4月
3日【三重嶽】
おっちゃんも無事(?)退職となった。愛媛に帰ろうにも家を建築中なので、6月末までは大阪なのだ。去年の4月29日に行った時に、良い写真が撮れたのだが、三脚を忘れて手持ちだった為に、大きく引き伸ばすにはちょっとね・・・なのだ。それを今年も再チャレンジするつもりなので、どの木だったのかロケハンのつもりで三重嶽に決めていた。
そんな時、リウマチ仲間のひよこさん(去年からご夫婦で写真を撮り始めている)から愛媛に帰るまでに撮影ポイントを教えてとの電話があり、一緒に行く事になった。
比良トピアで待ち合わせをして、石田川ダムへ。車を一台停めて、あいのりで林道を落合まで。雪解けで道は荒れているものの通れる。最初の急登も難なくクリアして、植林帯を抜けブナが出てくる所で休憩。このあたりから雪が残っているが、程良く締まっているので歩きやすいが、雪の重みで折れた枝をまたいだり、まだ雪に埋まっている枝で登山道が塞がっている所を潜ったりして歩くのは疲れる。
天気予報は晴れだったし、さっきまでは青空だったのに、にわかに曇ってきて武奈ヶ嶽からの稜線の方から雪雲が来るのが見えた。だんだん雪も深くなり、雪が降ってきた。写真を撮るのには絶好のロケーションになってきた。
頂上が近くなり、尾根が広くなってきたあたりで出合った男性が「助かりました〜、落合から登ってこられたんですね」と話しかけられる。武奈ヶ嶽から縦走して来たとかで、頂上付近が吹雪いているし方向が分からなくなったらしく、道を探していたとの事だ。それにしても、武奈ヶ嶽からとは、早い。
頂上で記念撮影をして、先のブナの所へ行く。そこは、風が吹いては靄を吹き飛ばし、止んでは靄が漂って来る寒い寒い所だった。ブナの小枝が雪や風で折れて散乱し、春まだ遠い感じだ。
手もかじかんで来るが、こんなチャンスはそうはないと一生懸命に写したが、どうなっていることか・・・。
そう長くはいられないので、そこそこに下山する事にした。下山を始めてすぐに明るくなり青空も見えてきた。この時期にこんなに雪が残っているのも予想外だったし、山の天気はほんとうに分からないというのも実感した。
石田川ダムのトイレの所に朝から車が停まっていたが、その横にテントが張られている。頂上付近で会ったグループの方達が昨日からテント泊していたそうで、どうりで武奈ヶ嶽から縦走してきた割には早かったんだ。もう一泊して明日は大御影山へ行くとの事だった。
15日【小田深山川】
9日〜17日まで、おっちゃんの退職に伴い、ハローワーク、大阪で罹っている病気の病院転院の手続きなどいろいろ所用があるが、家がまだ出来てないので、ウィークリーマンション住まいになった。用事の合間を見て、撮影・渓流釣りに出掛けた。
4月10日
ウィークリーマンションから見える塩ヶ森がピンク色になっているので、ロケハンに出掛けた。桜は散り始め、シャクナゲは満開だった。
4月11日
前々から、一目五千本桜を見たいと思っていた。酒だる村から関屋山之内林道を西条市(旧・丹原町))に抜ける途中がそうなのだろうか? 吉野の下千本・中千本・上千本を見慣れているので・・・、これが〜?と思う。場所が違うのか・・・。その後、この間帰省途中に高速道路から見えた、色とりどりの花が咲いている所へ行ってみた。治山事業施工地の看板があり、「平成16年9月の台風21号の豪雨により、山崩れが発生し、大量の土砂や立ち木が高速道路を乗り越え下方の人家を直撃する大惨事となりました。」と書いてある。その手前の斜面が桜や、ミツバツツジ、朱色のツツジが咲いていて美しい。
その後、別子ラインを走ってみた。雨がぼつぼつ降り始め、ダムを越えて、筏津山荘に着く頃には大雨になった。おっちゃんが山荘に置いてあった山の本を見て「この本は、どこで購入出来ますか?」と、ご主人に聞いていた。「直接、本人(安森氏)に言って買うしかないね」との事だ。ここでは、コーヒーを飲んで引き返す。大永山トンネルを抜けると、濃い霧が出ていて、山桜も妖しく見える。ロケハンのつもりなのに、良い時に来たものだと喜んで写真を撮る。
4月12日
午前中に用事をすませ、おっちゃんがもう一度別子ラインに行こうと言い出したので、行く。昨日は花びらが綺麗だった山桜も、昨夜来の風雨に打たれて散ってしまっている所もある。やっぱり、一期一会ねぇ〜。
4月15日
13日はハローワーク、14日は病院。やっと渓流釣りの機会が持てた。久万へ上がると、山に白いものが、「この時期に雪なんて珍しいよね〜、どうりで寒いと思った」と、いつもの渓流へ。車が停まっていると別の場所へ移るのだが、今日は平日なので停まってない。思い通りの場所から渓に入る。渓流の岩の所にも山桜が咲いている。山桜に雪の写真は撮れたのだが、寒くてあまごもじっとしているのか釣果は今ひとつ・・・、それでも6匹釣れたので夜のおかずにはなったんだけどね。
16日、17日に徳島で同窓会があるので、私だけ高速バスで徳島の姉宅へ。おっちゃんは実家に泊り、17日の夕方徳島で合流して大阪に帰った。いつもの事ながら、事故渋滞に巻き込まれて予定より遅くなってしまった。
25日【蛇谷ヶ峰】
この時期、どうしても写しておきたい桜がある。チャンスは今回限りなので、堂満岳のイワウチワも写しに行きたいのだが・・・、そちらは愛媛に帰っても又来れるかもと、朽木に決めた。霜が降りている寒い朝だった。桜は“ひよこさん”の情報通りの満開だった。日が昇り、桜に光が当たるまで一時間位待って写した。
朽木側から登れるとなると、坊村から武奈ヶ岳か、大橋から奥の深谷へ行ってイワウチワかと思うが、カツラの谷も気になる。体力的には蛇谷ヶ峰だなと決めた。“生きものふれあいの里”は、どこも新緑とミツバツツジで華やいでいた。通行禁止の所は、新しく付けられた道を登った。ブナの大木の新緑が綺麗だ。谷を渡る所には、「ヒキガエルが産卵しています。足下をよく見て踏まないようにご協力をお願いします」と看板が立っている。
2、3年前に見つかった巨木のカツラへ行く分岐にも標識がつけられていた。そして、まだ芽が出てないだろうと思っていたカツラ谷の桂の木も小さな芽が出ていて青空に映えていた。
もう来れないかもと、しばらくカツラ谷でゆったりする。カツラ谷からの登山道では山桜の大木がちょうど見頃だった。
崖にイワウチワが咲いていたが、遠い。登山道では、ぽつりぽつりと咲いているだけだった。木道を登っても登っても、又木道があるっていう具合で身も重いが足が重い。(*_*;
やっと着いた頂上は、あちこちのコースから来た登山者で賑わって、都会の喧騒のようだ。人が多いと虫も多いのか・・、早々に下りて分岐のベンチでお昼にした。
下山は、まっすぐ生きものふれあいの里へ下りるコースをとる。上部はムシカリ、シロモジが咲き芽出しはまだだったが、下りるごとに山桜が咲き、ブナの新緑が見えてくる。林道を歩く頃には、山桜のはなびらが風に舞い、ミツバツツジがあちこちに咲いて綺麗だった。カツラ谷の桂は何度も写してきたが・・・、作品として出す機会がなかった。
30日【三重嶽】
いよいよ連休後半には愛媛の家も竣工となり、検査を受けたら竣工立会いがあるので、5月1日から愛媛に帰りウィークリーマンション住まいとなる。それまでに、去年に比べ寒いので芽出しはまだだろうが連休後にもう一度来るつもりなので、その時にサッと行けるように3日に行った時に見つけられなかった木を探そうと三重嶽に決めた。
9時過ぎに登山口を出発。急登を過ぎたら杉の植林地になるが、その間に所々ある水たまりにカエルの卵がたくさん産みつけられていた。掘割の登山道に雪の重みでいろいろな木が垂れて塞がっている中に桜もあった。まだ小さな木に落ちて来た大枝が押しているようなので取り除き起こしておいた。
いつものグーの木に1時間10分程でついた。この辺りの芽は少し展開している程度だ。そして、やっと見つけた撮影するつもりの木の芽はまだ膨らんでもなかった。
気持ちのいい尾根道には、ぼつぼつとイワウチワが咲いている。この調子では、頂上付近は全然芽も出てないだろうと、イワウチワを見ながらお昼を食べて下山する事にした。途中のグーの木の所ではコーヒータイム♪ 14:20に下山。
気になっていた角川林道の先を偵察に走る。石田川ダムから登山口までより良い道で、河内谷林道との分岐をビラデスト今津方面に走る。山桜が綺麗に咲いている。処女湖、平池を右に酒波谷林道を走って国道に出て帰った。オオイワカガミが道端に普通に群生していた。