四国のみちと遍路
                                                              
2015年5月9日【環20(四国一番の難所横峰寺へのみち)】

          
 今日は事前の予報とは違って、朝から雨が降っていたので予定変更である。当初の予定は、root20(大頭〜湯波休憩地〜古坊休憩地〜第60番札所・横峰寺)〜root21(第60番札所・横峰寺〜香園寺奥の院〜大谷池〜第61番札所・香園寺〜第62番札所・宝寿寺〜近藤篤山旧邸)と四国のみちを辿る計画だった。

 そんな計画とは違って、今の時期の相棒の横峰寺での印象は上掲の風景だったので、急遽、出掛けることとなった。

 
 何年か前に通った際は、正月休みだったのか係りの人がいなくて無料パスだったが、今日は有料道路の通行料金、1,850円を支払った。領収書には石鎚森林組合の管理とのことだった。7時半頃に、平野林道に入ったのだがもう降りて来る車とすれ違った。半時間足らずの走行で駐車場には既に10台ほどの乗用車が停まっていた。また参拝を終えて帰ってくる人達は若い人が多いのには驚いたのだった。

 
 参拝の前にワンカットだけは撮影し、一通り参拝を終えてからゆっくりと撮影タイムとした。やはり、土・日の参拝客は平日とは違っているんだ。それに、若い女性が多いのには、さらに驚く。

 
 境内には様々な可憐な花々が咲いていた。シロバナのクリンソウも咲いていた。雨模様の天候だが、山中の寺院らしく、霧が濃くなったり晴れてきたりしている。
 山門の近くで撮影していると、若い女性が「山門はどこでしょうか?」と尋ねて来た。濃い霧で見えなかったのだが、すぐ下にある・・・と答えると、連れの女性を呼ぶのだった。どうもツアーでの参拝客も大勢着いたようだった。

          
 私たちの参拝・撮影に掛かった時間は、一時間半ほどだった。撮影を終え駐車場に戻ると先ほどの二人連れの女性が「済みません、下まで乗せて頂けないでしょうか?バスが行ってしまって、いつ来るか判らないそうなんです」と言ってきたのです。小生はもちろん「いいですよ」と、下まで送り届けたのでした。
 それにしても、ここの送迎バスは一体、どういうシステムなんだろうか?バスでは「参拝の時間は10分ほどで・・」と言われたらしい。しかし、送ってきたら戻る時に客の人数も関係なく戻ってしまうし、下から行く客が無ければ迎えには行かないと云う。ちなみにバス料金は1,700円(現在は不明)という事だ。駐車場の売店の人に「香園寺まで歩いて降りたらどうですか?」と言われたようだが、この御嬢さんたちは歩くつもりはないらしい。帰路、車の中で話を聞くと「昨年から“四国霊場開創1200年”という事なので、休みを利用して回っている」と、関東から繋ぎで出掛けてきているとの事だった。



ちょっと 一息
 四国のみちには、二種類のルートがあります。今回、私たちが辿ろうとしているのは『環境省ルート』なのですが、もう一つの『国土交通省ルート』も指定されています。その国土交通省のサイトには
 
四国のみちとは...。
四国のみちは、歴史・文化施行の国土交通省ルート(約1,300km)と、自然志向の環境省ルート(約1,600km)。
 @歩くことを基本としながら、サイクリング等も行える「みち」
 A四国の美しい自然、得意な景勝地、四国霊場88ヶ寺等を広く巡りながら、四国を一周する「みち」。
 B失われていくへんろ道をできるだけ保存し活用する。
として定められているもので、上記理由により「四国88ヶ寺の巡礼ルート」としては大きく迂回し、遠回りとなる場合もあります。
 また、環境省ルートは、「四季を通じて手軽に楽しく、安全に歩くことができる自然歩道」として定められています。


              

 小生の頭を悩ましている困難な計画は、主に山間のコースの環境省ルートです。特にバスの便が無い山中のルートについては、未だ、予定が立たない状況です。