに行き、帰って雑草取りをしたり
 その他諸々の雑用を片付けたりと作業としてはまとまりのないものだった。
 右写真はヒイラギの外来種でサニーフォレストと言う種類。葉は小形で黄金色が
 鮮やかで繊細な感じをうける。苗木時成長はやや遅い。ガーデニング材に良。

 

4/4(日)雨降ったり止んだり

 埼玉の植木市場へ行く
 未明から雨となってしまった。小雨程度だが雨合羽を着用しての作業となった。
 気温も寒い。このところ暖かかったので余計に寒く感じる。雨合羽を着ての作業はとても辛いのだが
 野外で働く人間の宿命でもあるからやるしかない。前にも書いたが辛いと思うのは雨合羽を着るまでで
 いざ動き始めれば今日のような寒い日には雨合羽が防寒具にもなるので動き辛さを我慢すれば決して
 条件は悪いとは言えないのだ。とは言え、誰しも合羽を着たくないのが本音。「植木を下ろし終るまで
 降らないでくれればなあ」と同業者もつぶやいていた。雨の日の作業(行動)というのは人間本来の特質上
 と言うか動物全般にもあてはまるが基本的には無理があるのだろう。我々自営の者は今日のような
 どうしてもと言う時以外は休日としてしまってもいいのだが会社員や組織の人間はそうともいかない。
 事実、今日は日曜日にも拘わらず市場の社員は出社していつもどおりの仕事をしていた。勿論雨合羽を
 着用しての作業だ。通常土曜日曜は休みだが植木の最盛期でもありイベントの開催中でもあるので出社
 している訳だが、いずれにしても辛い思いは同じだろう。
 帰途はずっと雨の中。沿道の桜を車窓から眺めながらのドライブだ。雨の桜もまた風情があって良い。
 この雨でほとんど散ってしまうのではと思われたが、どうしてまだまだ頑張っている。満開を少し過ぎて
 ちらほら始めたところのようだ。
 春のせっかくの日曜日に雨となってしまって残念だ。園芸品の売れ行きに大きく拘わってくるだろう。
 雨合羽を着るくらい平気だが、消費が鈍ってしまっては何の為の頑張りだかわからなくなってしまう。

 

4/3(土)晴れ後曇り

 AM 第1圃場 施肥及びコニファーの根回し
 PM 市場出荷の枝物の手入れ及び積込み
 このところの気温の上昇で木々の芽は一気にふくらんだ。葉はますます緑を増してきた。
 枝垂れ桃は今が満開の時、ツツジも蕾が大きくなった。白花万作ももうすぐ開花だ。その他
 雪柳も今が盛り、スモモ類はもう散り始めた。これから先1ヶ月は花はなハナ・・・のオンパレード。
 まさに百花繚乱の春は来にけり。落葉樹の芽吹きも素晴らしい。生まれたての新芽は色鮮やか。
 自然が生み出す芸術は無理がないので素直に人間を感動させる。植物が確かに生きている事を
 実感させられるのがこの時季だが、現実を見れば雑草もいよよ勢いを増してきた。美しい花に
 感動している暇はないのが商売としての厳しさだ。
 夕方ハウス内消毒 使用薬剤 オルトラン水和剤 アドマイヤー乳剤 トップジンM水和剤 1000倍液

 

4/2(金)雨後晴れ

 午前中は雨が降ったり止んだりの状態で作業は休み
 午後は挿し木苗のポット移植 ヒペリカム他

 

4/1(木)晴れ

 市場出荷の枝物掘り クロマツ ゴヨウマツ ヒイラギ
 4月に入って本格的な春となって、植木の出荷も最盛期を迎える。
 木々が芽を動かし始めたので気忙しい季節となった。移植や根廻しは新芽が動き始める前に
 終了させるのが基本だが、出荷と畑の管理が同時進行なので中々最良の時季に必要な作業を
 行う事ができないのが実状だ。生産と販売を両立させるのは本来極めて困難な事に違いない。
 季節的に最盛期を迎えるが、この業界は動きが低調である。景気が上向き傾向と報ぜられるが
 そのような気配さえ感じられない。植木が売れ始めるのは世の中の景気がかなり良くなってから
 だから当分は期待できない。
 景気が振るわない中でも流石に今は植木の季節で、問合せや見積もり依頼はよくある。
 しかし、実際の販売には中々結び付かない。お客さんの求める品物の在庫がなかったり
 見積りの価格が折り合わなかったりと厳しい状況にある。
 そんな中、今朝問屋さんが来て、先日出した見積もりが先方のお客さんと合意に達したと言う。
 半分諦めていた案件だけに棚からぼた餅的な商談成立となって嬉しい限りだ。

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